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意外と難しい作業「睡眠」

精神科病院で勤めていますと、

「睡眠」に困難を抱えている方が非常に多くいらっしゃいます。

「リハビリで手芸」をするなんてとてもとてもという患者さんのために

私は、「リラクセーション」を「段階的に」行っておりました。

手で触れたりしていくなかで、

私の評価結果と患者さんのコメント、また変化から、

ある大きな一つの共通点が浮かび上がりました。

それは、今までの作業療法では学んだことのない問題点でした。

でも、人々が健康に生活を送る為にはとってもとっても大切な事。

どうして教科書に載っていなかったんだろう?

当時はそんな事、考えもしなかったのですが、

最近になって自分の中で浮かんできた仮説がかなり有力な気がします。

それは、「集団で手芸や体操、運動をしてきたから。」

つまり、一人一人に丁寧にかかわってこなかった。

そして、何より、「精神」と「身体」を教育で切り離してしまった事に由来するのだと考えたのです。

ココロもカラダもまるっと見なければいけない。

それは、私が養成校時代の理事長であり、

アメリカの大学を卒業され、91年まで日本作業療法士協会会長に就任経験を持つ、

矢谷令子先生が仰っていました。

私も、臨床上、「精神」と「身体」のつながりを

特殊なフィールドにてリアルに体験した立場から、

その方の「部分」ではなく、

「全て」に目を向けていきたいなと思いました。


子供から大人まで、また疾患の有無に関わらず治療をさせていただきました。未だ、精神科作業療法は発展途上の分野だと思っています。自身の経験を活かし、皆さんにココロとカラダの健康についてシェアしていきたいと思います。