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唐組の「秘密の花園」を観劇してきた♪
■公演前日に紅テントへ
2022/10/21(金)、唐組(唐十郎)の「秘密の花園」を観劇してきた♪
場所は石川県の金沢市民芸術村の芝生広場に建てられた紅テント(あかテント)。実は今年2022年2月16日にBSで放送された「越境する紅テント〜唐十郎の大冒険〜」を観て感じる所があり「唐組の紅テント」を心に留めていたが、何とその「唐組」が金沢公演を二日間おこなわれるとの情報を金沢市のLINEで知った。
ジッとしていられずに公演前日(10/20木)に金沢市民芸術村へ
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あった!紅テント。これは今回の唐組公演は見逃せないと感じた!
200人収容の紅テントの中はどうなっているんだろう? 椅子はあるの? 公演中は暑いのか?寒いのか?
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紅テントの設営や舞台の準備している劇団員の方に話しかけてみた。「公演中の紅テント内は暑い?」答えは「10月に入ったので夜はそこそこ寒いです」とのこと。このような会話をしたのち、舞台の準備作業を観ながら近くのベンチに座ってスマホからチケットを申し込み。おっ!前日なのにまだチケット残ってるやん(^^) ということでチケット購入♪
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■翌日観劇に行きました♪
翌日(10/21金)の公演初日。歩いて金沢市民芸術村へ。そして開演!
紅テントの狭い空間に金沢ゆかりの泉鏡花作「龍潭譚(りゅうたんだん)」をモチーフにした物語が演じられた。コミカルに、ダイナミックに、そして役者のパワーに圧倒されながら最後はファンタジーと言うか何と言うか?表現できない不思議な時空間に引き込まれていました・・・初めての感覚♫
楽しさと不可思議さに浸った2時間♪
それにしても圧倒的パワーで演じる役者のみなさんはアスリートだわ!
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公演の終盤は舞台裏が開放されて、主人公が舞台からレンガ造りの市民芸術村に向かって、舟で漕ぎ出して見えなくなる演出。奥行きのあるクライマックスでした(^^) 紅テント/平成中村座/能登演劇堂に共通するのはクライマックスは、いわゆる舞台崩し(舞台奥が開いて自然の奥行を生かす演出)。
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(奥に見えるのが金沢市民芸術村の赤レンガ)
■舞台崩しの演出に感動!
1960年代に新宿の花園神社の境内からスタートした紅テント。18代目 故中村勘三郎さんが平成中村座を始めるキッカケになったとも言われる紅テント。金沢市民芸術村は紅テントのためにあるような芝生が広がる場所。こんなシチュエーションでの演出を考え出した唐十郎さんは演劇界の革命児やぁ!
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前述のBS番組を観た2022/2/16はロシアがウクライナ侵攻を開始した日。唐組の公演内容とは全く関係はありませんが、この日は二つ同時に起こった出来事として僕の心の中に刻まれた日だったんです。悲しい戦争が行われている国と自由に演劇を奏でられる国が共存するこの地球。これが現実!
僕は日本に生まれて今のところは感謝です。この日常を改めて心に刻んだ唐組の公演でした。