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OTAKU交流ファイル Vol.84 hide CDアルバムをご購入のアメリカ人(男性/20代前半)
ご購入商品:hide CDアルバム/singles -junk story-
このCDを買ってくれたお客様から、突然電話がかかってきました。
「hideはもう亡くなっているって本当ですか?」
彼は、ネットでhideのLIVE映像を見て気に入ったので、うちの店でCDを買ってくれたのですが、実際にCDを聞いて更に気に入ったので、ネットでhideについて調べていたら、hideが亡くなっている事をしってショックを受けたようです。ネットで見た情報が信じられずに国際電話までして僕に尋ねてきたのでした。
「やはり本当だったんですか。万が一ガセネタであればと思って聞いてみたのですが... 彼の音楽を聞いてすごい衝撃を受けて、これから出るであろう新曲やパフォーマンスを楽しみにしていたのに、残念です。彼のお葬式にはとても多くのファンが参列したとネットの記事で見ましたが、どんな様子でしたか?」
僕は知っている限りの事を彼に話しました。すると彼は「好きになったばかりの僕がこんなにショックを受けているので、皆はもっとすごいショックを受けたんだと思います。僕はhideの作った作品を遡って聞いてみてもっとhideを知ろうと思います。」と言って電話を切りました。
(2007年のお話です)
OTAKU SPECIALIST's voice
音楽というのはとても古くからあるものですから、当然作曲家や歌手で亡くなってしまっている方は大勢いる訳ですが、やはり「できれば生でライブを観たかった」とか、 「もっと他の曲も聞いてみたかった」と思う事は多々ありますよね。
僕は河島英五さんでそのような経験をしました。彼の歌をじっくり聞いて心を揺さぶられたのは、彼が亡くなる2年くらい前で「いつかライブに行こう!」と思っていた矢先の訃報でしたので、今でも「東京近郊のライブじゃなくても無理して行けばよかった」と後悔しています。
好きになった人に会えないというのは悲しい面もあるけど、見方を変えれば、死んでからも自己表現し続けられるし、新たに人に知ってもらえるのはアーティストの特権なのかも知れませんね。ある意味永遠の命に近いかも。
※この『OTAKU交流ファイル』で紹介しているメッセージは実際に外国のお客様からもらったものを日本語に訳して紹介しています。2006年から2015年くらいまでブログで書いていたものをリライトしています。
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