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冬コミ行けなかったのでレシピ本原稿全掲載。

はじめに
 いちおうこの本はおつまみのレシピ本である。
多分最初はそのつもりでレシピを集めていたのだが、年末進行とかいうジェットストリームアタックを喰らい、前日の晩、十二月二十九日の夜十時という時間に今これを書きはじめているというありえない状況である。エクストリームサークル参加にも程があるということだ。
 まあ、仕事の方ではよくあることと言えばよくあることなのだが、今の時点でお詫びペーパーではなく一応本の体裁を取ろうとしているあたりで無茶があるのではないだろうか。うん。自分でもそう思う。しかしながらだ。久々にサークル参加するというのにいきなりお詫びペーパーというのもあまりに雑すぎるのじゃないかとも思うので、なんとかコピー誌としての体裁を整えてみようかと。
 そんなわけで、レシピ本ではありながらかなりクレイジーに書き飛ばしていく。おそらくは今頭の中で考えている形が全て文字になるならそれはすでにレシピ本としての役目を果たさない気もしているが、そんなことは最早気にしている場合ではないのだ。さ、はじまりはじまり。


目次

1.家飲みという趣味

2.百均の皿に盛る

3.便利な食材あれこれ

4.バルっぽいおつまみ

5.終わりに


1.家飲みという趣味
 諸君、わたしは酒が好きだ。という少佐のコピペを引用したくなるレベルには酒が好きだ。困ったことにはおそらく酒乱の部類に入るだろう。歯止めが効かなくなり延々と飲み続け記憶を飛ばし終電を逃すような生き物だ。
 酔うとほぼゴミのようなこの生き物の安寧の酒場が自宅なのだ。なんせ自宅は強い。そのまま寝て構わない。こんな素晴らしい飲み屋があるだろうか。それこそ寝落ちして朝になって会計見たらぎゃっと叫ぶようなことが何度かある身としてはこれほどにありがたい飲み屋はないのだ。
 仕事終わりで帰ってきて一杯飲んで寝る。その行為のためには出来る限りの手間を惜しみたい。簡単に作れてうまいツマミが欲しいのだ。
 いや、別にポテチとか乾き物つまみながら家で飲むビールは美味しいしそれでいいじゃないという方々も多いと思う。それはそれで間違いない。しかしだ。どうせなら店で飲む気分で家飲みを楽しみたい。そしてSNSなどにアップして深夜の飯テロリスト戦士となって世に混沌とカロリーを撒き散らしたい。(注・迷惑です。)
 いや、そんな迷惑な志を真に受ける前に、家飲みの素晴らしい点を紹介せねばなるまい。そう。家飲みは安いのだ。
実家が居酒屋だったこともあり、継ぐか継がないか微妙な時期にはいろんな飲み屋を巡り、いろんなメニューを頼みつつ原価計算に勤しむという非常に迷惑なことをしていたので、簡単で安くて美味いツマミに強くなった。
 とはいえ、大量生産大量消費で成り立つような料理も当然あるので、そこは冷凍庫の利用が肝になったりする。
ある程度まとめて作ったものを小分け冷凍してレンジでチンしてあれこれなんてのが手っ取り早い。そもそも居酒屋もたいていはそんな感じで…。(全ての居酒屋がそうであるわけではありません。念の為。)
最近はもっぱら赤ワインを煽ってちょっとツマミ食べてぐっすりなんてのが一番ちょうど良く寝られるので、バルっぽいツマミが多いかもだがそのへんはご容赦願いたい。
 センベロなんて言葉もある。マイケロセンベロとはなんの関係もなく千円でベロベロになれる安居酒屋という意味だが家センベロはかなりいける。
そういう縛りを作るのも楽しみ方の一つだろう。


2.百均の皿に盛る
 正直な話、そこそこ美味しくて安いといえば閉店間際のスーパーの半額惣菜がある。それをいい感じの皿に盛るだけで気分が違う。最近の百均にはちょうどいい皿が揃っている。一番良く使っているのが白くて細長い角皿。一品をきれいに並べても良し、ちょっとずつ三品ほど並べてお通し的にしてみたりといろいろと使い勝手がいい。また、ココット(プリンなんかで使う小さな深皿)などと組み合わせてもいいだろう。例えば、こんな感じだ。149円のあじ南蛮が一品料理になる。

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 とまあ、こんな感じだ。


 どかっと大きく盛りたいときは、大きめの皿やスレートプレートなどもいいだろう。盛り付けのセンスは正直あまりない方なので、偉そうに語れるほどでもないのだが、とにかくちょっとずつ、きれいに見えることを心がけるのが重要だ。下の写真の皿は全て百均の皿である。

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サラミ、アボカド納豆、ガツキムチ、豚しゃぶ。といった感じだがなんとなく店っぽさが演出出来る。

一応、レシピって程ではないが書いておく。

・サラミ 薄く切って皿に乗せるだけ。よくある百円カルパスもこうやって食べると立派なツマミとなる。生ハムの切り落としやクリームチーズと三品で盛りあわせも良し。

・アボカド納豆 納豆1ケースとアボカド半分をさいの目に切ったものに納豆のタレと醤油少々。海苔に巻いて食べる。アボカドはとてもツマミに便利。

・ガツキムチ 茹でこぼしたガツを食べやすい大きさに切って、玉ねぎと人参を細切りしたものとキムチの素で和えて少し置いておく。一日経ったくらいが美味い。

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・豚しゃぶ 豚バラを茹でてさっと水洗いしたものにポン酢少々かけるだけ。ごまドレッシングや玉ねぎドレッシングでもいいし、ポン酢に柚子胡椒少々混ぜてかけるだけでツマミ度が格段に上がる。

 そうそう。やはり安い飲みが好きな身としては、ホルモン系の安い店(スーパーでも肉屋でも)を見つけておくのは大事なことだ。肉のハナマサなどのプロ仕様を謳う店で、ある程度まとめて買っておいて、小分け冷凍出来るものはそうやって使おう。ジップロックを使いまくれ。


3.便利な食材あれこれ
 家飲みするにおいて、使い勝手のいい食材がいくつかある。
それを並べていきいくつかレシピを書いていく。

長芋
 こいつはとにかく便利だ。何が便利って芋のくせに生で食えるし結構日持ちもしてくれる。そして、生はもちろん煮ても焼いてもいろんな食材と合う。いくつかレシピを紹介する。

・長芋のゆかり和え さいの目に切った長芋に三島のゆかり(ふりかけ売り場で売ってるやつ)をかけて混ぜたら完成。
ねばねばなゆかりんである。最高か。

・豚トロと長芋のソテー 豚トロに塩コショウしてフライパンで焼く。焼くと油がたっぷり出るのだが、その油でちょっと素揚げした感じになる。豚の油を吸って美味しい。


・煮物 鶏肉でも豚肉でもめんつゆにちょっと砂糖足して煮る。そこに長芋を入れる。入れるのが早すぎると煮崩れるので肉に火が通ってからで。つゆにぬめりがうつり肉とつゆがよく絡み、また長芋自体もほくほくになる。

・長芋そうめん 百均にある千切りピーラーを使用して長い千切りを作る。ポン酢で和えるだけ。これは近所の店で普通に出ていたものだが簡単に作れるのでメモ程度に書いておく。

冷凍枝豆
 解凍してそのままツマミにもなるがこれもいろいろと手を加えてもいいので。。

・枝豆チーズ焼き 卵焼き器に溶けるチーズをガバっと乗せる。弱火でじっくり焼く。その間に枝豆は皮から取り出しておく。で、溶けたところに豆をまんべんなく並べる。裏がちょっとカリっとしてきたらフライ返しで皿に盛る。
お好みで黒胡椒を振るといい感じのおつまみ。
・枝豆チーズ巻き 餃子の皮を使う。餃子の皮にスライスチーズ適量と枝豆を並べて巻く。油を少なめに引いたフライパンで焼き目をつける。某チェーン居酒屋でおなじみ。

その他、アンチョビペーストとオリーブオイルでアヒージョっぽくしたものもバルなどで見かけるが、やるときには水分をきちんと拭いてからやらないと台所が油まみれになるので要注意ね。(経験者談)

アボカド
前の項でアボカド納豆を紹介したけど、他にもいろいろと使えるやつですぜ、こいつ。緑色の硬いものは軽くレンチンして使っても。

・アボカドサーモン さいの目に切ったアボカドとサーモンをマヨネーズ、塩コショウ適量、ほんの少しケチャップで和えるだけ。チコリに少量ずつ盛ればどっかで見たメニュー。まぐろや茹でたエビでも美味しい。

・アボカドの刺し身 これもいろいろなところで見かけるメニュー。薄切りして刺し身風に食べる。個人的に一番美味いのは海苔の佃煮を少し乗っけて食べる食べ方。ほんとにお前果物なのかってくらい海苔の佃煮と合う。ごま油と塩やポン酢柚子胡椒、わさび醤油など食べ方はいろいろあるのでお好みでどうぞ。

・チーズ焼き そうなんです。アボカドは串焼き屋で炙って出てくることもあるのです。そんなわけで薄切りしたアボカドをフライパンで軽く炙って塩コショウで。粉チーズかけてもばっちり。

マヨネーズ
 食材というよりは調味料ですが、あれこれとアレンジしていろんな使い方をするので、あえてこの項で。

・ウフマヨ 一応フランス料理らしいです。マヨネーズにたっぷりアンチョビペーストを混ぜて半熟ゆで卵にかけるだけなのですが、これがとにかく美味い。

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・アレンジあれこれ 野菜スティックやナゲットソースとして、使えそうなアレンジを何種類か。基本的に適量を混ぜるだけですのでいろいろやってみてください。

柚子胡椒マヨネーズ ナゲットが永遠に食える。
ゆかりマヨネーズ スティック野菜などに。梅風味。
柴漬けマヨネーズ 細かく刻んだ柴漬けを混ぜて。しばらく置いておくと紫色の和風タルタルソースに。
簡易タルタルソース アメリカンレリッシュって名前で売っている刻んだピクルスと混ぜるだけ。カキフライなどの惣菜買ってきたときに簡単に作れます。

・そういえば、卵黄、酢、ちょっとだけ練りからし、植物油混ぜればマヨネーズって作れるんですよ。いっぺん作ってみると油の塊だということが理解出来るのでおすすめです。


4.バルっぽいおつまみ
最近増えてきたバルっぽいお店。元々はイタリアやスペインなどの立ち飲み屋なので、ちょっとつまんで軽く一杯飲むようなスタイルの店なので、ワインのツマミにはぴったりなものが多いので美味しそうなとこ見つけて、真似したりしています。

・鶏レバーのバルサミコ醤油炒め
1.レバー一口大に切る。ハツもついてれば半分に
2.軽くワイン振ってもみ洗いの後片栗粉振る
3.フライパンにオリーブ油入れて炒める
4.バルサミコ醤油砂糖を同量くらいずついれて絡める
5.皿に盛ってルッコラ散らし完成

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割と我が家の定番料理なんだけど、面倒ならルッコラは省いても構いません。火を通しすぎるとレバーが固くなるので適度な火加減で。


・豚白モツとひよこ豆の煮物
1.豚白モツは2回ほど茹でこぼす
2.ひよこ豆の缶詰は汁を切ってさっと洗う
3.ひたひたの水にコンソメ適量入れて煮込む
4.塩コショウで味を決めましょう

これもお手軽に作れる割にしっかりしたツマミ。ホールトマト入れてトマト煮込みにしても美味しいです。

・アヒージョあれこれ
アヒージョはオリーブオイルで煮込む料理だと思ってください。具材はあれこれありますが、具材によってはアンチョビペーストを少し入れると味が決まります。
基本的な作り方は素材に下味つけてひたひたにしたオリーブオイルをフライパンに入れて、二つに割ったにんにくを入れて弱火でぐつぐつ。そこに素材を入れていきます。水気の多い素材は少し粉を振ってもいいでしょう。
 薄切りにしたバゲットなどと食べても美味しいです。

おすすめの組み合わせ
タコとマッシュルーム、むきえびとブロッコリー、砂肝とマッシュルーム、牡蠣とパプリカ…など。

・餃子の皮のピザ
 餃子の皮で小型のピザを作ろう。
1.餃子の皮を二枚水で貼り付ける
2.片面を軽くフライパンで焼く
3.焼いてない面に具材を乗せた後チーズ乗せて焼く

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おすすめの具材は酒盗としらす。焼き上がった後に小葱を散らしてもいいと思います。

5.終わりに
 ということで、おためし的にレシピ本作ってみたのですが、一気に書いたら体調崩すという体たらくwとてもじゃないけど電車乗れないわ。
というわけでこんな感じでおつまみ本を作っていこうと思います。アイシャルリターン。

おたっきぃ佐々木



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