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20年後のつながり

入園前の親子が集う場のお手伝いをしている。
私も2歳を迎えたばかりの子がいるが、上にふたり小学生がいるので、「今の子育て世代」と仲間に入れるか謎である。

今回、市内の読み聞かせグループ5名を招いて、大型紙芝居、大型絵本、絵本を読んでもらった。

大きすぎる紙芝居『ねずみのすもう』は、グループメンバーが、20年以上前、保育園の保護者会の時に作って、保育園で保管されていたものを、もらったらしい。
年季もさることながら、とにかくでかい。
「車に乗りましたか?」と聞くと「軽トラの荷台」と田舎ならではの回答をいただいた。

自身の子どもたちも巣立っていき、ライフワークで続けていた昔のママ友たちが「読み聞かせボランティアグループでも作るか!」と10年前から地域の枠を超えて、子どもたちに絵本の楽しさを届けてくれいる。

ネズミもコロナ禍仕様

子どもたちに菓子箱を配り、『たいこ』の絵本を読みながら、箱を叩く。
「私たちの子育て中はさ、買ったおもちゃは少なかったかもね。家にあるもので遊び倒す。その箱上げるからおうちであそんでね。」
と、先輩からの言葉も。

おもちゃ然り、公園の遊具も然り、私も【物】で遊ぶ事に慣れてしまって、「何にもない」と感じてしまうことがある。
外に出れば、草も落ち葉も鳥の声もバッタもカエルもそこに【ある】というのに。

そんな20年という時代の流れの中での変化を想像してみた。
20年前は【地域のつながりを!】など言われなくても勝手につながっていた。仲良くなれば行動もできた。
昔、勝手にやっていたことを、今は国を上げて【地域のつながりづくり】をしている。(してほしい。と言っている。)

会が終わり、現役ママたちに「20年後、あんなふうにできるかな?」とネタ的に話してみた。
きっとできない。

できなくてもいい。時代にそぐわないかもしれない。

けれど、仲間と楽しんでいる先輩方を見て、そんな生き方に憧れてしまう昭和生まれの私。

田舎は、こども園から中学卒業まで子も親もメンバー変わらぬ、ということはざらで、トラブルとどん底だけど、「なんかやろうよ!」って仲間と出会えたら、育児が介護になる頃も、ワイワイ楽しくやれるロールモデルを見てしまった。

人生の先輩方、ありがとうございました。

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