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OTAKU交流ファイル Vol.21 倉橋ルイ子 CDアルバムをご購入のカナダ人(男性/40代前半)
ご購入の商品:倉橋ルイ子 CDアルバム/モーニング・シャドウ
私が住んでいるカナダのトロントでは、チャイナタウンがあって、そこではたくさん日本のCDが売られています。ただし今はカナダドルが弱いので、とても高いですが。
彼女が美しい歌声を持っているのを知っている私としては残念ですが、カナダでは倉橋ルイ子の事はほとんど誰も知らないです。実際のところ、彼女はいわゆる"一発屋"ですよね、1980年代にリリースした"ガラスのイエスタデー"のみがヒットしたと記憶しています。
私がJ-POPを集め始めたのは80年代の前半になります。膨大なコレクションの中には倉橋ルイ子のCDも2,3点あります。あなたに注文したCDは15年間も探していたものになります。私はLPを持っていたのですが、ターンテーブルを失くして以来、聞く事ができませんでした。
私がはじめて倉橋ルイ子を知ったのは日本人の友達がカラオケで歌ったのがキッカケで、その後チャイナタウンで彼女のアルバム"Main Course"を見つけ聞いてみる事にしました。それはとても良いアルバムでした。その頃のJ-POPはジャズの影響を多く受けている作品が多く、私は他にも小林明子、麗美、和田加奈子などのアーティストのファンです。
(2006年のメッセージです)
OTAKU SPECIALIST's voice
倉橋ルイ子かあ。なかなか渋い趣味ですね。日本に住んでいない外国人だと変なバイアスがかかって無いので好きなモノは好きと感じ易いのかもしれません。日本人は特に周りの目を気にして生きてますよね。
僕が留学していたオーストラリアのチャイナタウンにもカラオケがありました。今では日本のカラオケも結構あるようですが、当時はチャイナタウンのカラオケしか無くて、そこは中国語の歌がメインで日本語の歌は薄いカタログがある程度でした。お客さんも9割が中国系の人達です。しかも昔ながらのステージに立って歌うタイプなので他のお客さんの前で歌わないといけません。初めて行った時は僕らが日本語の歌を歌うと冷めた視線で見られましたが、台湾や香港の歌手が結構日本人の歌をカバーしている事(例えば福山雅治の「恋人」とか、山口百恵「秋桜」とか)に気づいてからは、3曲に1曲くらいそういう曲を織り交ぜると、彼らも知ってる曲なので喜んでくれて場の雰囲気が盛り上がり、友好的な雰囲気になりました。相手の国の曲を1曲知っておくと一気に距離を詰める事ができます。国際交流を円滑にする裏ワザです。
※この『OTAKU交流ファイル』で紹介しているメッセージは実際に外国のお客様からもらったものを日本語に訳して紹介しています。2006年から2015年くらいまでブログで書いていたものをリライトしています。
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