新九郎、奔る1巻 メモ
人の顔と名前と地名と位置と人間関係を覚えられないことにかけては自信があるので、覚書を作っておく。
1巻あらすじ
主人公は千代丸、11歳。まだ小僧なので蚊帳の外。傍観者。
伊勢家は六代将軍足利義政の側近を務め、政治の中心だった。BIGな叔父貴、伊勢貞親は管領御三家である斯波、畠山、細川をコントロールしたい。斯波家は義敏、畠山家は政長と自分達に都合の良い方を家督に就かせる。細川は将軍の弟、義視の後見人をしてて扱いづらいけど、家督争いしてないので介入できなかった。残念。
将軍義政の育ての親でもあり、その子、春王君を擁する伊勢家としては義視は邪魔。なので謀反の噂を流してハメ、失脚させようと目論む。
が、作戦は失敗。
謀反の疑いをかけられた義視っちはガンダで細川勝元にヘルプを求め、ついでに勝元くんの舅、山名宗全にもSOSを打つ。
細川家的にもBIG叔父貴貞親は邪魔くさかったので、周りを巻き込んで将軍義政に圧迫面接をしかけて押し切りカウンターを成功させる。
立場逆転となった貞親、千代丸の父で貞親の妹婿盛定、斯波家の義敏は京を追われる。
政所の執事には貞親の息子、貞宗が就任。
貞宗のテーマは伊勢家を生き残らせること。そのためには父親を追い出した細川勝元、山名宗全、足利義視と上手くやっていかねばならない。連絡役として、甥の千代丸や八郎を送り込む。
伊勢家が生き残りをかけて地道な努力をしている間に、山名は斯波義廉、畠山義就を囲いこんで権力を増大、伊勢家完全排除に乗り出す。
これに待ったをかけたのは細川勝元。舅、山名宗全が協力した畠山義就は、勝元が後ろ盾になっていた政長と敵対しているのだ。勝手なことすんなジジイと諫めたものの、山名のジジイは義就を応援。義就は今がチャンスと政長を追い出し、戦となる。
これにキレた勝元だが、下手に政長に加勢すれば将軍からのお叱り待ったなし。畠山家の殴り合いという構図を崩すのは不味いので傍観に留めたことで、政長は敗北。勝元もイメージダウン。
山名のジジイだけが一人勝ち。
貞親が失脚したもんで、完全に外野だ。どうなる伊勢家!