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作業療法って楽しい!〜ひとりでできるもん編〜
僕は作業療法士として働いています。
リハビリの仕事をしていると
治してやったぞー!という
達成感に溺れそうになる事が
多々ありますが、それよりも!
味わって欲しい達成感があります!
それは!
担当患者(利用者)さんが
セラピストの手から離れて
リハビリを卒業していく後ろ姿!!!
そんな素敵な作業療法のお話を
させていただきたいと思います。
始まり、はじまり〜(´ω`*)
むか〜しむかし、あるところに
左腕(肩)が45°しか挙がらないお婆ちゃんが
息子さんと住んでおった。
家族希望によりリハビリを始めたが
本人は「全部やってくれるので」と話し
家族は「心配で1人じゃやらせない」と
自立度がとても低かったわりに
本人は困っている様子ではなかった〜。
担当の作業療法士は丁寧に面接し、
「手伝ってもらっている事は何がありますか?」
「自分で出来たら嬉しいですか?」
などと話を掘り下げていきました。
すると、髪を束ねられない事が分かり、
ポニーテールを自分でセットする事を
目標にリハビリをスタートしました。
〜それから半年後〜
肩の可動域は左右差がほとんどなくなり
電車とバスを使って家族と
外出ができるようになりました。
めでたし、めでたし。
・・・この話を聞いた時に
「リハビリで良くしてやったぞ!すげーだろ!」「セルフケア自立にしたぞ!文句ないだろ!」とか思っていませんか?
そこじゃなーーーい!のっ!
作業療法の素敵なところは
対象者の心を育て、回復させる事だと
僕は思うのですっ!
この話のお婆ちゃんは
左手以外に目立った障害はないのに
介助してもらう事に頼り、
自分でやろうとはしていませんでした。
ここだけの話…
ポニーテールを作るのに
肩が45度くらい屈曲すれば
もう片腕を駆使することで
方法はいくらでもあります!笑
作業療法では作業に焦点を当て
リハビリをしていくため、
リハビリ効果(可動域改善)と
自立度が直結しやすいという
魅力があるのです!(言い切った(°Д° )!)
リハビリが半年経過する頃には
リハビリ前と比較して
ヘアセット・皿洗い・掃除機掛け
洗濯物干し・散歩・料理(包丁+炒め物)
電車利用(家族同伴)・バス利用(家族同伴)
これらができるようになりました。
医学的アプローチで身体が治れば
心も治る(自分でやる)はず!と、
思っていませんか!?
地域リハビリをやっていると
「私はダメなんです」と言って
身体だけ治っている人は
少なくありません。。。( ´•౪•`)泣
大事なんです実践訓練!
作業をやってみること!
もし面倒くさいから…と
億劫になっていた方がいたら
騙されたと思ってやってみて下さいねっ☆
※ご本人には同意を得ています。
※OT肩幅の私見です。