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OTAKU交流ファイル Vol.8 ドミニオン CDアルバムをご購入のアメリカ人(男性/40代前半)
80年代後半に私は海軍に所属していて、日本に住んでいました。三沢基地に配属されていたのですが、当時はあまり日本の音楽になじみはありませんでした。その一方で私は日本のアニメが大好きで、アニメ音楽にはとても興味がありCDを集めていました。ドミニオンの"Hey Boy"という曲をずっと探していましたが、簡単には見つけられませんでした(今回やっと見つけました)。最近は多くの日本のアイドルがアニメソングを歌っていると知ったので、多分もっと日本のアイドルや歌手に興味を持っていくと思います。
話は変わって、私は黒澤明監督と三船敏郎の映画が好きで、かなりの本数のコレクションがあります。
OTAKU SPECIALIST's voice
海軍に所属している人にとってはガンダムとかのロボットアニメはどう映っているのかな?僕らが観るよりももっとリアルに感じるんだろうな。
それはそうと海外にはかなり多くの黒沢映画ファンがいます。オーストラリアにいる時に会った面白い人の話をします。日本人の友達と二人でバーで飲んでいたら、ポニーテールの白髪のおじさんに「日本人?」と聞かれて「そうです」と答えたらそこから同じテーブルに座ってきて会話がはじまりました。
(英語での会話です)どんな音楽が好きかって話になって、おじさんが「最高に素晴らしいジャンルは何だと思う?」と言われたのでジャズとかロックとか言ってたら、「いいやもっと熱いジャンルがあるだろ」と言うので「ソウルかブルースですか?」と言ったら、急に日本語で、
「そんなの演歌に決まってるやろ!」
と叫んだのです。僕はビックリしつつも「お前はラモスか?」と心の中でツッコミを入れました(昔お茶漬けのCMで「日本人ならお茶漬けやろが」と言ってましたよね)。そこからおじさんは流暢な日本語で話はじめました。
「拙者およそ20年程前に備前の国でバーテンダーをしておりまして、その頃に黒沢映画を繰り返し繰り返し観て日本語を学んだ次第でございます。そして演歌もたくさん聞きました。演歌こそ日本の宝でございます。拙者は特に北島三郎先生に傾倒しておりまして、先生のカセットテープは100以上所有しております。」
「ほう、そなたが備前の国でバーテンを。それは大儀あった。そなたの功は一城を落とすに値するものぞ。」と僕は答えちゃいないが、おじさんとは色んな話をして楽しい夜でした。
情熱があれば映画と演歌で日本語を覚えられるんですね。好きって凄い原動力ですね。素晴らしい。
※この『OTAKU交流ファイル』で紹介しているメッセージは実際に外国のお客様からもらったものを日本語に訳して紹介しています。2006年から2015年くらいまでブログで書いていたものをリライトしています。
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