![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165606578/rectangle_large_type_2_6b0f554abaef9e948a657d3e750bb059.jpg?width=1200)
『ホルモー六景』を読んだよ
万城目学さん著『ホルモー六景』を読んだよ。
本書は『鴨川ホルモー』の続編。アザーストーリーとなっている。『鴨川ホルモー』に出てきたけど名前までは明記されていないが実は重要人物そうな人物が『ホルモー六景』で記されていた。
びっくりしたのは「丸の内サミット」の章で、東京でもホルモーなる競技が開催されていたこと。
OBOG達が出てきて合コンが行われるのだが、まさかのホルモーで戦った同士の男女が揃ってしまう。京都も東京も都だからホルモーが行われても仕方ないのかもしれない、となんとか自分を納得させながら読み進めた。東京都内の大学に通っていた男女はホルモーも行うサークルに所属していたが、「イベントサークル」と濁しており、京都市内の大学に通っていた男女もまたのらりくらりとホルモーについては語らない。語れるわけがない。オニを使って戦います。オニに指示する時はオニ語を喋ります。なんて口が避けても言えないし、言ったって伝わらない。周りから見ると妙なダンスをしているようにしか見えないのだから。
しかし、ホルモー戦士は引かれ合うのが運命なのだろう(ジョジョでスタンド使いは引かれ合う、というように)。
総じて青春物語だが、ホルモーの要素が入ることによって小っ恥ずかしくない恋愛シーンの描写があった。ありがたい。嬉しい。もうただのラブストーリーでは満足できない体になっている人からするとワクワクするSF、ファンジーだ。叶うのであれば、もう一度京都の学生をやり直して青春時代を過ごしたいという気持ちが沸々湧いてくる。
私も立命館大学白虎隊所属だったので、久しぶりにホルモーをやりたくなってくる。
(大嘘)