【レガシー】赤単プリズンデッキガイド【神決Top8】
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■はじめに
久しぶりの記事になります。
otakkunという名前で競技マジックを中心にプレイしています、サカイです。
先日のレガシー神挑戦者決定戦でTop8、同リストにて6/27開催Legacy Showcase Challengeで6-3と安定したスコアを残せていることから、解説記事を執筆した次第です。
本リストでMOリーグを回している動画はこちら
■赤単プリズンってどんなデッキ?
2種の2マナランド《古えの墳墓》《裏切り者の都》を用いて、早期に強力な妨害カードを叩きつけるデッキです。代表的なカードが《虚空の杯》《血染めの太陽》《血染めの月》《三なる宝球》のようなカードで、低マナ域のカードや特殊地形が多いレガシー環境では刺さらないデッキが無いといっても過言ではありません。
現在のレガシーにおける赤単プリズン(ストンピィ)は主に下記の3種類が存在しています。
①ストンピィ型(8ラブル)
相手を縛る置物は最低限に留め、3~4マナ域の生物で特攻する形。
《血染めの月》《三なる宝球》が4枚ずつ取られている場合が多いです。下記の理由により置物の信頼度が下がっていることを受け、相手が回答を探している間に勝負を決めようという構成になっています。
・《活性の力》《虹色の終焉》など強力な除去の登場
・8-Castの隆盛による《溶融》《無垢への回帰》の使用率UP
現在最も主流なのがこのタイプ。
②PW型
《罠の橋》を立ててPWでマウントを取る構成。
《罰する火》+《燃え柳の木立ち》パッケージが入る場合も。PWや全体除去の選択はプレイヤーによってかなり異なりますが、《大いなる創造者、カーン》が入っている場合が多いです。
③ストンピィ+PW複合型
私が好んで使用している複合型。ストンピィ要素として1ターン目の《ゴブリンの熟練扇動者》も可能で、もたつけばPWでもマウントを取れる形です。
以下、本リストを解説していきます。
■各種カード解説
土地 20枚
4《古えの墳墓》
4《裏切り者の都》
1ターン目に《虚空の杯》X=1の設置や《猿人の指導霊》《金属モックス》と合わせて3マナの脅威を展開する必要があるため各4枚。《裏切り者の都》は他に土地が出ると破壊されてしまうため、1ターン目に設置することはリスクとなる場合もあります。
《血染めの太陽》下では、以下の処理となります。
・《古えの墳墓》→ 特に変わらず2点ダメージ食らいます。
・《裏切り者の都》→ 他に土地が出ても生け贄に捧げなくてOKです。
4《燃え柳の木立ち》
《罰する火》とシナジーを形成しているため4枚。
罰火とこれだけでライフを削り切ることも起こりえます。
4《山》
冠雪でも大して差が生れないため好きな土地で問題ないですが、競技だとデッキ提出時に冠雪と通常の山を間違えるとゲーロスを受けるので注意。《不毛の大地》に耐性があるのはこれだけ。
4《髑髏砕きの一撃》/《鎚の山道、髑髏砕き》
表面が赤いカードであることが重要で、《金属モックス》《激情》の弾としても運用できるため4枚。《血染めの太陽》下では3点ペイライフは発生しなくなるため注意しましょう。ソーサリーの火力はPWにも飛ばせるし、X=6以上だと2倍になります。(テキスト忘れがち)
アーティファクト 11枚
4《金属モックス》
1ターン目に3マナを出しやすくするため4枚。土地以外なら何でも追放出来るため、《罠の橋》をアクティブにするために適当なカードを追放するケースもあります。当然無色のカードを追放したらマナは出ません。
これまでは3-4枚で回していましたが、《鏡割りの寓話》により手札の不要牌を処理しやすくなったため4枚固定になりました。
4《虚空の杯》
このデッキの核。通常は1ターン目にX=1で置きますが、対戦相手のデッキが分かっている場合は柔軟に対応します。
X=0で《金属モックス》が、
X=1で《紅蓮破》《死亡》が、
X=2で《罰する火》《液鋼の塗膜》《虚空の杯》X=1
などが打ち消されるので注意(すべて経験あり)。
3《罠の橋》
PWを守ったり時間稼ぎに使用します。《大いなる創造者、カーン》のウィッシュボードでサイドに1枚、メインに3枚。手札を0にしていると《ゴブリンの熟練扇動者》のトークンも殴れなくなります。これを利用してトークンを突っ込ませずに固めてまとめて突撃させるプレイもあります。
エンチャント 8枚
4《血染めの太陽》
このデッキの核であり、最もジャッジに確認されがちな効果です。
良く見る土地の処理を書いておきます。
・フェッチランド → 起動できません。当然マナも出ません。
・ショックランド → ペイライフが発生せずアンタッピンです。
・《ウルザの物語》→ 章能力を失うため0章となり、伝承カウンター≧最終章となるため、生け贄に捧げられます。
・《暗黒の深部》→ カウンターが乗らずに場に出ます。その後破壊されたら当然マリットレイジが出ます。友情コンボ~
・《不毛の大地》→ 無色マナが出るだけの土地になります。
・《神秘の聖域》→ いつでもアンタッピンの土地です。条件満たしていてもスペルは拾えません。
結構忘れられてフェッチ切られたりするので、競技の時は「ちょっと待ってください✋」と言えるよう常に準備しています。反射神経が大切。
4《鏡割りの寓話》/《キキジキの鏡像》
章能力すべてがこのデッキと噛み合ってる最強カード。2章のルーティングは《罰する火》を捨てて《燃え柳の木立ち》で拾うとちょっとお得。《激情》ピッチでキャスト →《キキジキの鏡像》でコピーすることで3/3ダブスト速攻を場に出しつつ8点割り振りが可能です。生み出すトークンと裏面のキキジキは両方ともゴブリンなので《ゴブリンの熟練扇動者》でマストアタックになることに注意。
インスタント 4枚
4《罰する火》
《燃え柳の木立ち》と合わせて使用します。適当に温存していたり適当に回収しまって《罠の橋》の手札調整をミスらないように注意。
クリーチャー 10枚
4《ゴブリンの熟練扇動者》
ストンピィ要素。《剣を鍬に》をあからさまに構えているケースなど、ケアできるならケアしたいところです。2体以上並べた時は本体もマストアタックになることに注意。
4《猿人の指導霊》
《金属モックス》同様、1ターン目に3マナを出すために4枚。偶に2/2生物として出します。
2《激情》
ピッチで使うことの方が多いです。《キキジキの鏡像》でコピーが出来ること、《マイコシンスの格子》下では手札が全て無色になるためピッチキャストが出来なくなる点などは覚えておきましょう。
プレインズウォーカー 7枚
4 《大いなる創造者、カーン》
相手のファクトを封じたりサイドからファクトを持って来たり色々します。追放領域からも持ってこれることは偶に使うので覚えておくと良いですね。
ウィッシュボードに関してはサイドボードの項で記述します。
2 《反逆の先導者、チャンドラ》
通称"神"チャンドラ。重ね引きに弱いので2枚。殆ど使う機会はないですが、+1能力で追放したカードがアーティファクトだった場合、《大いなる創造者、カーン》の-2能力で持ってくることが可能です。
結構これの奥義で勝ちます。
1《目覚めた猛火、チャンドラ》
重いので1枚だけ採用。出す機会は多くないため、刻印されたりディスカードされたりしてます。重コントロール相手のフィニッシャーにどうぞ。
サイドボード 15枚
4 《虚空の力線》
墓地対。初手に欲しいので4枚。
2 《三なる宝球》
対コンボ。ANT、エルフ、リアニなどに。
《大いなる創造者、カーン》の+1能力で生物化して殴ることで、一時的にマナの拘束を解くことも可能。覚えておくと役立つかも。
1 《死亡+退場》
追加の除去兼《マリット・レイジ》トークン、《濁浪の執政》対策。
2 《紅蓮破》
対URや青系コントロールに。《罠の橋》を採用している関係上、間違ってもREBにしないように。
ここから《大いなる創造者、カーン》のウィッシュボード(6枚)
1 《双弾の狙撃手》
魂力により打ち消されない2点火力です。素キャスト時も到達を持っているので中々悪くないスペック。結構活躍します。
1 《トーモッドの墓所》
墓地対。
4マナ時に《大いなる創造者、カーン》からそのまま使いたいため、0マナの《トーモッドの墓所》を優先しました。リアニ、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》、《濁浪の執政》対策の他に、《ドラゴンの怒りの媒介者》を縮めて《罰する火》圏内にする、自分の墓地を追放して追放領域からカーン-2能力で再利用するなど、色々使い道があります。
1 《魔術遠眼鏡》
2マナと少し重いですが、《虚空の杯》に打ち消されるケースがあるため《真髄の針》より優先しています。
1 《液鋼の塗膜》
《大いなる創造者、カーン》のプラスと組み合わせることで毎ターンランデスが可能。相手のデッキに《稲妻》が入っていないことが明確で、場にクリーチャーがいない時は優先度高めで持ってきます。持ってきてすぐに場に出せたのなら、相手のアップキープに取り合えず土地をファクトにしましょう。
これが《虹色の終焉》されても、再びカーンのマイナスで持ってくることが可能。
1 《罠の橋》
1 《マイコシンスの格子》
《大いなる創造者、カーン》と組み合わせることで相手の土地からマナが出なくなります。着地後はお互いの手札全てが無色になるため、殆どのピッチスペルが打てなくなることに注意。
これが着地後、対戦相手に《活性の力》ピッチで割ってくるプレイをされるケースがあるため、指摘できるようにしておきましょう。
■キープ/マリガン
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