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セレッソ大阪アカデミーでの挑戦 〜U15日本代表候補に選出〜

セレッソ大阪アカデミーU15に所属する西翔生(にし しょうせい)選手。石川県かほく市出身。FC湖北ジュニア(当時)でサッカーを学び、中学進学に合わせてセレッソ大阪アカデミーに進んだ。中学3年生となった西翔生選手は第39回日本クラブユースサッカー選手権(U15)に出場し大会優秀選手に選ばれた。第30回日本クラブユースサッカー東西対抗戦(U15)にも招集されフル出場するなど成長著しい選手。
9月にはU15日本代表候補に選出され国内合宿に参加した。


◾️石川で能登半島地震を経験

 西選手は年末年始をかほく市の実家で過ごす中で地震が発生。実家は断水したが家族は無事だった。しかし輪島の祖父母の家が被災。新学期が始まることもあり心配しながら大阪に戻ることになった。

◾️J1クラブでの挑戦

 大阪に戻りセレッソ大阪アカデミーU15での活動を再開。4月に中学3年生となり結果を追求する日々が始まった。チームではセンターバックとしてチームを引っ張る立場。リーグ戦やクラブユース選手権など日本のトップレベルの大会で頂点を目指すトレーニングを続けた。

セレッソ大阪アカデミーU15(上段左から3人目が西翔生選手)

■クラブユースサッカー選手権U15

 グループリーグを1位で通過したセレッソ大阪U15は順調に決勝トーナメントに進出。1回戦2回戦を勝利してベスト8に進出。準々決勝の相手はFC岐阜U15。試合は接戦となり終盤に西選手が得点して相手に迫ったが試合終了。ベスト8で大会を終えた。FC岐阜U15が決勝に進出しただけに悔しい結果となった。西選手は「優勝を目指して臨んだ大会だったので悔しかった」と振り返った。結果は目指したものではなかったが、西選手は大会優秀選手に選出される活躍だった。

日本クラブユース選手権U15

■U15日本代表候補に選出

 クラブユース選手権ではベスト8と悔しい結果だったが、西選手は大会でのプレーが評価されU15日本代表候補として国内合宿に招集された。
 9月2日ー4日の3日間、Jビレッジ(福島県)での代表合宿に参加。本人は「合宿がスタートするまでは少し緊張したが、いつも通りプレーできました。この経験はこの先の財産になりました」と代表合宿を通して自分のプレーに自信を持ったようだ。

U15日本代表合宿に臨む西翔生選手

■東西対抗戦U15

 代表候補合宿を終えた西選手は「日本クラブユース東西対抗戦U15(メニコンカップ)」の選手に選出。オールWEST(西軍)の選手として9月16日の東西対応戦に出場した。
 試合は点の取り合いとなり、最後はオールEAST(東軍)の勝利で終了。センターバックとしてフル出場した西選手は「試合は悔しい結果だったが、個人としては思い切りプレーできて楽しい試合でした」と話す。
 東西対抗戦は西選手にとって、また一つ経験を積み上げることができた試合となったようだ。

メニコンカップ東西対抗戦(上段中央の2番が西翔生選手)

■インタビュー

 10月3日、セレッソ大阪アカデミーの練習拠点で西選手に話を聞いた。

西翔生選手インタビュー
■U15クラブ選手権で感じたことは?
 優勝を目指していただけにとても悔しい思いをしました。
 準々決勝でFC岐阜U15に負けてしまったが強い相手でした。
■U15日本代表候補合宿で得たものは?
 選ばれた時はドキドキして緊張したが実際に合宿が始まると
 いつも通りプレーできたのでとても自信になりました。
■メニコンカップ東西対抗戦で感じたことは?
 点の取り合いになり、センターバックとしては悔しい面が多かったけど
 良い思い出になりました。同年代のトップレベルの選手と試合ができ
 仲間たちと競い合えたがことは宝物になりました。
■この一年で強化しできた点は?
 ヘディングを強化してきました。セレッソ大阪U15のコーチから
 「翔生のヘディングは強みだ」とアドバイスを受け意識して取り組んで
 きました。どんな相手にも競り合う自信を持つことができました。
■セレッソ大阪U15への思いは?
 技術にこだわるセレッソ大阪U15でプレーできた3年間はサッカー
 選手として大きな経験になりました。石川から大阪に来るチャンスを
 作ってくれたFC湖北の指導者に感謝しています。そして両親や弟など
 家族や応援してくれているみんなに感謝してます。
■今後の目標は?
 Jクラブのユースチームに進んで成長したいと思っています。サッカーが
 大好きなので高いレベルのサッカー環境で挑戦し続けたいと思います。

西翔生選手

前回の取材から一年半。中学3年生となり身長が184cmと大きく成長。屈託のない笑顔や穏やかな話し方は以前と変わっておらず、親しみやすい性格が見て取れた。来春には高校生となる。U18年代もJクラブで活動すべく挑戦を継続している。セレッソ大阪アカデミーU15で積み上げた経験を財産にした西翔生選手の今後の活躍に期待したい。(取材/大田 均)

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