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【小説】肥後の琵琶師とうさぎ11
娘の琵琶が、夜風に鳴く。
私の琵琶は、鳴いた夜風を踊らせる。
ススキが、リンドウが、夜空の星明かりを写しとり、発光する。毛玉が、獣が、跳ね回る。
産山に生まれた命が、踊る、踊る、踊る。
私は琵琶を弾き、語る。思い出したこと、産まれ落ちた時のこと。夜風がやみ、ぬくい朝陽が額を撫でるその時まで。
続
娘の琵琶が、夜風に鳴く。
私の琵琶は、鳴いた夜風を踊らせる。
ススキが、リンドウが、夜空の星明かりを写しとり、発光する。毛玉が、獣が、跳ね回る。
産山に生まれた命が、踊る、踊る、踊る。
私は琵琶を弾き、語る。思い出したこと、産まれ落ちた時のこと。夜風がやみ、ぬくい朝陽が額を撫でるその時まで。
続