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ピオグリタゾンの浮腫について
B型といえば根に持つタイプな自覚はある。
1回嫌な?ことがあるとずっと根に持つのだ。全然忘れない。
看病の隙間時間は薬の勉強をしたりしてる。
循環器病棟勤務のときに悔いの残る疑義照会を思い出し、アクトス(ピオグリタゾン)を深堀りしていこうと思う。
循環器疾患入院してこられた方でアクトスをかかりつけ医からの継続で服用されていた方がいた。どことなくふくよかな女性。具体的疾患の詳細は忘れたが心不全もふんわりカバーされていたから自分が疑義照会したんだと思う。
もちろん糖尿病患っている場合その多くは食事の問題が大きいため、他剤に変更したところで。という気持ちもある。(糖尿病患う患者を薬に依存させたくない)体型としてはふくよかであったが、生活歴を聞き取る限りで目立った暴食をしている印象もなく、アクトスの浮腫は女性に起きやすいという点からも怠慢太りというよりは薬剤性を十分考慮してもいいと考えたのだ。
だが当時は説得力のある疑義照会ができなかった。疑義で覆せなかったのだ。前医からの薬だし、循環器主治医からすると特段に困るDM併存でなければ主治療に意識がいってその他が興味失せるんだろうか。
もっともっと薬の作用機序を深堀りできていれば。もっと興味を引き立てるような情報提供を主治医に行えていれば。疑義照会で覆せて他剤変更できたんじゃないかと。苦し紛れに塩分・食事の注意喚起するぐらいしかできなかったのは循環器配属してからさほど経っていなかった(まだまだ循環器Drに怯えながら暮らしていた頃の記憶だけはある)私の力不足である。
そもそも栄養分を蓄えすぎた肥大化脂肪細胞はおなか一杯状態のためインスリンに対しても反応性が悪いらしく、ピオグリタゾンは脂肪細胞をちっちゃく分割(初期化)してしまうことでインスリンの反応性を戻す。みたいな薬らしい。
細かく正確に言い直すと、脂肪細胞内の核内受容体(PPARγ)にピオグリタゾンが刺激・活性化し、脂肪細胞の分化が促進され、インスリン抵抗性が減る。と。
他の薬剤師さんのブログなども参考にして調べていくと
ピオグリタゾンの浮腫を理解するには
・インスリン抵抗性の改善
・腎臓のNa再吸収が促進される
がキーワードになってくるよう。
薬あるあるで特定の受容体狙ったけど実は他の臓器にも同じ受容体あったんですテヘペロなオチとして腎臓の集合管にもPPARγRecepterが発現しているとの記載もあったのでこのあたりを次ページで深堀りしていく。