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【滞在3時間】国道4号で盛岡へ行ってきた

深夜2時に出発

ほんとうは、1泊2日で余裕をもって行ってくる予定だった。
日曜日の文学フリマ岩手見学に向け、ツーリングもまちあるきもと、大いによくばって計画を立てていたものの。
金曜夜に、消化不良で具合がわるくなり、翌土曜日も終日ねていた。
土曜になって天気予報アプリは一転して盛岡快晴に変わるし。

昼間ねていたものだから、土曜夜から起きていて眠れるはずがない。
一応1時位までは消灯して横になっていたが、ついに目がさえて起きてしまった。
グーグルマップ。自宅から盛岡駅の駐輪場までの所要時間、「今すぐ出発」で4時間余り。渋滞なし。そりゃそうだ。
というわけですぐ支度をする。コンビニコーヒーを移し替える用にタンブラーは必須とみた。
さすがにアパート前でエンジン始動は、いくらノーマルで静かだと言っても憚られる。近所の空き家と空き地の前まで押していき、始動してからしばらくはゆるゆると走る。幸いほかに車なんていない。お行儀のよい住宅街は終バスの時間を待たずして静かである。

しばらく走って、市内の幹線道路に出る。
あいかわらず深夜のタクシーは好き勝手ばかりしている。
信号待ちで停まった交叉点わきの飲食店から大声と大音響で音楽がきこえる。規制がなくなればあんなものである。やれやれ。

県内で夜明けを迎える

深夜の幹線道路は、信号ごとに赤信号にぶちあたる。暴走させないための対策だとは思うが、ぜんぜん進んだ気がしない。
途中で霧が発生してくる。後ろからきた車数台やりすごすと、しばらく前後に車なんかいないが、片側1車線の道であたりに民家も少ない丘陵部を越えるときは気味が悪い。
さして進んでもいないのに、1時間くらい経過したコンビニでコーヒーを買う。
そしてまた北上をつづける。夏至が近いので3時半ぐらいには空が明るんでくる。
途中で4車線のバイパスになっていたのがまもなく2車線に戻るあたりのコンビニ駐車場に入ると、向かいにこの前目をつけていた、ガソリンスタンドの廃墟があって仰天した。よし! きょうの1枚目だ。

絞り込んで長時間露光を試みるが、三脚もないので当然こうなる

きょうのカメラはOLYMPUS XA。ついに生産終了になった富士のスペリアプレミアム400を詰めてあり、鞄には同じフィルムがもう1本。

さてそうして岩手へ向かってふたたびギアを入れる。
こんどは栗原市内でまっかな太陽が上ってくるのをみて野辺で停車。
4輪だったらこうは絶対にいかない。

この2枚はあいほんの写真、
こっちの2枚は、XA

さっきから久々に多重露光を試みていたが、慣れてないのでずれまくりである(この後もつづく)

鬼死骸停留所と開かずの無用門

そう、きょうは多重露光を方々でするつもりでいたのだった、
梅雨時で雨の心配がある上にまだ防水のバッグを持っていないので(雨対応はレインカバー)、一眼レフは置いてきたのであるけれども、距離計の調整に出したCONTAX TではなくXAなので、そのへんの自由度は高いのだ。
しかしながら腕が伴わないとですね↓

ホラーっぽくもなるのである。
ここは県境を越えて一関市内に入ってすぐ、4号線からそれるとすぐの場所にある「鬼死骸停留所」。つい5,6年前まで現役のバス停だったが(さすがに国鉄でもJRバスでもなくなっていたが)経由がかわり廃止。しかしながら上屋は地域住民が整備などして残っているという。

さらに市内、駅方面へ向かって走っていって、またコンビニ休憩のときに裏手の方に怪しいスポットを発見した。
若い頃からトマソンあるいはトマソン的なものの撮影がすきなおしゃまではあるのですが、最近とみに吸い寄せられてる気がする。なんかこわいくらいであるが、

いわゆる「無用門」であるけれども、しかし通行もできない門扉になぜに鎖と南京錠で施錠などしているのか? たぶんやった当人は大真面目なのだが、ものがものだけに巧まずしてホラーである。

イギリス海岸、そして盛岡へ

それからこの前到達できなかった平泉、そこの道の駅で6時からの朝定食を食べようかどうか悩んだが、先を急ぐことにして、懸命にトコトコ走っていき7時半には花巻市内に入った、

「あのデパート」をバックに

前回花巻に来た時には6階大食堂で10段巻ソフトクリームを食べたマルカンビル。今回は写真だけで通過、そのかわり前回行けなかった場所へ向かった。

宮澤賢治の命名した「イギリス海岸」。しかし梅雨時なので水位が高く河岸のようすはみえず。でも行ってよかった。
花巻は緑がひときわ濃い印象がある。

そんなこんなで盛岡駅西口の駐輪場に着いたのが、なんと9時半。
Googleセンセイは信号制御のことなんか考慮してはくれないのだ。

駅東口へ渡り、北上川に架かる開運橋に。

…なんで被ってるのか? このとき多重露光なんてやったっけ?

雰囲気はとてもよい。かつては上流側の夕顔瀬橋、下流側の明治橋とならぶトラス橋だったが昔のままなのは開運橋だけである。
大阪のFMCOCOLOの番組で「やっぱし橋が好き」というコーナーがあって楽しみにきいてるけど、関西に限らず東西のユニークな橋を紹介しているので、盛岡代表として開運橋も紹介してほしい。

開運橋通は、大通の手前、いまクロステラス盛岡がある側はそうでもないが反対の北側はさびれた印象がつよい。

すこし横丁に入っていくと、角地に時代がかったビルがある。
たしかこの1階が、もうだいぶ前になるが「カメラセンター松村」という中古カメラ店だった。まだ30に届いてなかったはずのおしゃまは、まだ一眼レフのことなどなにも知らず、一番安く売っていたオリンパスのL-10というブリッジカメラの普及機の中古を買った。5年もたずに故障してしまい、しかるのちにOM-1に手をだすことになったのだが、ここへ来たのは1回きり。
あの頃は仙台にも、中古カメラ屋がいくつもあった。

大通商店街

巷で「スタバが潰れる街」として知られる盛岡は、個人店の喫茶店が市民からだいじにされる。東京の支店みたいな仙台の市民からみるとすてきすぎる。コーヒーフェスも開かれるほどだからすごい。いまスターバックスがあるのは郊外ぐらいである。よってサンマルクも潰れる。※あわてて検索すると駅ビルには入ってるみたいだ。新幹線の駅は東京だからね(違)

街なかの方々で水辺水場があるのが盛岡。

文フリ会場、産ビルの上の階から

岩手公園は、現市長が「もりおかじょうあと公園」とあたまのよくない通称をつけたりして一部ではプンプンなのだが(よそでも城址公園ってあまり言わなくなりましたね)、これも街なかにあるので取ってつけたような公園よりも良いとは思う。

雨が降り出してそそくさと帰途に

3時間と短い時間だったが撮り歩きをして、駐輪場に戻るころには空模様もあやしくなってきて、ふたたび走り出すとぽつぽつ降ってきた。
お昼を食べて雨をやり過ごせればよかったが、日曜の12時半である。どこもかしこも込んでいる。
盛岡冷麺食べたかったので、花巻か北上あたりならピークシフトできるだろうと思い、レインカバーだけかけてひたすら南下。
結局花巻空港近くで大粒の雨になったので、4号線をそれて郵便局の軒を借り雨宿り、レインスーツ着て5分もせず走り出すとゲリラ豪雨…すぐに上がったものの、Googleマップで見当をつけただけで、悲しいかな土地勘のない東北本線の西側に出たらすこし迷ったように。しかし計画段階でしきりとお勧めされた県道13号と思しき道に乗る頃には太陽が顔を出し、雨具の水滴を乾かす勢いで、だいたいの方向感覚だけで(結局ナビ機能は使わずじまい)朝とは反対に奥羽山脈側から市内中心部に回り込み、無事ランチタイム終了前に焼肉屋チェーンの花巻店に。

おまけ

そのすこし手前で、公園になんかあやしい奴があるのに気づいて…

まだ東北本線に汽車が煙を吐いて走っていたころに、花巻では電車が走っていたのだけれど、鉛温泉まで道路の端を行ったり来たりしてたのがこれらしい。車体幅1600mmっていうけど…かつて写真でみたよりかは、全体としては大きい印象だった。そりゃ数十人はのせるわけだからね。車内は膝を突き合わせるようだったと聞くが、見学もできないのが残念だった。

結局仙台着は20時過ぎ…ラーメン食べに入ったのがそのくらい。
盛岡まで行ったのにコーヒー一滴ものめず、帰ってきてからいつものお店で「禁断症状」を癒した一日のおわりであった。

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