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沸騰せよ血液のレイヴ、交錯するプラズマのように



『血統』


競馬を予想する上で外せないファクター

人間に例えるなら、100m走で日本人はアメリカ人には本質的に勝てない、それでもマラソンなど長距離走なら世界でも互角に戦える。

短距離は不向きだが長距離は得意

瞬発系の筋肉なのか長く使える筋肉なのか、それを決めるのは血統の要素がかなり大きい




もちろん僕にも両親の血が色濃く流れている




僕の実家は秋田県にある小さな村


たまに「秋田って夏海入れるの?」なんて突拍子の無い質問をしてくる人がいるが、夏はこっちよりも気温が高い日もざらにある。

それでも東京に比べたら湿度が低く、風が吹けば暑さも気持ちがいい。
そんな秋田の夏が僕は大好きだ。



あの日も30度を超える真夏日だった。


「あっちーな〜」

夏休み、午前中に部活を終えた僕は家の居間で大の字になりながらアイスを食べていると家の電話が鳴った。


リーンリーン



ガチャ



「はい佐々木です」


「あ、翔大か?」



電話の主は同学年シュンちゃんのお父さん。

電話でこの声を聞くときは村の連絡網だ。

イノシシでも出たのかなと思ったのだが、シュンちゃんのお父さんは少し戸惑いながらこう話し出した



「なんかわかんねーんだけどよ、村に見た事ねーデカイ男がうろついてるらしいんだよ、気を付けろって回ってきたんだわ」



デカイ男?




村民の顔と名前は全員わかるくらいの小さな村にとってこれは大事件だ。


「わかった!」


僕はすぐに連絡網を回し、年中開きっぱなしの玄関の鍵を閉めに向かった。


そして鍵を閉めようとしたその瞬間




ガチャ




扉が開いた




逆光で一瞬見えなかったがその影の大きさと身の危険を感じるほどの威圧感ですぐに理解した




デカイ男だ!!!




男は話し始めた



『おー、タモツいるか?」


タモツとは僕の父の名前



地震と勘違いするほどに響くあまりにもドスの利いた声に萎縮した僕は、口が上手く回らなかったのを今でも憶えている。



「は、はい、います!と、と、とーさーん!」



「あー?」




ノシノシと現れた父はその男を見た瞬間小走りになった。


「お久しぶりです!どーなさったですか!?」




僕の父はとにかく態度がデカイ、どこに行っても自分が一番偉い、自分のルールにそぐわない者にはどこであろうとキレ倒す、そんな父のヘコヘコしてる姿を見たのは後にも先にもこの一回だけだ。



「お前とかーちゃんは二階いってろ」


そう言うと父は首をカクカクさせながらデカイ男と居間へ向かった

すれ違いに居間から出てきた母にデカイ男が話しかける




「おーヨリコ、久しぶりだな」



母とも顔見知りのようだ



「あ、どーも、、、」



うつむきながら通り過ぎる母を振り返った時、ようやく男の顔がはっきりと見えた。




ん?





え??





えぇー!!!??






僕は驚きを隠せなかった





「安岡力也だ!!!」


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ちょっと意味わかんないと思うんで説明を。

父は多く語らないので正しくは分からないのだが母いわく昔バンドマンで、安岡力也さんのバンド「力也&クロコダイル」でドラムを叩いていたそうだ。

因みに当時クロコダイルにはロードでお馴染みのTHE虎舞竜の高橋ジョージさんも在籍していたそうだ。


その安岡力也さんが秋田に来た際、サプライズで我が家に来たのだろう。





僕は興奮した。


それもそうだ、こんな夜は虫がうるさくて寝れないようなド田舎の我が家に突然芸能人がやって来た!


しかもあのケンカ6000戦無敗の安岡力也だ!


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あの父がイタリアンマフィアのボス安岡力也だ!


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あの赤坂のディスコでブッチャーの頭をブロックでカチ割った安岡力也だ!


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あの稲川淳二と幼なじみの安岡力也だ!


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二階の僕の部屋


僕は母に質問した



「かーちゃん安岡力也知ってんの!?」


両親は東京で出会っていてその時父がバンドマンをやっていたところまでは知っていた



「会ったことあるよ、昔飯田橋に住んでてね、その家に父さんと安岡力也さんが一緒に来た事もあったよ」



僕はさらに興奮した




「マジで!そん時のこと教えてよ!」




「2人とも酔っぱらっててね、そこからまた酒盛りが始まったのよ」



「うん」



「しばらく飲んで寝るかってなってね、力也さんが言い出したのよ」



「うん」


力也
『ヨリコは自分の家なんだから布団で寝ろ、タモツは雑魚寝しろ、んでオレは雑魚寝とかできねーから布団で寝るから』




「うん」











「ん?」










《圧倒的違和感》







窓から遠くの空を細い目で見つめる母を見て僕は悟った













〜こいつヤッたな〜








母はそれ以上何も語らなかった





もしかしたら僕にこう伝えたかったのかもしれない








      『パパよ』




母の背中に僕は小さくうなずいた










時は経ち、僕は父(両方)と同じ芸能の道へ進み、何か舞台で話せそうな力也さん(父候補)の面白い話やゴシップはないかと思い、父(現状)に聞いてみた


なかなか使えそうな話は無かったが、諦めず根掘り葉掘り聞いていくと、ついにとんでもないゴシップにたどり着いた




本来ここで書く事もためらった事だ、他ではなるべく話さないで欲しい…




安岡力也さんは







「ドラム」の事を






「太鼓」って言うらしい









、、、







そう言えば僕もスマホの事を携帯って言うな


血は争えないってことか…



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☆それでは今週のオススメ穴馬です☆


先週推奨アメリカンツイストは後方待機からのやる気なし、悪い方の典さんマジック発動…
また次狙ってやろうと思ってます。


(木曜日段階の推奨なので、枠、オッズ照らし合わせてご参考までに)



土曜

阪神1R

トレッファー


前走大外スタート少し寄られて内に行けずコーナーも外回し、終始外回して差し決着も粘りに粘って6着、人気落ちたら絶対買おうとしてた馬。

このレース、チェック馬が多く
ダート変わりハイレベル戦1600mバテて前走1400mで変わり身を見せたフィナールショコラ
スタート立ち上がり出遅れ、直線もスムーズではなかったペイシャノリッジ
最内から出遅れて外回して2着まで差し切ったワークアンドビート
(中谷騎手引退レースだったのでヤリの可能性も0ではないが、、、)

オッズと照らし合わせながらだが多分一番人気しなそうなトレッファーから



日曜

阪神6R

タイセイノーヴァ


2走前道中スーパー最後方から直線鬼脚で5着まで持ってきた。騎手変わったらチャンスと思った前走西村騎手に乗り替わりで直線どこまでも壁で脚余して9着
今回西村騎手継続騎乗で同じ鉄は踏まないはず、相手関係から前回ほどオッズつかなそうですが25倍あれば十分!




さぁ今週は安田記念
アーモンドアイがどんな走りを見せてくれるのか、楽しみですね!

良い週末を!!!


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