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OTAKU交流ファイル Vol.19 YAWARA! CDアルバムをご購入のアメリカ人(男性/40代前半)
私は日本に行った事がありません。いつか必ず行きたいとは思っています。
日本アニメは1970年代から、水面下で注目されはじめ、長い年月をかけて今の盛り上がりになりました。彼らは彼らのお気に入りのレーザーディスクを日本から買ってきて、それに字幕をつけて、友達に紹介をしたりしていました。それらの団体は"funsubs"と呼ばれていました。 アメリカ社会における日本アニメが作り出した組織といえるでしょう。"fansubs"のアマチュア翻訳家達はやがて、オフィシャルに日本アニメを制作する会社の翻訳家になりました。
そんな"fansubs"達の活動のおかげで、昔のアニメやマイナーなアニメでも知ることができ、私のように海外からも注文をするマニアが増えたのだと思います。今回注文した"YAWARA!"のサントラCDも"fansubs"のビデオで4話だけ観て、気に入ったので注文しました。
今後もまた貴社から注文をする事になると思います。きっとあなたからすると、意外なタイトルのサントラを注文するかも知れません。なぜなら私は、"fansubs"によって翻訳された、「ベルサイユのバラ」「エースをねらえ」などの最初の4話を観たりしているからです。それらを観ていない他のアメリカ人に聞いたら知らないかも知れませんけど。
(2006年のメッセージです)
OTAKU SPECIALIST's voice
ファンサブってのは「海外における日本アニメの開拓者」みたいなもんだな。偉い大人達は「勝手に翻訳したりしてはダメだ!」とか言うんだろうけど、ファンサブの人達がいなければ日本のアニメは今ほど世界的に評価されていなかったのかも知れない。海賊版を販売して利益を得るのはダメだけど、インターネットも無い時代にファンサブがやっていた事は日本アニメを世界に宣伝するという意味では大きな貢献をしたのではないでしょうか。
その初期のファンサブの人達が時を経てオフィシャルの翻訳家になったのはとても熱い話ですね。
※この『OTAKU交流ファイル』で紹介しているメッセージは実際に外国のお客様からもらったものを日本語に訳して紹介しています。2006年から2015年くらいまでブログで書いていたものをリライトしています。
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