学振申請書作成で考えていたこと【2023年度DC1・博士から分野変更】
先日 note でも書いた通り、わたくし 2023 年度DC1に採用内定をいただきました!
https://note.com/osushi_yakiniku/n/n3df15f875de1
DC通ったからって研究能力が優れているとは限らない
これを肝に銘じて3年間頑張らなくては。
先生や先輩にお世話になった結果ですのでね。
それで、せっかくなので申請書を書いていたときに考えていたことを、思い出がてら書いてみようかなとおもいます。
もう3月も終盤ですので、
申請書を書き始めている人も多いのではないでしょうか?
参考になるようなことはあまり無いとおもいますが、息抜きに読んでみてもらえると嬉しいです。
申請書作成時点での業績は・・・
・Perspective論文1本
(レビュー論文の短い版, 第二著者)
・国際学会発表1件
・国内学会発表1件
・受賞1件(国内学会)
です。
あと実験授業のお手伝い(TA)も一応書きました。
決して多くはないはずです。
残念ながらDC1を申請するM2学生の4月時点における業績の平均がどれくらいなのかわからないですが。
しかも私はDCから分野変更をすることにしていたため、新しい分野での研究計画を一から勉強しながら書く必要がありました。
ですので申請書作成時点での心境としては、
「正直来年度から始める分野のことを書くわけだから、申請書を書く良い勉強にはなるだろうけど、通すのは厳しいだろうなあ」という気持ちが 9 割 でした。
でも!
「今年は自分に追い風が吹いてる気がする。むしろ今年ダメだったら来年再来年も厳しいだろう」という強気な気持ちも 1 割くらいありました。
この強気な気持ちになれた理由(大きく3つ)を
今回は書いてみます!
① 他フェローシップが充実してきた
2022年度あたりから JST フェローシップが新設されたこともあり、多くの国公立大の博士課程の学生が学振以外でも何かしらの金銭支援を受けられているような状況になったのではないでしょうか?
私も申請書作成時点で2023年度進学前採用というものが内定していました。(月給15万、研究費年間40万円程度)
少し脱線ですが、JSTの申請書を書いていた頃は分野変更を決心する前だったので、修士の研究の延長として計画内容を書きました。後日、分野変更したら内定は取り消されるのか問い合わせたら取り消されないとの返答をもらいました。
本当にありがたい・・・
このように、
学振以外に金銭支援を得られている人が増えたので
例年より学振のやる気がそこまで出ない人が増えるのでは?
↓
じゃあ今本気出せたら通るのでは?!
と勝機を見出していました。
かなり単純話ですが笑
でも実際、申請書作成中に参加した学会にてD進する同期の学生さんなどとお話する機会があったのですが、みなさんJSTの内定を持っており、「正直、学振に身が入らないんだよね〜(もちろん頑張るけど)」という感じでした笑
② 2022 年度採用からの申請書内容の大幅変更
去年分から申請書のフォーマット、かなり変わりました。
みなさんご存知かもしれないので簡単に言うと、以前まではたくさん分量が割かれていた「これまでの研究内容」という項目がゴッソリ無くなって代わりにいわゆる「自己分析」の分量がすごく増えたのです。
D進で分野変更する私にとってはこれが好都合でした。
学振側も新しい分野への挑戦がしやすいよう配慮してくれたのかな?
新フォーマットでは1枚目から研究計画について書くので、無理に「これまでの研究」と「これからの研究計画」をつなげようとする必要が無くなり、
「私はこれまで〇〇の研究をしていた知見を生かして、××の研究に〜〜な感じの新しい観点で取り組む」
という感じにポジティブな感じで書きやすくなりました。
③ 異分野に挑戦すること自体アピールポイントにできる
これはまあそのままですね。
主体性をアピールできます!
研究計画の部分にもかけますが、私は「自己分析パート」でアピールに使えました。
この「自己分析パート」については
書ける業績が少ないなりに結構苦心して書いたので、参考になるかはわからないですが、後日もう少し詳しく書きたい(or 一部申請書を公開)と思います!!