ベテラン看護師の話
彼女は都内のインペリアルHPや赤十字の看護師、看護部長を歴任し、
現在も地域の訪問看護でバリバリ仕事をしているベテラン。
福祉系の資格取得に一生懸命な矢先、
腰痛で緊急入院したため、
私がお見舞いに行き、福祉事業の管理者資格の課題を一緒に考えたのだが、
ケーススタディにて、その看護師の例題に出ている対象者に向ける眼差しが、
あまりにも心こもる視点であり、驚いた。
医療者であれば目に付く「問題点」は上げず、その人のいいところを沢山あげていた。
解決すべき問題点に関しても、今までできていた事から、支援者のサポート体制や環境整備に視点を置き考えられていたのだ。
彼女が今関わっている介護の仕事も、大切にしているのは、本人の喜ぶ顔、そして家族の安心や喜びなのである。
「私はね、家族介護してきて辛いじゃない?だからね、そのしてきた介護ってちゃんと意味があったものなのよって、言葉ではっきりは言わないけどそれが伝わるように仕事をしているの。」
「あとはね、酸素濃度薄い人は、入浴できないじゃない?危ないからね。でも、その前に利用者さんを笑わせるのよ。すると、覚醒もあがりSPO2も上がるの。そうやってから入浴する。」
「手の水かきと、足裏かかとと土踏まずはすごく大事だから、必ずマッサージもしてあげる。そうすると状態も1週間はいい状態で持つわよ。」
そんな話をしてくれた。
看護師時代は、「医者の教育が一番大変だった。」患者さんが気持ちよく医療を受けてもらえるように、またほかの職員も居心地よく働いてほしいじゃない?って
学ぶことが非常に多かった。
「わーありがとう!腰が凄くらくになった!びっくり。手が本当にあったかいねえ。」
「お腹がねえ、良くなったよーってそんな感じがする。腸がそういう感覚がしている。」としっかり施術を受け入れて、
素直な方だなと思った。
施術を終え、数種類のエクササイズを指導し病院を後にしました。
とても低姿勢で、
他者の気持ちに共感できる素晴らしい看護師だなって思った。
また、人生を変えるポイントになるメンターに会えた。
ありがたい。
子供から大人まで、また疾患の有無に関わらず治療をさせていただきました。未だ、精神科作業療法は発展途上の分野だと思っています。自身の経験を活かし、皆さんにココロとカラダの健康についてシェアしていきたいと思います。