脱毛症の私は結婚できないかもしれないという不安

先日、ウィッグを購入して美容室でカットをしてもらった。

行きつけの美容室は、オーナーがヘアアピアランスの取り組みをしているため、ウィッグカットも快く対応してくださっている。

美容師さんとの会話の中で、
ウィッグを使用している別のお客さんが、「脱毛症が治らなかったら結婚できないかもしれない」と話していたというエピソードを聞いた。

なぜか、その話を聞いて、自分もうるっと、涙目になってしまった。
そのお客さんは10代後半の女性らしいが、
脱毛症の自分は、結婚できるのだろうかと不安になる気持ちに、共感した。
私も同じ年代のときに、脱毛症の彼女なんて誰も付き合ってくれないだろうな、と思った時期があった。

その後、私は社会人になり、いいご縁で結婚したけれど、そのお客さんの話が、なんだか他人事とは思えなかった。

円形脱毛症暦30年以上の私が、脱毛症になりたての方に伝えたいこと…

人は見た目じゃないって簡単に言うけど、
見た目も結構大事だったりする。
すぐにこの風潮は変わらない。
他人は他人、私は私と割りきって、脱毛部分をさらけ出して、ありのままに過ごすなんて、かなりメンタル強くないとできない。

ウィッグで脱毛箇所が隠せるなら、それでいいじゃん。
ウィッグで、今までできなかったおしゃれができて楽しく過ごせるならそれでいいじゃん。
頑張らなくていい。使えるアイテムは使えばいい。

病気と上手く付き合って、ウィッグを取り入れて楽しく過ごそうと努力する人を受け入れられない相手はこちらから願い下げすればいい。
 

見た目でつらい思いをすることがない世の中になってほしい、ウィッグを使わなくても生きやすい世の中がくるといいなって思う。

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