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バレンタインの奇跡

2月14日
今年もバレンタインがやってきました
どうも、おたまです。

節分が過ぎると
お店にはバレンタインコーナーが並び
今年も甘い、あの日が来るのかと
世の中の漢たちがそわそわする日です。

小学校に勤務している関係で
毎年この時期になると
さまざまな人間模様が垣間見えます。

今日はそんな現代の若者たちのバレンタイン事情を
小学校教員の目線からご紹介します。
(具体的な年齢はご想像にお任せします)

バレンタイン1週間前:女子たちの恋バナが漏れ始める

なぜ人は、友だちの好きな人を知りたがるのでしょうか。
この時期にあると、女子たちの間では恋バナが急に盛んになります。

「えー!!教えてよぉ〜。」
「え!うそ?きゃーーー!」
みたいな話が嫌でも教室で聞こえ始めます。

その話題にズカズカと乱入してくる男子たち
「え?何盛り上がってるん?」
「俺にも教えてや。」

おいおい、そのグループの空気を読まんかい!
いや、あえて気づいているのに気づかないふりをしているのか!?
どちらにせよ、男女仲良く過ごせているのはええこっちゃ。

そんなグループを横目に、我関せずいつも通りマイペースな子
一周回って友チョコ作りを話し合っている子など、ほんとさまざま。

私は、言う。
「学校に必要のないものをもってきてはいけません。」
「それから人に秘密を話すならバレても構わない、と覚悟して話してね。」

「◯◯ちゃんが私の好きな人みんなに言った〜!」の予防線を張っておく。

バレンタイン3日前:教室内にカップルが急増し始める

さらに熱は帯びていく。突然の交際宣言である。
「先生、俺◯◯ちゃんと付き合ってるから。」

「お、おぅ。そうなんか。」
急過ぎる告白に返す言葉が詰まってしまう。

「絶対、教室中で恋バナしてるからじゃーん!!」
「バレンタイン前につき合うってフライングじゃーーん!!」
なんて茶化しては絶対にいけない。

恥ずかし気もなく、堂々と、まっすぐな目で
男の子側から私に交際を報告してくれることが多い。(かっこいい〜)

しかし、担任としての見取りの甘さに驚愕する。
絶対にあの子とこの子はひっつかないだろう〜!
と、思うようなカップルが爆誕するのだ。

私は、言う。
「人を好きになるってすてきやん。」
「こんな近くに好きな人がいるって、それはもう奇跡やわ。」

バレンタイン当日:放課後の待ち合わせを口外する

当日になれば、あとは渡すだけ!
もう付き合っているのだから告白は必要ない。
従来の形とは少し違うが、もはや関係ない。
だってみんなが幸せなんだから。

ただ、渡す時には友だちについて来てもらいたい様子。
「放課後、◯◯公園に⬜︎時な。」
と確認する声のデカさが半端ない。

「私は、ここで渡すから、みんないっしょにいてな。」
「俺は、ここでもらうからみんなそばにいといてな。」
と、お知らせしているレベルで声がでかい。

私は、言う。
「みんな、声でかいで。」


小学生のときのバレンタインのことなんて
忘れた人も多いことでしょう。
でも、こうしてみんな大人になっていくのです。

もう今頃は渡し終えているのかな。
一生懸命で、素直で、不器用な小学生たちのバレンタイン
チョコよりも甘い、甘い思い出になりますように。

ここまで読んでくださりありがとうございました!
また次の投稿でお会いしましょう⭐︎

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