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9thCOTを終えて
2024年3月9日・10日と行われた第9回日本臨床作業療法学会(9thCOT).終了後に僕もnoteをすぐに書こうと考えましたが,既にnoteやX(twitter)の振り返りも沢山出ているので,学会自体の素晴らしさに関する内容はそちらにお任せして,こちらでは今回人生初めて挑んだシンポジストの経験や,10年以上振りに行った口述発表についての個人的な心境を中心に語ろうかなと思います.
素晴らしい解説・感想・noteは以下に.
#9thCOT 振り返り。
— 大野勘太@9thCOT大会長🗼2024.03.09-10 (@ohnoknt1010) March 11, 2024
こんなにも皆さんに愛された学会を、最高の仲間と共に作り上げられたことを本当に誇りに感じています。
思いの全てを書き留めることはできませんが、関わってくださった皆さんにお伝えしたい今の素直な気持ちを綴らせていただきます。
(1/n)
#9thCOT 過去イチ楽しく学べて心に残る学会でしたね❤️🔥
— ゆーこ (@sasakamanian) March 10, 2024
運営・子育て世代ワークショップ・口述発表・座長・カホン
と盛り沢山🤭
たくさんのcollaboration&empowermentに感謝です💛🧡ツリーで1つ1つ振り返らせてください!
まずは関わっていただいた皆さんに感謝です!
優秀演題賞🏆もいただき感激です😭 pic.twitter.com/4eOAHFbXpo
#9thCOT が初めての学会参加だった方は次に別の学会に参加するときっと驚かれることと思います。そうした差異を感じた方が次にどういう行動に移られるのか、そこがまさに真価となるのだと思います。
— Yuta Kodan|抄録の作成に伴走します (@daaaan11) March 11, 2024
また世の中には「ここまでして吊り上げないと動けないのか、情けない」「そんな人たちは切り捨て
↓ https://t.co/QX4JkqeyUK
雑感
まず,9thCOTは過去最大の参加者数となったことで大成功といって間違いないと思います.その中でも素晴らしかったのが(良い意味で常軌を逸していたのがw)プレ企画の数かなと思います.学会が始まる前から43(ですかね?)の企画があり,今でも画像検索すると企画のテーマがわんさか出てきます.学会前から名前が有名になっていたのはこのプレ企画の規模による影響が大きいでしょうね.
そして個人的には本学会はビギナー発表と一般発表が分けられていたのもポイントだったかなと思います.1~3年目の方のみで構成されたビギナー発表は,名立たる創設メンバーである理事の先生方が座長を務め,しかも解説付きという豪華さももちろんですが,これにより若手の発表ハードルが下がる上,発表者を応援しにきた同期や共著の先生も解説を受けて内省をすることができ,次のステップアップにも繋がります.また,一般発表には若手が少なくななり,発表者の経験年数が高めとなるため,議論が濃いめだったように感じました.これがなかなか面白かったな,と.
また,今回講演などが行われる会場の様子を写したサテライト会場があったり,キッズスペースがあったりと子連れの学会参加者に優しい配慮があったことも、この規模の学会としては運営の方の努力が凄まじいと思いました.
一般口述発表
今回「作業療法士の提案を許容できなかったが意図的関係モデル(IRM)を用いたことで徐々に協業できた事例」というテーマで発表させていただきました.こちらは元々,考察にあまり納得がいかないまま演題提出間際だったのですが,9月のCOTスタディツアーでご一緒させていただいたYusukeさん https://twitter.com/Virtuoso0831 と以前よりもより深く繋がっていただけたことで,ご指導いただき,結構ギリギリに考察を変更して提出することができました(笑).
今回の発表は,考察としては作業療法理論の要素を強く絡めて,作業療法の専門性で実践を解釈することの重要性を説いたものとしました.COTは今でこそ多くの分野や領域の発表が増えましたが,第1回は「作業に焦点を当てた実践を広めて当たり前のものにしていきたい」というコンセプトがあったと思います.現在はもうOBPが市民権を得たと言う先生方もいらっしゃいます.ですが,個人的にはまだまだ,「作業療法ってなんなんだ・・・」と悩むOTRが多いと現場では感じます.昔よりは「作業」と言いやすくなった今の時代,もっと臨床実践で使いやすい理論やモデルは何か?それを意識して発表させていただきました.
シンポジウム
今回僕がシンポジストを務めさせて頂いたのは「社会実装最前線から“作業療法”を見つめる」でした.こちらは作業療法の社会実装を目指し,健康経営のコンサルティングを行っている株式会社Canvasと,本学会のコラボレーション企画として計3回行われた「COTスタディツアー」の参加者を登壇者にしたシンポジウム企画です.
司会には株式会社Canvasの代表取締役である元廣さんhttps://twitter.com/Canvas_AM を迎え,最初に1期の四方さんhttps://twitter.com/yuki221_OT,が学術的な解釈をお伝えし,次に3期の僕が作業療法の視点での解釈を伝え,2期に鈴木さん、田代さんhttps://twitter.com/UG0710 達が経営者視点での解釈をお伝えすることで各期の特徴毎のテーマを持ってお話することができたと思います.
実は学会開催の10日ほど前に行われた運営メンバーとの最終確認時に,僕はこのコンセプトを理解できておらず,全然話せませんでした(笑).この時,本当に元廣さんを始め,運営メンバーの方々,各登壇者の方達には不安な気持ちにさせたと思います・・・.そこから一気に180度内容を書き直し,Yusukeさん(本当に今年度は頼りっきりでした)に確認してもらい,当日まで,「みんなに心配かけてごめんなさい.絶対なんとかします」という気持ちで喋る練習をしまくる,,,という感じで1週間を過ごしていたのでした.本当にこんなに緊張して臨んだ学会は初めて口述発表をした1stCOT以来だったと思います.
僕の発表した内容を当日聞いて下さった方もいらっしゃったと思いますが,今回僕はCanvasさんの実践プロセスを4つ(本当は5つですが)に分け,そのプロセスの過程を様々な理論やモデルで説明したのと,ツアーで訪問させていただいた株式会社きこりの抱える問題についてD+3B(Doing,Being,Becoming,Belongig)モデルで解釈し説明させていただきました.「作業療法の社会実装」と銘打っているということもあり,理論やモデルでそれを解釈可能にすることで,作業療法士が社会にもっと自分達の専門性を活かす,そんなきっかけや考えに至り,社会実装に挑む作業療法士が増えるといいなと思います.
![](https://assets.st-note.com/img/1710590169160-YW7jjJ0h4r.jpg?width=1200)
さいごに
今回の9thCOTは大きなチャレンジをさせていただくことになりましたし,参加した結果,多くの方との繋がりも増え,新たなプロジェクトやチャレンジのアイデアも出たりして,自分自身のキャリアがまだまだ変化の渦中にいるんだなということを再認識できました.以前の2023年の年末に書いたnoteの最後に「9thCOTで爪跡が残せるかな・・・」と書きましたが,残せたのかどうかはこの後の行動次第でしょうね.ということで学会で繋がった皆様,今後もぜひ交流していきましょう.