黄昏の会 お悩み相談室 #4
【12月某日 18:50
黄昏学園近辺 FM82.5Hzのラジオ放送】
"夕日の沈む黄昏時〜
黄昏の庭に黄昏る〜♪"
「皆さん、こんばんは。主へのお祈りはお済みでしょうか。
本日も、黄昏の会お悩み相談室の時間がやってまいりました。
MCは私、黄昏の会会員である黒田が勤めさせていただきます。
さて、本日も皆さんから相談室宛てに届いたお悩みを、黄昏学園校則を紐解き、主の導きのままに、スッキリ解決させて頂きます。
そして!本日はなんと!スペシャルゲストとして、集会所にぴょん吉が来ております!
…いや、集会所の鍵閉めてるのに、どこからか勝手に入ってきただけなのですが…あっ、制服の襟加えない!今にんじんスティックあげるから!」
"シャリ、シャリ、シャリ、シャリ…"
「はい、それではぴょん吉と一緒に、本日のお悩み相談室やっていきましょう!…もちろんぴょん吉は後でうさぎ小屋に返すのでご了承を。
『先日の体育祭お疲れ様でした!!』
お疲れ様でした!
『その体育祭の、黄昏早押しクイズ!黒田さんが獅子奮迅の活躍をされていました!特に黄昏学園校則の問題では、条数などの情報が出る前の段階で早押しし、にも関わらず正解の校則を一言一句違わずに解答するという神業を見せつけ、他の皆さんから不正を疑われるも、結局不正はないことが立証されるなど、とにかく衝撃的でした。そこで相談なのですが、一体どうやったらそこまでの早押しができるようになるのでしょうか?黒田さん、教えてください!』
はい、お悩み相談室を見てきた皆さんなら、答えは分かりますね。そう、主への信仰あるのみです。これも主への信仰が成せる業なのです。
というわけで黄昏の会に入会しましょう。黄昏の会へのご入会は、フリーダイヤル 0120-XXX-XXXから、皆様のご入会を心よりお待ちしております。
それでは、次のお悩みです。ラジオネーム……え???「NAMPA✝KiNG」さんからです。
『やぁ、真名花ちゃん。いつも勧誘活動頑張っていてえらいね。誰一人勧誘には乗って来ないのに、』
はぁ?
…んんっ、失礼致しました。
『乗って来ないのに、頑張り屋さんだね。今度僕が慰めてあげる。良かったら連絡先交換しようよ。僕の連絡先は080-XXXX-XXXX あれ、良く見たら黄昏の会の連絡先下8ケタと同じだね!これは運命かな?』
…………………。
……んー……そうですね……。
……………あっ、そうだ。ぴょん吉、おいで〜。ここに美味しそうなお便りがあるね〜。
"シャリ、シャリ、シャリ、シャリ…"
(※注:食べさせているのはにんじんスティックです)
…………はい、次のお悩み行きます。
『もうすぐクリスマスですね!僕は初カノと初めてのクリスマスデート!ドキドキが止まりません!』
ひゅーひゅー!素敵ですね〜〜!いいな〜、羨ましい!
…何だったんだ、さっきのアイツ。(小声)
『そこで女性の黒田さんに相談です。クリスマスデートにはどんな服を着ていったらいいと思いますか?真名花さんの好みでも構いません。教えてください。』
なるほど。
クリスマスとは神聖なもの。そして若い男女にとってはイルミネーションを見たり、クリスマスケーキを買ったり食べたり、パートナーにドキドキしたり…大切な一日になることでしょう。宗教の上でも恋愛の上でも大事なこの一日に、黄昏学園の学生として着ていくべき服はただ一つ。
そう、黄昏学園の制服ですね。
「黄昏学園沿革」272ページにもある通り、黄昏学園の制服のブレザーは雪を弾く素材や寒さに強い素材でできており、冬場に着るのに向いています。さらに、黄昏学園校則第262条で、主は「大学面接など、重要人物とお会いする際は制服を着用すること」と述べております。パートナーの方はあなたにとって何よりの重要人物であることは言うまでもありません。制服を着ていく格好の機会と言えます。
以上から、相談者さんはぜひ制服を着ていきましょう。
なお、制服をもしお持ちでない場合は指導対象となりますので、黄昏の会までご連絡お願いします。フリーダイヤル 0120-XXX-XXX です。そのまま生徒指導室まで連行させて頂きます。
…あっ、もうお時間になってしまいました。
黄昏の会お悩み相談室では、毎日の黄昏学園生活における、皆様のお悩みを…ん…?あれ?ぴょん吉?どこ行った???ぴょん吉〜〜!
………………。
やっと見つけた!なんで地下懺悔室のほうに行ってたの…って、あれ??こっちにもうさぎが2匹?あ、こら!原稿をもしゃもしゃするんじゃない!ちょっと!襟くわえないで…やめ…ウ◯コすな…いやぁぁぁぁぁぁ…
」
"あぁ〜〜♪我〜らの〜〜〜♪
たそがれが〜く〜え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん♪"
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