特別講義 ラジオの話 後編

前編はこちらです。

ラジオで喋るということ
「さて、前半ではラジオってことについてあれこれと話してきましたが、後半ではパーソナリティーの話中心にいってみたいと思います。
声優志望のみなさんが聞きたいのは、おそらく『どうすれば上手に話せるか』ってことですよね。まあ、滑舌とかイントネーションとか技術的な部分に関しては、きっと皆さんの方がちゃんと勉強していると思いますので、もっと別の視点から。
いや、真面目な話すると、パーソナリティーやれって言われた時にアナウンサーの人に教えてもらわなくて大丈夫?みたいなこととか聞いてみたりしたんですが、その時に言われたのが『いや、いろんなミュージシャンとかもラジオ番組やってるでしょ。あの人たちはほとんどそういう勉強はしてないけどやってるじゃない。だからそんなに気にすることないよ。』という言葉でした。まあ、ごもっともですよね。提供のクレジットとかあれこれ、トチっちゃいけないところもありますが、そんなことばかり気にしてもしょうがないというのがディレクター側から見ての正直なところです。
あと、ラジオだから面白いこと言わなくちゃってなる人も多いんですけど、無理してもロクなことにゃなりません。面白いこと言おうと空回りして寒くなるくらいだったらやらないほうがいいと思います。
ラジオやってみると分かると思うんですが、結局、最後には等身大の自分が出ちゃうんですよね。そして、その等身大が見えるところがラジオの面白いところだとも思います。
ということで、ラジオで喋るということが上手くなるための簡単なポイントをお話していきたいと思いますが…。

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