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【考察】「真空ジェシカ」は陰キャの笑い【賞賛】

2024年は「真空ジェシカ」に優勝してほしいM-1 だった。。

何が人を陰陽に分つのか。

誤解して頂きたくないのだが、この記事は陽のものを揶揄するものではなく、むしろ陽キャ讃歌である。

僕は陽キャが好きだ。自身は陰キャを自認している。
僕の優秀な同期、同僚たちにはたくさんの陽キャがいると思う。
もちろん、ウェイウェイwしてる人間を指しているわけではない。

Created by Napkin AI

では、僕の陽キャの定義は何か。

コンテクストの要求タイミング

論文ではないので、持論を振りかざす記事である。よって、結論に直行したい。
「陽キャは共通のコンテクストを要求せず、陰キャは共通のコンテクストを要求する」ものである。

つまり、僕の定義する陽キャたちは、共通のコンテクストがない人たちとも関係を築くことができる。関係が先にあり、コンテクストが後に来るのである。
逆に僕の定義する陰キャは、コンテクストが先に来る。共通のコンテクストを有するものと関係を築く傾向がある。

よって、世間一般が抱きがちな、浅いコンテンツで描かれる陰キャはツマラナイ奴のように描かれがちであるが、これは誤りである。陰キャの笑いは共通のコンテクストを有するものには深く刺さり、「超おもしろい」のだが、共通のコンテクストを持たないものには「何の話かさっぱりわからない」のである。

「真空ジェシカ」は陰キャの笑い。

M-1で4年連続準決勝(ベスト8)に進んでいる「真空ジェシカ」はまさに、陰キャの笑いの権化だと思っている。
それを最も象徴しているのが2022年に披露した「俺でなきゃ見逃しちゃうね」のくだりである。

おなじみ、「団長の手刀を見逃さなかった人」

ネタの動画をここに貼ると著作権など色々アレなので、文字起こししてくださっている貴重なnoteを埋め込ませていただく。

ハンター×ハンター履修者でないとどう笑っていいかわからないネタを老若男女が観る地上波で披露するのである。(僕は大爆笑した。
これはまさに受け手に対し、「ハンター×ハンター」という共通のコンテクスト、乃至はネットミーム化した「団長の手刀を見逃さなかった人」という共通のコンテクストを理解していること、を要求しているのである。

「真空ジェシカ」の台頭=ネットミームの大衆化

真空ジェシカは4年連続でベスト8に進出し、2024年末には初めて決勝ラウンドに進んでいる。
これは当のネタが磨き込まれていることに他ならないが(毎年爆笑させてもらっている)、
共通のコンテクストを有する人口が増えているとも言える。(もちろん、審査員が大衆の代表であるという前提に立っており、その前提を議論しだすとキリがない。M-1評論コンテンツはネットに大量に転がっているのでそれで満腹である。)
日本人1億総陰キャ時代の足音が聞こえてこないだろうか。

つまるところ、陰キャの擁護と、陽キャへの憧れ。

「真空ジェシカ」に散々勝手なラベリングをした上、色々背負わせるような大言壮語を並べてきた。

何が言いたかったのか、今となってはわからなくなってしまった。
「陰キャ=つまらない」というイメージを崩したい一心だったのかもしれない。
そして、コンテクストを問わずたくさんの人と関係を築くことができる、陽キャへの憧れを言葉にしたかっただけなのかもしれない。

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