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#01 五感に触れる日常の大切さ
五感に触れること
テレワーク最大の敵とは、作業効率の高低ではなく、人間の精神力の劣化である。
いくら通勤がストレスだと言っても、人間の脳は無意識に車窓の風景、車内の光景、乗客の雑談等を処理し、取捨選択している。
それが脳への刺激となり、一見退屈に見える通勤は古代における人間本能の代替となった。
自室という密閉空間で、この刺激がなくなると人間はどうなるのか。
すなわち急速な感情の劣化や興味の喪失、認知機能の低下である。
テレワークをして痛感した課題は、代り映えしない日常風景にどうやって色彩を与えるのか。その一点に尽きる。
テレワークは時間の感覚を鈍らせ、有形無形の受信情報の低下により、何の対策もしなければすぐに抑鬱傾向が顕著となる。
如何にこの抑鬱傾向を軽減させるかは、実をいうと人生最大の課題と言っても過言ではない。
目的はないが車で遠隔地まで走ってただ帰ってくる。
外食、旅行を頻繁に行う。
ぶらり散歩やウインドーショッピング、独り居酒屋も良い。
こういうことをしないと、本当に精神が参ってしまうのである。