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AI時代の今、読んでほしいSF小説「星を継ぐもの」シリーズ

今回おすすめしたいのは、ジェイムズ・P・ホーガンのデビュー作であり、SF界に衝撃を与えた「星を継ぐもの」と、それに続くシリーズ作品です。
かなり古い作品ですが、AI時代に突入しつつある今、あらためて読んでほしい作品です。

シリーズ作品は「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」「内なる宇宙(上)」「内なる宇宙(下)」の全5冊です。

SF作家って未来人じゃないか?

優れたSF小説を読むといつも思うのが、SF作家って未来から来た人なの?と思います。

「星を継ぐもの」の初版発売されたのは1977年ですから、約半世紀前に書かれた作品です。このシリーズの中で、いま注目されているChatGPTなどの生成AIが進化したようなAIシステムが登場し、そのAIシステムがコントロールする社会が描かれています。

この作品を読んだ方は、生成AIがこのまま社会に浸透していけば、この作品内と同じような世界(社会)になってしまうのではないか。と感じずにはいられないのではないでしょうか。

私が星を継ぐもののシリーズを始めて読んだのは10年以上前ですが、その時以上に今読み返すとリアリティを感じます。

星を継ぐものシリーズの魅力

ぜひ手に取って読んでいただきたいので、ネタバレは極力控えつつ魅力を伝えるとすると以下でしょうか。

壮大なスケールと緻密な科学考証

  • 月面での考古学調査、異星文明の痕跡、人類の起源など、壮大なスケールで物語が展開されます。

  • 科学的な根拠に基づいた設定や考察が、物語にリアリティを与え、読者を深く引き込みます。

謎解きの面白さ

  • 月面で発見された5万年前の人間の死体、謎の古代文明、地球外生命体の存在など、数々の謎が読者の好奇心を刺激します。

  • 謎解きの過程で、人類の起源や宇宙における私たちの位置づけといった根源的な問いが投げかけられます。

ハードSFになるため専門用語が多いことから、SF小説をあまり読んだことがない方にはハードルが高いかもしれませんが、わからないまま読み進めてもストーリーはかなり面白い作品です。

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