![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172963304/rectangle_large_type_2_601c634837b7eff19c76d91c78bef712.png?width=1200)
スライドプロジェクター買ってみたら、想像以上に楽しい
時は昨年の暮れ。
現像ついでにいつものカメラ屋さんを見てまわってたら、ジャンク品のプライスタグが付いたスライドプロジェクターに目が釘付けになったのです。
キャビン工業という、かつてこのカテゴリではトップメーカーだったのでは?と思う会社の製品。
電源は入るという。
しかもスリーブキャリアと、予備のバルブ(電球)がなんと3本も付いている。
これで驚きのプライス、1,100えん!
「いまさら欲しい人がいないってことですか?」と聞くとまさにそうらしい。
あいにくとその時は愛車(原付二種)で来てたので、輸送中に壊れたら元も子もない。
また地下鉄で来ますと言ってわが寓居にトンボ返り、20代の頃からうちにある、くたびれ果てたTENBAのカメラバッグをさげてお店へ。
その足で、ここ十数年いつも年越ししてる喫茶店に出向き、たまたま休みで街に出ていたという友人と、店の隅で早速映写会を…はい、昔撮った杵柄、スライドがすぐ出てきたので持参したのよ…開催して楽しみました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172953332/picture_pc_737f3f2e40bee6f5cad7b0dc7a763ab3.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172953331/picture_pc_15a11012be9c399aa5d182572de65e71.jpg?width=1200)
そして部屋に持ち帰って、二回くらい映写したものの、しばらく熱も冷めて日々の活動にいそしんでいましたが、ふと「机の上でも映写できんじゃね?」と思い立ち、やってみたわけです。
机の上でもスライド映写はできる!
まずは外観をご覧ください。
キャビン工業 CS-15という機種
レンズはf2.8 60mm
100V 150WLハロゲンランプ採用の低価格機。
1999年現在の価格17,000円とあります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172953999/picture_pc_313b949f245e54933a8c293a7526062e.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172954000/picture_pc_690df1779f72cee022803b72d2023cd7.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172954003/picture_pc_3ca3062109f78072e638b1a63e5f4709.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172954004/picture_pc_25ac8916ae185d59100be80a8210bd81.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172953998/picture_pc_cda5127438107f57338e32cd2a83692f.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172953997/picture_pc_a8e212fca875b98696ae01872f28f0aa.png?width=1200)
2002年に、富士フイルムからアカデミカという、ブック型ケースに収まるスライドプロジェクターが発売されましたが、希望小売価格38,850えん、淀橋カメラでの販売終了時でも23,200えんもするものでした。
スペックはだいたい同等かな?
https://www.yodobashi.com/product/100000001000230539/
富士フイルムでの修理対応は2022年に終了していた模様。
スライド映写は「大型スクリーンがないと無理でしょ」と思い込みがあったし、ポジからプリントするのはネガフィルムに比べて格段に高価でしたから(現在いくらすんのかな?)、まだ30代だったおしゃまは一度、前にも書いたけどデジタルに完全移行して、フィルムから離れていた時期がありました。
その前までは、ポジで撮っていたことがあったのです。
小旅行の途中で気軽にシャッター押していたのですが、持っていたカメラがオリンパス光学OM-1を買うまではペンEE-3、あと盛岡に行ったさいに中古で買ったL-10というブリッジカメラなるものがメインで、なんとももったいないことを、と言われたこともあったなあ。
使ってみよう
という訳で、前置きが長いね!
机の上を片づけて、手持ちのスチレンボードを洗濯ピンで立てます。
A4サイズくらいあれば十分だと思うよ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172957364/picture_pc_f0f30b636f523bec5f20cf7e498cf3d2.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172957361/picture_pc_3e89fa08194db96527ca3d3b7fb00bb0.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172957362/picture_pc_924d9d45a731f45b30027a56e57ee109.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172957366/picture_pc_d7c55cb63ed6776ab8d2812b68b01f1b.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172957367/picture_pc_c810d05e9dea03a530fc2084049b728a.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172957365/picture_pc_b4c534391e40454d56586a60f439b954.png?width=1200)
今回映写したのは、2000ゼロ年代に高速バスで行った銚子旅行のときのものと、同じ頃の盛岡。
浜松町バスターミナルがまだあった時代、夜行バスから銚子行朝一番の京成バスへ乗り継ぎして。
デキ3はいまもいるけど、澪つくし号は解体されたのかなあ…
暖かくなったらツーリング行きたいね。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172958509/picture_pc_e97822f6f27d27b52c9544930ee60310.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172958511/picture_pc_0437ec395c7adba15da142b8d6ebbeda.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172958516/picture_pc_d44505183515df4b82ec6c3d71640a1f.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172958515/picture_pc_a472d23ec223e57ef98f0a9e733b54be.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172963822/picture_pc_a37456e3f298c7b14155edbdf3a076b7.png?width=1200)
上の3枚は、仲ノ町車庫にいたラビットスクーター。
かつて富士重工業が三鷹で生産していた二輪車。
いまでこそ「鉄スクーター」として珍重される存在になったかに見えますが、撮影時はどうだったんかな。いずれにしても、味わい深いね。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172958513/picture_pc_85f044ac7e405354f0882a9f5900319f.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172958514/picture_pc_1215225678f608820361ae89ebd06518.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172958517/picture_pc_e425833fe0ffbbd4baf8a7556c59e933.png?width=1200)
最後のほう、なんとなーく映写機のピントがあまい気もしますが、あんまり映写レンズ繰り出しすぎると外れてしまうんですよね…
スライド映写機の落札相場は
直近30日で平均200円ですってよ。
むかしポジフィルム(リバーサル)で撮っていたみなさん、いまが買いかも知れませんよ! もちろん状態は確認の上でね。
キャビン工業については、2000年に内田洋行が全株式を取得、までは追跡できるのですが、それ以降の事業展開ないしは終息については、わかりませんでした。
写真フィルム、とくに印刷原稿としての需要が高かったと思われるポジフィルムの販売減少は、もしかしたら、個人使用にある程度支えられているネガフィルム以上だったかも知れないですし。
それに伴って生産販売を終えて、別の事業分野に活路を求めたのは、自然な流れではないかと思います。
それはそれで淋しいことですけど、かつて手が出せなかった製品が安く入手できるのは、中古品ならではですよね。
改めて言いますわ
「中古には、夢がある」
ポンコツセコハン人生半世紀のおじさんが保証します!
たよりない保証ですけどね。