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豊かさの代償

2020年オリンピックで空港から会場を自動運転で輸送、高齢者の交通事故の増加から自動運転の実用化が加速しているのは周知の事実。

私が20数年前の大学生だった時から将来は車が公道を自動で走るなんて言われていたのを今でも思い出す。2021年 自動ブレーキがやっと日本で義務化される。

それだけ、公道での自動運転は今の技術では難しいということ。

高性能な地図データ、誤作動がないセンサー、完璧なAIがあっても、尚100%の安全なんて有り得ない。

自動運転のセンサーは高価なので沢山載せられない一方で、高性能なセンサーは無限にあるコンテキストで全て対応しなければならない。

全ての環境を網羅する事は難しいから、万が一に備えて自動運転をユーザが監視し、承認を与えるという、実につまらない時間を過ごす。

車がある事でいろいろなところへ早く行けて、生活が豊かになり、喜ばれる代物であったのに対して、過剰な機能性を求めるあまり、人間にとって生産性がない、退屈な時間を生むモノになるのではないか。

良かれと思ってやっている事が本当にいい事なのか。本当に悩ましい。

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