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【観劇】再演『笑の大学』を観て、初演の面白さを実感した話

(※敬称略にて記事を書いています)

三谷幸喜 作演、『笑の大学』を観ました。

『笑の大学』は再演で、今回の再演キャストは、内野聖陽&瀬戸康史。
初演キャストは 西村まさ彦&近藤芳正でした。

1996年の初演時、私は田舎の実家にいて、テレビ放送か何かで『笑の大学』観賞、
その面白さに衝撃を受けました。
一緒に観ていた家族もすっかりはまり、母は「こんな面白い演劇があるのか」と、ゲラゲラ笑っていました。
これまで見たお芝居と比較しても、群を抜いて、だんとつで、一番面白い会話劇です。

その『笑の大学』が再演される!しかも大好きな内野聖陽で!と血わき肉おどり、何とか今回の公演のチケットをもぎ取りました。

PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『笑の大学』概要

作・演出 三谷幸喜
出演 内野聖陽 瀬戸康史
東京公演スケジュール 2023年2月8日~3月5日 

時は戦時色濃厚な昭和15年。
登場人物は、警視庁検閲係・向坂睦男(さきさかむつお)と劇団「笑の大学」座付作家・椿一(つばきはじめ)。
非常時に喜劇など断じて許さないとする向坂は、上演中止に追い込もうと執拗なまでの注文を繰り返す。しかしなんとか上演許可をもらいたい椿は、向坂が要求する無理難題を逆手に取りながら、あくまで真正面からの書き直しに挑戦する。
警視庁の取調室を舞台に、相対する男二人のドラマが始まる。

パルコステージ「笑の大学」より

PARCO劇場で観劇

PARCO劇場に入り、三谷幸喜のおもしろ前説を聞き、高まる期待を胸に、いざ観劇。

あっという間の2時間でした。

台本の面白さに加えて、瀬戸康史の顔の小ささと綺麗さ、内野聖陽の声の良さと渋さに心を奪われました。

生でお芝居を観るって本当によい。
展開が分かっていても、予想どおり面白かった。

再演を観て、初演を思う

再演『笑の大学』は面白かったんです。
面白かったんです、本当に。
チケットをもぎ取って良かった。

だけど。

再演を観ながら、「やっぱり初演って面白かったな」と感じたのが正直な感想です。

昔の記憶が美化されている、あとは単に初演のほうが自分の好みだったという要因もあるでしょう。

加えて今回の公演、生モノならではの次の2点が気になりました。
1、役者のお二人が結構噛んでた
2、となりのお客様が笑い上戸で、若干さめた

対して初演は、最高の状態で撮影されているもので、気が散る要素なく観劇しています。
その差もあったかもしれません。

再演の二人はとても格好いい。格好良すぎる。目福すぎる。
対して初演は「The・おじさん」風貌の二人の掛け合いで、それが面白かった。

初演を観てから20年以上たってるのに、役者のセリフや表情が、いまだに目に耳に焼き付いています。
中でも、西村まさ彦の「サッサカ、サッサカ、サッサカサー!」は、
今思い出しても笑えます。

まとめ

というわけで再演は再演で面白かったけど、
改めて、初演は神で完璧だったなあとしみじみ感じた観劇体験でした。

初演のブルーレイと、そのためのブルーレイプレーヤーを買うかどうか、考え中です。

ではでは。

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