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OTAKU交流ファイル Vol.36 関口和之 CDアルバムをご購入のオーストラリア人(男性/30代前半)
音楽は世界共通です。そこに境界線はありません。メルボルンにはSBS MultilingualとABC Radioという2つの独立したラジオ局があります。なので私たちは世界中の様々な音楽を選んで楽しむ事ができます。
ラジオ以外では、アジアのポップカルチャーはメルボルンにいる多くの移住者からも学ぶことができます。アジア系のCDショップもたくさんありますが、そこではたいていトップ30くらいまでのアーティストのものしか買えません。マイナーなアーティストのもので、さらに古いものとなるとオンラインで海外から買うのが一番の方法です。
関口和之はサザンオールスターズのメンバーですよね。私は桑田佳祐のアルバムも持っています。関口の音楽はハワイアンテイストなので好きです。彼の音楽からは沖縄の音楽やサンディ&サンセッツのように「島のにおい」がするのです。
オーストラリアに住んでいたんですね!こちらの美しい海を堪能しましたか?私はサーファーでオーストラリアのビーチを愛しています。
(2006年のメッセージです)
OTAKU SPECIALIST's voice
外国の人が聞いても沖縄の音楽やサザンは夏を感じさせるんですね。オーストラリアはサーフィンがとても盛んです。ビラボーンやマンボなど日本でも人気のあるサーフブランドの発祥の地でもあります。僕も留学中はボディボードをたまにやっていました。ホストブラザーのジェームスがサーファーなので、サーフィンも一度やりましたが、なかなか立てませんでした。サーファーは愛する海を守る為に、皆自主的に掃除をしたり、ゴミ拾いをしたりして帰ります。それが完全に根付いているので、素晴らしい文化だなと思いました。
何度波にのまれようと、また海に向かっていくサーファー達の姿はなかなか絵になります。ジェームスが言っていました。 「何であいつらは何度も何度も海に戻っていくか、わかるか?」
「波乗りは人生と一緒なんだ。人生には辛い波や悲しい波がたくさんある。だけどそれを乗り越えて前に進まないといけないだろ。だから俺達サーファーはあの波を乗り越え続けなくちゃいけないんだ。」
話は変わって、今回のこの投稿は拙著『イタリア人は日本のアイドルが好きっ』にも収録されており、関口和之さんに事後報告を兼ねて本を事務所に送らせていただいたのですが、「僕の音楽が外国人に聴いてもらっていると想像した事が無かったのでとても新鮮で嬉しいです」というような内容の丁寧な長文のメールをいただきました。それ以前もサザンや関口さんの音楽を聴いていましたが、関口さんのお人柄に触れて以来、一層ファンになりました。
実るほど頭が下がる稲穂かなというか、どれだけ有名になってもステータスを手に入れても、自然体で振舞うスタンスは僕の憧れです。こういう人に私はなりたい。
※この『OTAKU交流ファイル』で紹介しているメッセージは実際に外国のお客様からもらったものを日本語に訳して紹介しています。2006年から2015年くらいまでブログで書いていたものをリライトしています。
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