オーダーメデルース第一号のおはなし
先月初めてのメデルースリングをお客さまにお渡しさせていただきました。
メデルースリングとは?のお話は、こちらから。
初めてオーダーいただき、ヒアリングさせていただきながらお作りした第一号。
とても思い入れの深いものになりました。
今回はその時のお話を書かせていただこうと思います。
モニターをしてくださったお客さま、Oさまとの出会いは5月のデザビレ(アトリエ)施設公開に遡ります。
アトリエでメデルースリングを知ってくださり、モニターにご応募いただきました。
デザインのヒアリングをさせていただく際には御徒町にあるアトリエに直接お越しいただくか、オンラインでのお打ち合わせをさせていただくのですが偶然にもお勤め先がお近くとのことで、お仕事帰りにお越しいただけることになりました。
ルースはお持ちではないとのことで、ルース選びからお手伝いさせていただくためまずは石のサイズ感のご相談。
さりげなく楽しめるよう、4x6mmのオーバルサイズを選ばれました。
普段天然石のリングをされない方は、そのくらいのサイズが着けやすく、でも手にいつもは無い彩りを感じられて嬉しくなりますよね…!こちらも想像してワクワクしてきます。
Oさまの石のお好みもお伺いしたので、後日4x6mmサイズの石の仕入れへ!お好きそうな雰囲気かつ、おすすめできる子を探してひとつひとつピックアップしていきます。
そして再度アトリエにお越しいただき(本当に何度もありがとうございました…!)、十数種類の中からお選びいただくことに。
ルースケースの上から見る石の様子と、指に乗せた時の石の印象は変わるので、気になる子をひとつひとつ、指に乗せながらイメージを膨らませていきます。
Oさまは寒色系の石がお好みとのことでしたが、グリーンの石はお気に入りの子をお持ちとのことで、選ばれたのはこの2つ。
アパタイトと、ゾイサイトです。
ゾイサイトはよく見るとバイカラーで紫がかったブルーと青緑が楽しめ、アパタイトはこの独自の彩度に魅了されます。
(ちなみに、石言葉を調べるとアパタイト…絆を深める・繋げる、ゾイサイト…包容力・永遠、でした!)
この子たちをリングにするべく、リングのお好みをお伺いしたところ、シンプルでマットなイメージとのこと。
リングの腕の太さも、サンプルを着けていただきながら2.5mm幅に決定。
色々とお話を伺えて私もイメージが湧いたので、3Dソフトで描いたデータを後日お送りさせていただきました。
ご覧いただいたところ、快くご返答をいただけましたので製作に入っていきます。
(ちなみに、この段階で修正やご要望がありましたらお直しできますので、ご安心ください*)
そうして完成したのが、こちら。
お素材はシルバーでメッキをかけず無垢のお色です。
それぞれのブルーが、シルバーの色味で引き立っていて、私自身も完成形を見て早くご覧いただきたくなりました。
マットにしたことで石の煌びやかさもより感じるように思います。
また事前にOさまにご相談の上、シリアルナンバーも入れさせていただきました。
刻印場所は悩んだのですがメデルースでしか実現しない、この隠れた場所に。
こちらが正真正銘、1番目にできたオーダーのメデルースです。
私がメデルースとしてのブランドを育てていくことで、いつかこの1番が、Oさまにとってもますます嬉しくなるようにできたらな、と思います。
完成をご連絡したところ、お仕事後にアトリエまでお越しいただけることに。ありがたいことにメデルースお披露目の瞬間をご一緒させていただきました。
出来上がったリングを見ていただいた時も喜んでいただけたと思いますが、その後お出口までお見送りする際もお渡しした紙袋を見ながらホクホクしてくださっているようにお見受けして、そのご様子を見られて本当に嬉しく思いました。
そんなものを作っていきたいし、さらに喜んでいただけるにはどうしたら良いだろうと日々向き合っていきたいと思います。
皆さまにとって、着けるとワクワクできそうなリングは、どんな子ですか?リングにお仕立てしたいけど、まだできない石ありますか?
もしメデルースリングが解決策になれそうであれば、ぜひお気軽にご相談ください。
ジュエリーは、生きていくのに必ずしも必要ではないかもしれないけれど
そういったものや時間は人の心を豊かにしてくれるものだと思っています。皆さまの日々がいつもよりちょっとでも豊かになるような、そんなお手伝いをさせていただけたら嬉しく思います。