PMS.PMDDでお困りの10代女子が急増
10代~90代の方々を治療しておりましたが、
とりわけ、10代の方のPMSの重症者の数が多くて驚きました。
診断名こそはついていませんが、おそらくPMDDではないか?という子も。
起きれないとか学校行けない、あるいはすごく痛くて辛いけど無理をしていたなど。
どうも様子がおかしい。衝動性が高まる。聞いてみるとちょうど生理前だったとかも。
「それは大変だねえ。」などという言葉かけをよくしておりました。
大体の方が抱えているのが同時に頭痛、腰痛、肩こり、股関節の可動域制限...
身体の緊張が非常に強いなという人ばかりでしたね。
お洒落に気を遣う子も多かったので、当たり前に薄着でした。
「冷やさないように」なんて言うと煙たがられるのを覚悟で言うとみんな
「はい。」とそれなりに工夫をしてくれます。
最近は「体を冷やさないように」という声掛けはどうもあまり親御さんからされないようですね。
病院セラピストであるので指導を受けてくれるというのもあるでしょう
ただ「冷やさないように」であれば、私の母親でも言えます。
そうではなくて、作業療法士だからこそ根拠ある説明と、ケア方法の指導が必要。
その中で、リラクセーションや、ストレッチなどのボディ―ワーク、また呼吸を取り入れた瞑想法などはとても効果があったようです。
すぐには効果がでなくとも、狙っている結果は出ました。
「作業療法士」と言えども、単に手芸や手の訓練を提供しているだけでなく、
ココロと体のケアをリハビリとして実施するのも欠かすことのできない、
「作業」です。
作業療法士の中でも異論を唱える方がおり、「身体を見るのは理学療法士だ」とおっしゃっている方もおります。
私も、そこまで詳しくは見れなく、まだ理学療法士さんにお尋ねする事は多々あり。
でも、それが精神状態に影響しているのでれば、メンタルは思い切り作業療法士の得意分野、
手を付けない意味が解らないわけです。
ですし、特に婦人科系に関しては、情報入手できない男子の多い職場であれば、
女子のどの職種が介入してもよいでしょう。
作業療法士として、女性の「カラダ」の悩みに関われた事はとても貴重であったし、
必要不可欠な関りだったと思っています。
子供から大人まで、また疾患の有無に関わらず治療をさせていただきました。未だ、精神科作業療法は発展途上の分野だと思っています。自身の経験を活かし、皆さんにココロとカラダの健康についてシェアしていきたいと思います。