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命をいただいたことが奇跡〜つらい経験をしたときに、何を資源とするか
生後1歳1か月になったムスコを子育てしながら働いている、PR会社代表で中小企業診断士/PRプロデューサーのヨネザワです。
さて、私は普段起業したい方を支援する立場ですが、自分でもPR会社を立ち上げたところですので、自分でも 「I'me」というビジネスを学ぶ講座を受講しています。
昨日は、普段はオンラインのみの講座である「I'me」で、受講生とメンターの方などがリアルの場で集まって交流する「リアル交流会」が開かれました。
主催である株式会社LITAの社長・笹木さんもリアル参加!(笹木社長こといくちゃん、いつもキレイっす!)
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さて、昨日の交流会でのメインコンテンツでは、経営者として第一線で活躍されている方を及びしての講演会がありました。
講師は、著書「子どもたちの未来を切り拓く子育て」を出版されるとともに、保育園を全国で261園運営する株式会社キッズコーポレーションで副社長を務めた、大塚恵美子さんです。現在は、保育園運営を主事業とされている社会福祉法人の理事長をされています。
大塚恵美子さんはご自身も娘さんを2人子育てするなかで、会社の経営、ご自身の社会福祉法人の立ち上げ、そして53歳からは女子大生に・・・という、盛りだくさんのご経験をお持ちです。
笹木郁乃さんのファシリテーション(笹木さんのファシリ、凄腕です)のもとで進められました。
私が最も印象に残った大塚さんの言葉は、「命をいただいたことが奇跡」であること。
大塚さんは2人目のご妊娠・出産の際入院退院を繰り返すようなご経験をされ、さらに、3人目のお子さんも流産されたそうです。
つらい経験をしたからこそ、大塚さんが経営されている保育園に預けられる子どもの親たちのことにも、寄り添うことができているのではないか。失った、生まれてこれなかった命があったからこそ、今子どもたちを育てるという事業に全力で取り組んでいるとのこと。
「命をいただいたことが奇跡なんです」。その言葉を聞いたとき、私は涙が出そうになりました。
私自身、今1歳になる息子は、3年間の不妊治療の末、「これで最後」と決めていた移植で授かった子です。
さらに、この息子を授かる前、不妊治療をはじめて半年くらいたったときにも妊娠したのですが、8週目で流産しました。
息子は戸籍上1人目の子どもですが、私達夫婦は、2人目だと思っています。生まれてはこれなかったけれども、なかなか子どもができなかった私達夫婦のもとに、初めて天からおりてきた子なのです。
流産を告げられた妊活クリニックからの帰り道、泣いて帰ったこと。帰ってから夫に告げて、夫も泣いたこと。その数日後自宅で出産してから、小さな小さな命を、2人で丁重に葬ったこと。
どれも、決して忘れられない、忘れたくない出来事です。
不妊治療をしている間は、なぜ私達にはほしいのに子どもがきてくれないんだろうと、何度も何度も思い、そして先に子どもができた夫婦に対して、モヤモヤした気持ちも持っていました。だからこそ、昨年生まれてきてくれた息子は、奇跡そのものです。
命をいただいたことが奇跡。
それは、息子だけでなく、私達も一緒。
生まれてきたことそれそのものが、奇跡なんです。
私は中小企業診断士として経営者やこれから起業しようとされる方のお話を伺うのですが、楽しい・ワクワクすることより。つらいことを聞くことのほうが多いかもしれません。
私自身、不妊治療でなかなか子どもができなかった期間、カウンセラーさん、鍼灸院の先生、漢方薬局の先生にたくさん話を聞いていただき、折れそうになる心を支えてもらいました。
私も、つらいときにそばにいる存在になりたい。そう思って、不妊治療中はコーチングやキャリアカウンセリングを学びました。
今、コーチングやキャリアカウンセリングで学んだ傾聴の姿勢が、今、仕事で役立っていると感じています。「この人のお話は、米澤さんに聞いてもらったほうがいいと思う」と、私の聞く力を評価いただき、お繋ぎいただけることもあります。
つらい経験から何を学ぶか。つらかったと一言で終えるのは簡単ですが、そこから何を得るかは、自分次第です。
数々の奇跡が重なり、この世に授かった私自身の人生も、今年で38年。人生80年とすると、もうすぐ折り返し地点です。
これからどう自分の人生を使うべきか、考えさせられた2時間でした。
企画されたLITAのスタッフの皆様、ありがとうございました。