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こんにちは、CONTAX139
みなさま、つつがなくおすごしでしょうか。
年中低体温気味のおしゃまです。
昨年は写真に傾注できたとはいいがたい一年でしたので
2021年はもっと熱中したいと思っていました。
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つい2週間ほど前のことですが
使わなくなったカメラ数台(昨年買ったコニカⅡも含まれていました)を
下取りに出して、また中古のフィルムカメラを一台入手しました。
ヤシカ時代のコンタックス139クオーツです。
(以下139と呼びます)
過去に一眼レフはオリンパスしか所有していたことがなく
ニコン、キヤノンなど軍艦部右側にシャッターダイヤルがあるカメラを
使ったことがほぼありませんでした。
ヤシカ-京セラのコンタックス139は、その位置に露出補正ダイヤルがあり
シャッターダイヤルは軍艦部左、巻き戻しクランクの基部についています。
しかもどちらのダイヤルにもロックレバーが付いていて、最初もたついたのですが、ロック自体は補正なしのX1から+か-に回すときだけかかり、その逆の時にはフリーです。またシャッターダイヤルのほうも、「オート解除ボタン」が正式名称らしく、絞り優先AEの位置からダイヤルを回すときのみ押す必要があります。
それも含めてインターフェイス自体はすぐに慣れました。
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張り革が大巾に傷んでいて、また裏蓋周辺のモルトプレーンの劣化も目立ったので
そのへんのリプロ商品の豊富さでよく知られるAki-Asahiさんのサイトで注文してリフレッシュしました。
ヤシカ-京セラのコンタックス一眼レフに共通する欠点に挙げられる、
張り革の耐久性のなさからぼろぼろになった状態だと思っていたのですが、
無水アルコールで剥がしてみると、地に粘着剤が貼られたネイビーの布地でした。
調達先は同じかと思ったのですが、現在素材リストに布地はありませんので、謎です。
モルトの張替ともども、手際のよい方なら1時間程度でできると思います(おしゃまは90分要しました)。
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張り革などのメンテと同時に、レンズも安く調達しました。
Carl Zeiss tessar 45mmf2.8というパンケーキレンズです。
新品時代の定価もzeissとしては控えめでしたが、いまの実勢価格も
プラナーやディスタゴンに比べて安く、ヤシコン一眼レフの最初の1本としてはいい選択肢であろうかと思います。
店頭では望遠系やズームレンズも、大柄すぎるせいか手頃な価格でしたが…
オリンパスズイコーレンズに長年親しんできた身には、
ピントリングの節度のない軽さが気になりましたが
(バッグに入れているうちに動いていたりする)
その辺は慣れだと思います。
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さて、前置きが長くなりました。
最初の1本目のネガの現像に行ってきました。
24枚撮りフィルムを3日で撮り切ったのは、近年まれにみるスピードです。
(通常おそすぎるんだよと天の声がきこえる、、、)
行きつけの写真店の主人に言われたのですが、
もうちょっと濃く撮ると、引き締まってみえるとのことです。
露出補正ダイヤルを一段+側にシフトするといいとのアドバイスでした。
夜明けというか日の出直前に近所で。
そしてここは市内某所の「庭球場」ですが、ここでテニスをしている人を見たことがありません。みごとにレベルが出てなかったりしますね、笑
この1本は川べりで写したカットが多くなりました。
どこからきた学生さんだか、「仙台って川がないよね」と話しているのを以前聞いたことがあります。たぶん中心部ではなくてその周縁を流れていることを指しているのでしょう。上のカットも河原から上る石段ですが、打ち捨てられたような、ある種気の滅入るような感じが写せなかった気もします。
このカットを撮影したあと、この場所から10分くらいあるいたところにあるちいさな書店に向かいました。
「曲線」さんは大学病院前からしばらく西進したところから、舗装もされていない裏路地の奥に入ったところ、古民家をリノベーションした店舗で営業しています。総合書店とは違う、セレクトショップ的な本屋さんです。
詩歌系の本をだいじにしてくださっているのがなにより嬉しいです。
上のカットも曇りの日、日没30分前くらいの撮影なのに、空が明るめです。露出補正を前の晩よりずっと-4に振っていたことにあとで気づきました。
tessar45㎜f2.8は、最短撮影距離が0.6mですが、139のピントのヤマが読みにくい(?)ので、ぎりぎりの位置から絞りを8に合わせて、そのへんのテストをしました。やはり甘めです。中間絞りでのピント合わせは至難なのがこのレンズの特徴というか欠点のようで、まだ老眼とは言えないにしても肉眼のオートフォーカスが合いにくい冬、どれだけ焦点を外したのかと現像が上がるまで心配ではありました。
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そう、本文の落穂ひろいみたいになりますが
この139は、多重露光が容易にできる機構があります。
露出補正ダイヤルロックレバーを前方に押しながら巻き上げると
フィルムは動かずにシャッターのみチャージされます。
そのテストも行ってみました。
2枚目は冬の青空と重ねてみたものですが、なんとなく露出オーバー気味の写真にみえてしまうのは失敗かも知れません。期限切れフィルムで多重露光するときにはときどきやる手法です。
上がったネガをチェックしても、多重露光でありがちな(操作がへたなだけということですが)コマのずれもなく、快く作品づくりができます。
しばらくは新品フィルムで、このレンズとカメラの習熟に努めようと思うきょうこのごろです。