『鴨川ホルモー』を読んだよ
芥川賞って知ってますか?
芥川龍之介に由来する文芸賞。
では、直木賞って知ってますか?
私はあまり知りませんでした。
いつも芥川賞発表のニュースは流れてくるのでなんとなく知っていましたが、直木賞はあまり知りませんでした。
正式には「直木三十五賞」と言うらしいです。
芥川賞が純文学なのに対して、
直木賞は大衆文学に位置付けられます。
そんな折、第170回直木賞を受賞された方の中に「万城目学さん」の名前がありましたので、気になって検索してみました。
すると、『鴨川ホルモー』の原作者ではありませんか!京都物語を代表するあの名作。ホルモンじゃないですホルモーです。
というわけで、『鴨川ホルモー』を改めて読んでみることにしました。
書店に何回か行ってようやく買うことができました!だいぶ前の作品にも関わらず人気があるので、流通していなかったようです。
『鴨川ホルモー』では、選ばれし大学生達が式神を操り独特な言葉を発して戦います。
かっこよく言うとそんな感じです。
かっこ悪く言うとただの暇つぶしです。
映画を見て原作を読むとわかりやすいかもしれません。
原作では具体的な「オニ語」は書かれていませんでした。
「ゲロンチョリー!」とか書いてあるのかと思ったのですが、あれは映画化するにあたりオニ語を考えた人が別にいるということになるようですね。
印象的だったのは、主人公の友達である高村がパニックになってしまいオニがどんどん倒れてしまい萎んでしまった時に発せられた「ホルモーーーー!」の雄叫びです。人間の形相とは思えないほど顔を膨らませる描写を想像するとホルモーは生半可な気持ちでやるスポーツではないと思いました。
ただ、オニを見ることができない人からすると
向かい合って舞を踊っているくらいの感覚だと考えると、とても滑稽だなと思いました。
高村はその後、サムライボーイの如くちょんまげにするところもどこか滑稽でかわいかったです。
一方、主人公の安倍は個人的な想いから
十七条ホルモーを開催。ホルモーに関してはさほど強いわけではなく、、、
紆余曲折ありながらも
かつて恋心を抱いた人に蹴りをつけ、新たな恋に進んでいるあたりは非常に人間味があっていいなと思いました。
最近は万城目学さんの本をもっと読みたい意欲が湧いてきています。「鹿男あをによし」や「プリンセストヨトミ」も読んでみたいです!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました👹