終末感
年の瀬は好きだ。煌びやかなクリスマスが終わり、イルミネーションは徐々に消え、街から人が減る。生命も息を潜めるこの季節、そのまま物語が幕を閉じるかのような寂しげな空気がたまらない。機会があれば詳しく書きたいのだが、わたしは終わりかけのお祭りが好きなのだ。多分それに近いノスタルジーがある。
そんな今年もやってきた大好きな年末、私は割れるように痛い頭と焼け付く喉の痛み、胃袋が吐き出されんばかりの咳に苦しんでいる。
ブログが書けるくらいだからそこまでじゃないかもしれない。流行病は陰性。イブは1日で10錠くらい飲んでいる。説明書を読む限りは1日3回(6錠)くらいが上限だった気もするがそんなことは言ってられない。
私は一人暮らしのミニマリスト。部屋に余計なものは一切ない。
つまりストックの食材などないに等しいのだ。
ぐるんぐるんしている視界でやっと買い物に行った。まっすぐ歩けず、小銭は落とし、暗証番号は打ち間違えたが無事に帰ってきた。
一人暮らしの体調不良は死活問題だ。なんせ近所に頼れる人などいない。年末だから病院もやってない。こんなぐるんぐるんの頭で、再度検査キットを取り寄せ、陽性なら自ら登録の手続きをし、ひとりぼっちで療養するのか。絶対無理だ。まったく行政は無茶を言うものだ。
これ以上具合悪くなったらどうしよ。お水、もっと買っておけば良かったかも。
寂しい。飼っているデュビアに添い寝してほしいくらいだ。
ぬるいグリーンダカラだけがものすごく優しい。
よいお年を。