【パイオニア】ラクドスミッドレンジデッキガイド【店舗・プレミアム予選優勝】
酒井です。
下記の記事も執筆中となりますので、もし興味がある方がいらっしゃいましたらゆっくりお待ちいただければと思います。
・スタン神防衛に関する記事
⇒執筆しました
・MMMF優勝に関する記事
⇒執筆しました
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■はじめに
5/3 晴れる屋TC 店舗予選 Swiss 4-1 SE1没
5/13 晴れる屋吉祥寺 店舗予選 Swiss 4-2
5/27 CANTRIP 店舗予選 Swiss 3-1 SE 1-0 権利獲得
5/28 晴れる屋TC プレミアム予選 Swiss 5-2 SE 2-0 権利獲得
今シーズンはラクドスだけを擦ると決めていて、店舗→プレミアムと連続して権利を得ることが出来ました。早めの獲得に一安心しております。
今回は普段の調整やデッキに関する知見を共有をすべく執筆いたしました。途中から有料となりますが、無料部分・過去記事等を参照していただき、必要に応じて購入いただけますと幸いです。
■パイオニアへの苦手意識と克服
【シーズン1サイクル1】ではモダンで店舗予選を抜け、その後のエリア予選巡業の末に権利獲得はかなわず、パイオニアへの苦手意識が強くなってしまった。その後の【シーズン1サイクル3】では店舗予選からも逃げてしまい、何も得ること無く終わる。しかしエリア・ファイナル予選に向けて練習を続ける知り合いやPTの配信を観て、やっぱりあの舞台に立ちたい、チャンスを掴める土俵に立ててすらいないのは悔しいし勿体ないと感じて【シーズン2サイクル1】から再び熱が入ることになる。
このフォーマットはバットを振り続けなければ当たらない。
【シーズン1サイクル1】では緑単・ラクドス・パルへリオンなどTier上位のデッキをコピーしては色々触り、当日のメタを読んで握り替えるようにしていた。だがそれは錆びついたバットの中から選んで打席に上がっているに過ぎず、当然勝ちきることは出来なかった。もがけばもがく程に深い穴に落ちてしまっていた。
このフォーマットは練度とメタ読みの両方が噛み合って初めて勝つことが出来る。今シーズンの予選はラクドスというバットを磨き上げて何度も打席に立つと決めた。
■調整~リストを自分のスタイルに寄せる~
最近ではPTで八十岡選手が使用していた《変わり谷》が3枚入ったリストが記憶に新しい。クロックが用意しやすく、特にラスや打ち消しが積まれるような青白コントロールや1ターンのクロック量が勝敗を分けるコンボデッキに対してより強くプレイできる。一方でマナベースへの負荷から2ターン目の《税血》が出ないケースもあり、若干キープが厳しくなる印象だった。
他は従来の《変わり谷》が入らないタイプであり、こちらも依然として使用者は多い。どこまで同型を見るのか、アグロやコンボを意識するのかなどによって《銀行破り》やサイドのラス(今だと《絶滅の契機》や《煤の儀式》)の枚数に差が出てくる。プレイヤーによって好みが分かれている部分が多く細部は違っていた。
結果の出ているラクドスミッドレンジをいくつか触ってみたものの、自分の中に上手く落とし込むことが出来ず、自分なりに修正していくことにした。デッキリストを一から組むことは出来ないが、自分のスタイルに合わせて微修正を繰り返すことはスタンやモダンで常に行っていたので苦手では無かった。
具体的には、moリーグや予選でリストを回してみて感じたことを下記のように箇条書きでメモしておく。
メモをしたらどう構築に落とし込むかを考える。
これをある程度の対戦数をこなす度に実施していき、自分自身のプレイスタイルに合わせてリストを洗練していく。だから店舗予選で抜けた時とプレミアム予選で抜けた時の1日の間でもリストは微妙に違うし、実際に修正した部分は正しく機能していた。当然修正が裏目に出ることもあるが、洗練していけば裏目に出る部分も減っていくはずだ。
今シーズン早めに抜けられたのは噛み合いと運の部分も大きいと思うが、不利マッチや同型の連続でも勝ち続けられたことから、磨いたスキルと納得のいく構築で臨めたのだろうと実感している。
■サンプルリスト
もしコピーして使おうと考えている方がいたら、使用後に「違う」と感じた部分は各々で修正して欲しい。
■意識的に採用した・不採用だったカード
入ってるカード自体は殆ど既存のラクドスと共通しているため、特徴的な部分だけかいつまんで触れていく。
〇《銀行破り》を抜いてみる
まず既存のリストと大きく異なっている点は、このカードを採用しなかったことにある。《銀行破り》は2ターン目に設置することで、同型のヴェリアナに対してにらみを利かせる、青白のラスに当たらない、長期戦に強いなどの理由から現在のラクドスでは2~4枚の採用が標準的だ。
だが私はこのカードを上手く使うことが出来なかった。自身のみでは速攻性のあるクロックにならず、4マナかけてドローしている間に相手の《シェオルドレッド》が定着して死んだことが何度もあった。私が目指していたラクドスミッドレンジには悠長なカードだった。
ラクドス同型で勝敗が付くポイントにはいくつかフェイズがある。
フェイズ1:2マナ生物が生き残るか
3/2ないし2/2のクロックが置けるか、《砕骨の巨人》《致命的な一押し》を持っているかなど。ここで除去が出来ない場合はテンポアドバンテージを失い、後の展開に影響する。(《ヴェリアナ》の布告をかわされたり、《寓話》の裏で《税血》がコピーされたり…。除去をサボった分は何らかのツケが回ってくる)
フェイズ2:3ターン目に《寓話》が出るか
パイオニアで最も強いカードの《寓話》が3ターン目に出るかどうかで大きく有利ゲージは傾く。青白などと違い、打ち消しも無ければ全体除去も取り辛いラクドスでは、出た瞬間から不利なトレードを迫られてしまう。
出て来たトークンも3章のキキジキも残るだけでアドバンテージとなってしまうから除去しなければならないし、2章によってハンドの質でも負けてしまう。
そのため、1-2ターン目のハンデスで《寓話》が抜けるか、そもそも《寓話》が引けるかは大きなポイントとなる。
フェイズ3:《シェオルドレッド》が定着するか
お互いに《寓話》をハンデスで処理出来た、ないしお互いに《寓話》が出た上でにらみ合いのゲームになりつつある時には《シェオルドレッド》によってゲームが決まることがしばしば起こりうる。4/5接死のスタッツを超えられるクリーチャーはラクドスには殆ど存在せず、放置しているだけでライフ差が開いていくのでマスト除去カードとなる。除去が多いラクドスとは言え、序盤の生物に除去を使わされたりハンデスされていたりといった展開の中で残っていないこともあるだろう。
フェイズ4:リソース勝負
お互いに《シェオルドレッド》が定着せずに場が膠着するようになると、除去を引けるか、強い生物を引き込めるか、といったドロー勝負になりがちである。ここで影響してくるのが《銀行破り》であり、3枚のカードを得た上にある程度のクロックを用意できるため大きく勝ちに貢献するだろう。
話を戻す。《銀行破り》は中盤以降で強力なカードとなるが、序盤に着地させてもテンポ損となる可能性のあるカードだ。私は序盤引きこんだ《銀行破り》をドロップした後、もたもたゲームを進めることが好きでは無かった。何より《ヴェリアナ》のプラスで相手のリソースだけを削りたいのに《銀行破り》で手が増えていてあまり得していない、といった矛盾に納得がいかなかった。
そこでフェイズ4:リソース勝負に移る前に勝ちきる構築にすることを目指した。以降の採用・不採用カードも、この考えがベースとなっている。
《銀行破り》は強いカードであり、0枚にすることがベストであるとは断言できない。長期戦にもつれ込ませた末のリソース手段としては申し分ない。ただ少なくとも私にとっては、採用しない方が間違いの無いプレイで的確に相手のライフを詰めることが出来ると考えていた。
〇《変わり谷》は不要
ラクドスの強い動きの1つとして、
1ターン目:ハンデス
2ターン目:2マナクリーチャードロップ
3ターン目:《寓話》
といった毎ターンマナを使い切ることで相手に強いアクションを押し付けるという動きがある。このうち2マナクリーチャーは《苦難の影》を除いて赤黒を要求してくるため、《変わり谷》と土地1枚だとキープし辛く、マリガン率が多少上がる。同型では手札の枚数でゲームが決まることも多く、特に私のリストでは《銀行破り》不採用であることもあってグダグダしているとリソース差で敗北してしまう。《変わり谷》が勝利に導いてくれたマッチも少なくないが、事故による敗北を少しでも減らすため0枚とした。後述する《絶望招来》をキャストしやすくすることにも貢献している。
〇《クロクサ》を上手く使えるデッキに
現在のラクドスミッドレンジは4枚の《思考囲い》に加えて、メインから《強迫》まで入った構築が多い。これは《寓話》をめぐるミラーマッチをはじめ、コンボデッキやコントロールデッキなどに対して必要だからだろう。クリーチャーだけのデッキは少ないし、不要ならば《寓話》や《税血》の血で入れ替えてしまえばよい。
また《銀行破り》不採用の代わりに2マナクリーチャーを増やしているから、デッキ内のコストが既存のリストよりも軽くなっていた。するとカードのプレイ回数が増えて墓地枚数も増えやすくなるので、《クロクサ》を上手く使えるようになる。ラクドスに対して墓地対策はそこまで取られることは無いから、脱出キャストも問題なく出来る。ハンデスや《ヴェリアナ》と合わせて相手を締め上げるために2枚採用としている。
〇サイドボードに関して
意識的に採用したのは《減衰球》、《目覚めた猛火、チャンドラ》、《絶望招来》くらいだ。全体除去が既存のものより少なくなってしまっているが、あまり対戦で当たっていないこと、メインから多少除去を多く採用していることから《絶滅の契機》2枚で良いと判断した。
《減衰球》はロータスコンボに対して、《目覚めた猛火、チャンドラ》は青白コントロールに対してのキラーカードとして採用している。自分自身が苦手としている(あるいはより有利にしたい)マッチアップに対して入れているが、今後流行りそうなメタゲームによって入れるべきカードは変わってくるだろう。
《絶望招来》はラクドスミラーやエニグマに対してインする。特にミラーでは《銀行破り》を巡るリソースゲームに持ち込まれる前に勝利する必要があるため、少しでもライフを詰められるカードが欲しかった。実際にこれで詰め切れたマッチは多く、また《変わり谷》不採用により5ターン目のキャストが安定した点も良かった。
■まとめ
ラクドスミッドレンジはパイオニアでは大きく環境が変わらない限り、常に良い選択の一つとなり続ける。引きムラや先手後手で勝敗が決まってしまうこともあるが、構築やプレイでなんとかなる部分は大きい。特にこのデッキは根幹は同じであれ、多様なデッキリストが存在している。私のリストもまだ未完成であるし、環境が動き続ける限り完成されることはない。
是非自分に最適なリストを探求し続けて欲しい。
最近記事を書かずに終えてしまうことが増えていたのですが、思考の整理の為にも言語化は大切だと改めて感じました。今後も競技に全力で取り組んでいきますので、応援していただけると嬉しいです。
以上で記事の無料部分は終了となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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