風情から離れた極地にいる
遂に冷房を消さなくなった。日中はもちろんのこと、夜間のじわじわくる湿っぽい熱さにも耐えられなくなってきた(2時間くらいかけないと眠れないし夜中起きるし早朝に起きる)のでエアコンを除湿モードにして24hつけっぱなしにしている。快適。丸一日出かける予定もなかったので1,2時間の外出ならそのままの方がかえっていい。ファッキンホットの中でうだうだ過ごすなら電気代くらい払ってやる。
たまに外出して直射日光を浴び、茹だる外気の中にいると目眩がして、これは夢なんじゃないかと錯覚する。幼い頃、日焼けなどものともせず炎天下の中遊び回っていた記憶は成人してから誰かに植え付けられたものなんじゃないかと感じるほどに非現実的だ。決して否定するとか非難するとかそういう意図はないんだけど、この暑さの中レジャーに出かけたり肉体労働している人を見ると正気を疑う。いやわかる。これは僕が貧弱なだけなんだ。皮肉じゃなしにすごいと思う。ただ運動なら屋内でできるし、虫や危険生物がいる山や海に出かけて(と言っても今このご時世じゃできないかもしれんが)、汗をかきながら過ごすなんて拷問に近い。
そう考えると夏祭りもほとんど意味不明ではある。人混みの中で砂埃にまみれてそこまで美味しくもないコスパも悪い食べ物や飲み物に群がり、地面に近いような場所に座って駄弁るのであれば自宅で十分じゃないか。花火だって気候の安定している春とかにやればいい。酒を飲むにしたって居酒屋である必要はない。酒は高いし湿気っぽくてむさ苦しいし、店の料理が食べたいならテイクアウトで十分だと思うのだけど。どうやら僕には風流というものが理解できないみたいだ。こんな屁理屈ばかりこねるから友達がいなくなるんだよな。まあそんなわけで外出自粛の世の中はわりかし嫌いじゃない。
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