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魅力体感! ~第4回 IFAパラフットボールフェスティバル~

令和6年 能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
当初、1月1日に公開を予定しておりましたが、本日1/13公開とさせていただきました。

 2023年11月3日、金沢市鳴和台市民体育会館 体育館に向かった。目的は、パラスポーツの魅力を体感するイベントの取材。そこでは、「電動車椅子サッカー」、「ブラインドサッカー」、「ウオーキングフットボール」の体験イベントが実施されていた。主催は一般社団法人 石川県サッカー協会(IFA)。笑顔あふれる会場の様子をレポートします。

■IFAパラフットボールフェスティバル

 3つの競技体験には石川県内の3チームがサポート。
・電動車椅子サッカー体験[金沢ベストブラザーズ
・ブラインドサッカー体験[
ツエーゲン金沢BFC
・ウォーキングフットボール体験[
FC TONアグラード
 パラスポーツを複数体験してもらい、その魅力を感じてもらうイベント。参加者は、一般の子供たちや保護者のみなさん、サッカー関係者など多数。日頃から慣れ親しんだサッカーとは異なる技術的な難しさや達成感などを体験する。今年で4回目の開催。

金沢市鳴和台市民体育会館

■電動車椅子サッカー

 最初の競技は電動車椅子サッカー。参加者はまず電動車椅子の操作説明を受ける。特に安全配慮した運転方法がポイント。発進・停止、旋回などの基本操作を体感。その後、ボールを使ったシュート練習。そしてミニゲームと進んだ。思い通りの動きができない場面もあり操作の難しさが伝わってきた。それでもシュートが決まると参加者に笑顔があふれた。徐々に電動車椅子サッカーの楽しさを体感している様子だった。

相手のエリアにドリブル!
ゴールに向かってシュート!

■ブラインドサッカー

 参加者はまずアイマスクを付けて二人で向かい合ってパス交換。使用するのは転がると音がするボール。この音を頼りにパスを受けるが、これが難しい。私も少し体験。足元にボールを置きドリブル開始。なんと最初のタッチでボールの位置がわからなくなる。何度か繰り返す中で少しづつ感覚がつかめたが、ブラインドサッカーの難しさを実感。パスとドリブルの次はミニゲーム。ボールの音と周囲の声に助けられながら楽しく汗を流すことができた。難しさと達成感の両面を体感できる競技だった。

アイマスクを着けて!
順番にシュート練習!

■ウオーキングフットボール

 ネーミング通り歩くサッカー。ルールがあり走ることはできない。浮き球のパスも高さに制限がある。相手のボールを奪うことも制限され、ボール奪取はパスカットで行う。そのほかにも制限はあるが、歩きながらサッカーを楽しむことができる手軽さがポイント。ルールを頭に入れてミニゲームが開始。ついつい走ったりボールを奪いにいってしまう選手や浮き球でパスしてしまう選手。周囲からの指摘でハッとして固まる姿に笑いが起きる。笑顔いっぱいで盛り上がる競技だった。

みんなでルールを確認!
走らず!パスカットして!シュート!

■パラスポーツの魅力!

 主催者にインタビュー。「パラスポーツは体験するとその魅力を体感できます。一度体験してもらえると嬉しいですね。パラサッカーは社会人チームが少なく、社会人になってからの競技継続が難しい環境にある。それでも電動車椅子サッカーは積極的に県外の大会に参加しながら力を付け日本のトップレベルにまで成長できた」とチーム強化が進んでいると話してくれた。そして何よりも「パラスポーツが生きがいの一つになっており、障がい者のみなさんがイキイキと活動できていることがパラスポーツの魅力」と熱く語ってくれた。

パラフットボールの各種リーフレット

実際にパラスポーツを体験すると見た目より難しい。色々な技術要素が必要だ。それでも体験すると時間とともに慣れて楽しさに変わった。いつしか笑顔と笑い声が会場に広がっていた。気づくとパラスポーツをより身近に感じる様になっていた。そしてイベントの終盤には、体験会をサポートしてくれた金沢ベストブラザーズ、ツエーゲン金沢BFC、FC.TONアグラードのみなさんの活躍に期待する気持ちが大きく膨らんでいた。
(取材/大田 均)


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