年末調整ってなに?わかりやすく解説
年末調整=「会社」が従業員ひとり一人の税金を代わりに申告する手続き
日本では会社などの雇用主が従業員に「給与」を支払う際に、従業員が国に払わなくてはならない「所得税」を、会社がいったん預かって代わりに国に納付しています。
わかりやすくいうと、
例:基本給(20万)→税金天引き(-3万)→手取り給与(17万)
この天引きとしていったん預かる制度が「源泉徴収」となり、天引きされていて国に会社が代わりに納付しているお金は「源泉所得税」と呼ばれています。
そして、この1月から12月まで支払われた給与や源泉所得税の過不足を12月に再計算する仕組みを「年末調整」と呼んでいるのです。
注意:年末調整は「個人」では出来ません!
先程も説明したように、
「年末調整」は、会社が一年間天引きしていた所得税を再計算して個人(従業員)の代理で申告、納付する手続きです。
したがって、年末調整を個人や自分ですることは出来ません。
従業員が出来る選択は、
1, 会社で控除も含めて、年末調整を受ける
2, 年末調整のみを受けて、控除は自分で申請する。(確定申告しなければならない控除などもあるため)
3, 年末調整は受けず、自分で確定申告する。(もしくは両方する)
この3つのみです。
かるく解説:年末調整と確定申告の違い
年末調整は
多めに先払いした所得税(源泉所得税)を会社が従業員の代わりに再調整する仕組み
対して、
確定申告は
1年間の利益にかかる所得税を「自分」で後払いする仕組み
です。
どちらも「所得税」に関する手続きなのは変わりありませんが、
年末調整は「会社」が12月頃に行うのに対して、
確定申告は「自分」が2月16日から3月15日の期間に申告します。
まとめ
・年末調整は先払いした所得税を「会社」が代わりにしてくれる制度。
・年末調整は、個人(自分)ではすることが出来ない。
・年末調整を受けない人は確定申告しよう。