3歳児健診の記録
10年以上前、長女の1歳半検診の時だっただろうか。
あの頃は、その月齢の子たち3〜40人が一斉に受付をして、2時間コースが当たり前だった。
健診スタートは昼過ぎ。いつもはお昼寝している子が多い時間帯。
子はグズグズ、母はドキドキ(今は父親も参戦しているだろう)。
いくつかのメニューの待ち時間、私たち親子は待合室にじっとしていられず、廊下やロビーを散策していた。気づくと、下駄箱の前でひっくり返っている子どもがいた。ご機嫌が麗しくない。かなり、麗しくない。
「ご機嫌斜めですね」と声をかけた。
すると、
「そうですね、この前はドアから入れなかったけど。今日はやめときます!」と保健師にもその事を伝え、颯爽と帰っていった。
……かっこいい。
私は、嫌がる子の服を無理やり脱がせ、羽交い締めにしながら小児科医に診てもらい、初対面の保健師との検査項目は難航し、親子ともどもヘロヘロになっていた。
みんな、そうすべき何だと思っていた。
保健センター的に正解だったかわからないが、子どもの様子を見ながら、見切りをつけるという考えもしなかった姿を目の当たりにし、カルチャーショックを受けた。
そんな昔のことを思い出したのは、末っ子の健診が悲惨だったからだ。
保育園のお昼寝前に迎えに行き、受付1時間前に会場入り。大量の問診票を書きながら待っていた。
事は順調に進み、困りごとはないか?との質問にもNOと答えていた。
内科検診。
服を脱いで待つように言われたが、脱ぎたくない。着たままでいいと配慮してもらったが、股関節を診るため仰向けで寝かし、半分ズボンを下ろすと大泣き。
それから怒り狂い、待合室に泣き声が響く。
怒りすぎて、失禁。
保健師さんに謝りつつ、タオルを当ててトレイに駆け込むも、床にこぼれている。
大変そうな子だなの視線を浴びつつ。
トイレでしばらく怒りつつも、落ち着いたので「歯科検診ちょっと無理そうです。小児歯科に定期検診に行ってるのですが、それではだめですか?」とお願いしてみる。
医師に確認後、OKが出たので途中退場。
(後から思えば、保育園でも歯科健診をしていたから共有してもらえばいい)
スタッフさんは、「おもらししちゃって泣けちゃった」認識だったけれど、まぁ、いいか。
スイッチが入ってしまうと、癇癪は厄介だよな、と改めて思う。
まぁ、ほどほどの時間でクールダウンできたからよしとするのか。
毎日一緒にいると「こんなもんかな」で済ませてしまうことがある。
専門家でもないし、『他者と比較して見る』という指標もないから。
今後は、積極的やな保育園の先生にも様子を聞いていこう。
そう言えば、問診票の質問項目でモヤモヤする部分があった。
【あなた(母親)は、〜〜〜?】という設問。
記入者は母親という前提。令和なのに。
もれなく、我が家はそうだけれど。
【父親はどのくらい育児をしますか?よくやる、たまにやる、ほとんどやらない】という選択肢。
よく、でもないが、たまにほど稀でない。
問診票記入や大騒動だった健診の同伴、通院、学校や園の懇談などは私が担っている現状。
ここ、任せてみようか。
上の子たちの迎えも完了、昼寝している末っ子を起こし、念願のビールだ!!と思ったら、チャイルドシートでも出ちゃってる……
今日はお互いに疲れたね。
夕飯はカップラーメンかな。