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岸和田競輪場に失望した出来事

昨日一昨日と岸和田競輪場に行った。
昨日はひさしぶりに血の気がひいたくらいに怒りが湧き上がった出来事があった。

春休み中の週末とあって親子連れを誘致するイベントも連日開催されていた。そんなイベントついでにレースを観戦する若い人たちの姿もたくさんあった。

「ここならタバコも吸えるし、声出しても誰かバレない。自警も来ない」
何度か耳にしたことのある特徴あるダミ声で聞こえてきた。喫煙場所ではないスタンド席でタバコの煙を吐き散らかしている。

金網のそばに立っていると、2人がすぐ横に並んだ。
わたしの声援を耳にすると
「◯◯かよ」
飢えた獣が餌に飛びつく様にわたしが応援した選手に対して耳を塞ぎたくなるような声量と内容でがなり始めた。
あまりに露骨すぎて聞き流すことができず、2人を思いきり睨みつけた。怒りで頭からどんどん血が下がっていく。震えまで出てきて、止まらなくなった。
目の前で応援している選手の走りを観たくて早起きして来たのに。なんでこんな醜い人達を視界に入れないといけないんだろう。
わたしが睨みつけたことに一瞬怯む表情をして目を伏せたけど、1人て来ているわたしに対して、さらに煽るようにまたわたしが声援を送った選手を罵倒し続ける。

「お前どうせ千切れるやろ!◯◯でも千切れやがって!」「お前の息子野次ったら睨まれたわ!!」
…とか書ける内容はオブラートに包んでこんな感じ。あとはもう酷すぎて思い出したくもない。

さらに許せなかったのが、そのレースで1着になった選手に対しての罵倒内容だった。
前日の準決勝でその選手のお兄さんが落車をした。かなりの重傷だったのか倒れたまま動けず、声掛けにも反応がない様子だった。ドクターが駆けつけてきて騒然とした空気になった。
わたしも目の前でその落車を目撃して、容態について気になっていた。

そんななかでの1着だったのに、落車したお兄さんを揶揄して全く面白くもない暴言を喚き散らし笑っている。その声は場内に響き渡っていた。地獄のようだった。
そんな酷い暴言なのにも関わらずひたすら会釈をする選手の姿と表情に本当に悲しくなった。
命懸けで走って大怪我をした選手をあんな酷い言い方で身内の選手に嘲り笑い飛ばすなんて。

競輪場では野次は付きものではある。
私も30年近く競輪場に通っているから重々承知している。岸和田はそのなかでも野次は凄かった。
でもあの2人のは野次ではない。
金網越しに選手は言い返したりリアクションをしてはいけないという立場を逆手に取って浴びせる言葉の暴力だ。音声録音したら名誉毀損で訴えることができるくらいの内容。これはもう立派な犯罪だ。

野次と暴力を履き違えている。言葉の暴力。
日常生活で抱え込んだストレスの発散方法を間違えている。
揚げ足取り。何処で仕入れたのか真実かわからないプライベートなこと。レースの内容と全く関係のない内容をレース展開関係なくただひたすらにターゲットにした選手にだけ暴言を浴びせ続ける。

「言ってやったわー」という感じで笑い転げてる2人。舐められてるわたしが注意しても通じないだろう。何よりも怒りで血の気が引いているので冷静になれなかった。

後ろを振り返りスタンド中程で立っていた警備員の所まで向かった。
「あの人たち出禁になったのに何で入れたんですか?
野次の内容も酷いですし、喫煙場所じゃないのにタバコ吸ってますし、注意してもらえますか?」
とお願いすると
「出禁だったんですけど、期間が過ぎたからまた入ってこれるようになったんです。一応伝えておきます」
と渋々といった雰囲気でトランシーバーに向かって何かを伝えていた。

2人はわたしが警備員と話している様子をちらちらと見ているようだった。
スタンドの上段で気持ちを落ち着けようと座っていたら、さっきとは違うジャンパーを着た警備員が目の前に来た。
「出禁だったけど…云々」とさっきと同じことを伝えられた。
「でも出禁が解けたからって、また同じことをして良いんですか?レース始まったらあの辺りにまた戻ってくると思うので、ちゃんと見ていてもらえませんか?」
お願いをしたけど、話を聞くだけで去って行ってしまった。

自分たちは注意されないことが分かったからか、わたしが座っているスタンドの上段にまで2人は上がってきた。「ここ見やすいんやな」とかわざとらしく言いながら。
すぐ後ろに座って、わざと大きな声で騒いで嫌がらせを始めた。聞こえるように声援した選手の県を揶揄する内容。
あまりにうるさくて耐えられないから席を移動する。すると2人もにやにやしながら移動して後ろの席に座る。大声で「ひっこーし!ひっこーし!さっさとひっこーし!!」と調子をつけて野次るように騒ぎながら。また移動すると同じくついてくる…という風に付きまとわれた。
もちろん警備員なんて見てくれてもいない。そもそもいなくなってる。
この競輪場では誰も守ってくれないのか。

やり方からして普通の思考回路を持ったひとではない。もうこれ以上接触はしたくない。決して騒いでる方向に顔を向けないようにしてイヤホンを耳に入れ大音量を流して騒いでる声が聞こえないようにして耐えるしかなかった。

数十分耐えていたら、飽きたのか何処に消えてくれた。怒りと気味の悪さに震えはいつまでも消えてくれなかった。
なんでこんな目に遭わされなくてはいけないんだろう。

ガタガタ震えながら岸和田競輪場に一連の内容をメールで送った。丸一日以上経ったけど、もちろん何の返答もない。

明けて今日の岸和田競輪場では「岸和田けいりんフェスティバル」が行われたというSNSの投稿を目にした。なんのための誰のためのフェスティバルなんだか。

岸和田競輪場の今回の対応には心底失望した。

#岸和田けいりんフェスティバル
#デイリースポーツ杯サテライト大阪カップ

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