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ファイルサーバーとしての Windows Server 2012 セットアップ
前回の続きです。
8年ぶりにサーバーに OS を再インストールしました。
SSD 換装して見違えるほどレスポンスが良くなりました。ここからはサクサクっとファイルサーバー専用機としてセットアップしていきます。
AD など複数の役割を兼任したサーバーをファイルサーバーとしてリインストールした記録です。
2019 年に [PRESS] で掲載していたものを再編集した記事です。
![](https://assets.st-note.com/img/1645315677329-lTGWUZiHlm.png)
リモート接続でモニターを切り替えずに操作
前回も少し記載しましたが、サーバーは普段 リモートデスクトップ接続で ワークステーション側から操作するので、キーボードも画面も接続していません。
モニターを切り替えずに操作できるという利便性もありますが、そもそもサーバーを棚の一番上に設置しているため、有線のキーボードとマウスだとケーブルが届かないのです。
そのため今回のように、直接操作が必要なときは無線キーボードを使って操作をしますが、ゲーム用なのでコンテキストボタンも Windows ボタンもついておらず操作し辛いです。
何よりまず、リモートデスクトップ接続ができる状態にしたいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1645315881299-TjW20k4aAv.png)
[コントロールパネル] > [システムとセキュリティ] > [システム] から、[設定の変更] を選択して、[コンピュータ名] タブにある [変更] ボタンを押下。
コンピュータ名を変更して [OK]。再起動しました。
ついでにワークステーション側もドメインから離脱させて、WORKGROUP に変更しておきました。
CredSSP 暗号化オラクルの修復
仮想マシンの監視(エコー要求 - ICMPv4 受信)を許可して、Ping が通るようにして、IPアドレスで リモートデスクトップ接続を試したところ、
![](https://assets.st-note.com/img/1645316009650-0kQBdD80mv.png)
以下が表示されました。職場でも出たことあるやつ❗️
![](https://assets.st-note.com/img/1645316065656-RVbpJyPjtB.png)
Windows Update すれば改善するので、早速インストールします。
![](https://assets.st-note.com/img/1645316094684-1o6OavCDtD.png)
Windows Update 完了!
Windows Server 2012 の Windows Update が終わりまして、再起動後に無事 RDP (リモートデスクトップ接続) が繋がりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1645316203530-x7eLoLRlp0.png)
iPhoneX からも RD client という app から繋がりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1645316238104-dmWuSyA3To.png)
リモートデスクトップ接続は便利ですが、昔からホームエディションのWindows では搭載されていないので、ご利用されたい方は TeamViewer などのサードパーティ製アプリケーションをオススメします。
記憶域プール構築
次は、記憶域プールを構成します。
SSD に Windows Server 2012 を再インストールしてシャットダウン後、残り 3 本の HDD をぶっ挿して再起動しました。以下のように 記憶域プール エラーのメッセージが表示されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1645316269976-iz9yybmHlv.png?width=1200)
ちょっと見ずらいと思うので拡大しますと、ビックリマーク が出てます。
![](https://assets.st-note.com/img/1645316320622-bCG52syHRV.png)
物理ディスクは認識しているようで PhysicalDisk1、PhysicalDisk2、PhysicalDisk3 と 3台表示されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1645316362400-6glf2jJ03d.png)
でも、ディスクの管理には表示されていません。
![](https://assets.st-note.com/img/1645316394642-fUN8WTJ0WZ.png)
GUIから削除できない 記憶域スペースを PowerShell で強制削除したりしました。以下のサイトを参考にさせていただきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1645399178425-jEjdDA5Czm.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1645399236190-f0pt7cmYB7.png?width=1200)
再起動後、データを認識するには至りませんでしたが削除まで完了しました。やはり、先に 4TB の HDDを購入してバックアップを取得しておいてよかったです。
作業に入る前に、理解が難しい記憶域の構造を MCP 70-40 のテキストでおさらいしておきます。
今回の例で言うとハードディスク 4TB と 3TB が、写真の図の物理ディスクに当たります。そして、物理ディスクを「記憶域プール」としてひとまとめにして「記憶域スペース」という仮想ディスクを作ります。これをディスクドライブに割り当てます。
![](https://assets.st-note.com/img/1645399538306-9agfxsRmrK.png?width=1200)
Linux の論理ボリュームマネージャに似てますね。
記憶域プールの作成
まずは、記憶域プールから作っていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1645399440808-QRZzDrhTAk.png)
サーバーマネージャー > ファイル サービスと記憶域サービス > 記憶域プール を開き、
![](https://assets.st-note.com/img/1645399819226-3lhYY47fyW.png)
タスク メニューから「記憶域プールの新規作成...」を選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1645399841064-LEsY72HOyx.png)
ウィザードが開くので「次へ」
![](https://assets.st-note.com/img/1645399851041-pWaZwrxwr1.png?width=1200)
名前は「myVirtualPool」にしました。しかしここで選択できるディスクが表示されませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1645399918016-BR1xCq5F2F.png?width=1200)
これは、「ディスクのリセット」で表示されるようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1645399975825-ld7IOWHpXN.png?width=1200)
リセット後、物理ディスクが表示されるようになり「次へ」を押下します。
![](https://assets.st-note.com/img/1645400004763-ZbtV12d5Ii.png?width=1200)
物理ディスク 2台のチェックボックスにチェックを入れて、割り当ては「自動」のまま「次へ」を押下します。
![](https://assets.st-note.com/img/1645400053698-AEoK6ApCnc.png?width=1200)
「作成(C)」を押下します。
![](https://assets.st-note.com/img/1645400075160-xYJL4Ll1i1.png?width=1200)
すぐに作成されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1645400111757-zXD6d91NYp.png?width=1200)
仮想ディスクの作成
次は、記憶域プール から 仮想ディスク を作ります。
仮想ディスクにある「タスク」メニューから、「仮想ディスクの新規作成...」を選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1645400176957-heOOrpqBaB.png?width=1200)
ウィザードが開くので「次へ」
![](https://assets.st-note.com/img/1645400199133-LuaQWRSEaR.png?width=1200)
先ほど作成した 記憶域プール「myVirtualPool」4.55TB を選択して「次へ」
![](https://assets.st-note.com/img/1645400257760-myRA2nS2xS.png?width=1200)
仮想ディスクですので、名前は「myVirtualDisk」にしました。
「次へ」
![](https://assets.st-note.com/img/1645400319400-VteNDhWa5w.png?width=1200)
レイアウトは、RAID と同様で Simple が RAID(0)、Mirror が RAID(1)、Parity が RAID(5) と考えればよいかと思います。
僕の場合、記憶域は一つのディスクとして認識させるのが目的で、バックアップは別で取得するため「Simple」でいきます。
「次へ」
![](https://assets.st-note.com/img/1645400396359-RhcyqBp6L5.png?width=1200)
プロビジョニングの種類は、最小限と固定が選べます。「固定」にしておきました。
「次へ」
![](https://assets.st-note.com/img/1645400418826-yqhipKDGCY.png?width=1200)
仮想ディスクのサイズを指定できます。最大サイズを指定しておきます。
「次へ」
![](https://assets.st-note.com/img/1645400459995-EwXD8wflXd.png?width=1200)
記憶域スペースの作成
最後に、記憶域スペースを作ります。
作成した仮想ディスクを右クリックして、「ボリュームの新規作成...」を選択します。ウィザードが開きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1645400505861-Wuk7qsTEOt.png?width=1200)
プロビジョニング先は、サーバーが 複数あると選択肢が増えるのでしょうが我が家は 1 台構成のため、そのまま「次へ」
![](https://assets.st-note.com/img/1645400529785-J5mcRkqmAI.png?width=1200)
僕はそのまま「次へ」を選択しましたが、フォルダーに割り当てするとドライブレターが増えずに便利かも知れません。
![](https://assets.st-note.com/img/1645400575500-P4YRyYlyHt.png?width=1200)
ファイルフォーマットに NTFS 形式と ReFS 形式 が選べます。ReFS は Windows Server 2012 から追加された新しいファイル形式です。ただ、有事の際にクライアントPC から現状読み込めないため、NTFS にしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1645400638162-IsWWuuvQ0X.png?width=1200)
「作成(C)」
![](https://assets.st-note.com/img/1645400656511-xBWNvwPOdJ.png?width=1200)
すぐに完了しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1645400676736-X4Ss2WPaxM.png?width=1200)
Backup ドライブのデータを全てコピーして完了です!
![](https://assets.st-note.com/img/1645400698576-S8hfjs3kDl.png?width=1200)