みんなで回そうジョラゴンループ
※本記事は「Anti-Aging Record Advent Calendar 2024」の記事となります。
みなさんこんにちは、15期生のおすしです。
デュエマ、やってますか───
知らない方のために解説すると、デュエマ、もといデュエル・マスターズとは、相手を守る5枚のシールドを全て破壊(ブレイク)し、トドメを刺すことを目指す1vs1の激オモロカードゲーム。一部の部員が部室でやってるアレです。
今のところ、僕が部室でやってることといえばデュエマだけなので(大問題)、今回はデュエマの、その中でも僕が好きなデッキについて解説していきます。
あ、この記事、必然的にデュエマやってる人向けになってしまいます。デュエマのルール知らないーって人がいらっしゃいましたら、声かけてください。布教します。
え?そもそもジョラゴンループを回す気もないし組む気もない?ループならマーシャルの方が強いですって??
…そんなこと言う人は山札を40枚にしますよ
1.そもそもジョラゴンループとは
ジョラゴンループとは、名の通り《ジョット・ガン・ジョラゴン》をキーカードとしたループデッキです。
手札からジョーカーズを捨てるとその「出た時」の能力を使える《ジョラゴン》と、捨てたカードを山札に戻すことができる《ポクチンちん》とのコンボにより、一度は対戦環境を席巻したデッキタイプですが、ループの核である《ジョット・ガン・ジョラゴン》の殿堂(1枚制限)により環境から姿を消していきました。
その後は《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》や、《神聖斬鬼 アシッド・テクノ》などを用いてリペアされ、ガチデッキとまではいきませんが、激ムズカジュアルデッキのひとつとしてひっそりと存在していました。
また、最近このデッキととても相性が良いリソース確保カード《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》が殿堂(1枚制限)から解除されたことで、やはりひっそりとではありますが、強化が入りました。(ここまで私調べ)
2.ジョラゴンループの動き
ジョラゴンループは、《ジョラゴン》を用いて《旅路》を始めとした様々なジョーカーズの「出た時」能力を好きなだけ使い、相手の手札やらシールドやらマナ(カードを使うエネルギーのこと)やらを全部消し飛ばすデッキです。
より具体的に言うと、「出た時」相手のシールドを墓地に送る《ボルメテウス・モモキング》、「出た時」相手のバトルゾーン、マナ、手札を1枚ずつ刈り取る《燃えるデット・ソード》の「出た時」効果を無限に使い回します。
私が今使っているリストはこちら。
そして、このジョラゴンループが難しいと言われる理由が、その「出た時」効果を使い回す段階にたどり着くまでのステップの複雑さにあります。
では、ここからジョラゴンループが如何にしてこれらの「出た時」効果を使い回すのか、各段階に分けて解説していきます。
起動
ジョラゴンループの第一段階、それは「自分の山札を3枚にすること」です。そしてここが、ジョラゴンループを実際に回す上で最も難しい部分と言えます。
バトルゾーンに《透明妖精リリン》や《ネフェルカーネン》などの小型クリーチャーを並べ、コストを軽くして《アシッド・テクノ》を召喚。《アシッド・テクノ》の自分ターン終了時の効果でバトルゾーンの小型クリーチャーを《ジョラゴン》と、《ガヨウ神》や《ザンジェットW7》などの出た時に自分の手札を捨てることが出来るクリーチャーに変換するところから、自分の山札を3枚にする作業(山札圧縮)がスタートします。
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ループがスタートします
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山札圧縮
《旅路》を捨てたあと、その《旅路》の出た時効果が使えるので、《旅路》の効果で2枚目の《旅路》を手札から捨てます。
この時、2枚目の《旅路》の出た時効果は、《旅路》の「こうして手札から捨てたジョーカーズの出た時効果を使う」という効果で使える分と、《ジョラゴン》の「ジョラゴン・ビッグ1」で使える分の、計2回使えます。このうち、《ジョラゴン》の「ジョラゴン・ビッグ1」で使える分の効果を、便宜上<ストック>と呼びます。山札圧縮の際は、この《旅路》の効果の<ストック>をできるだけ残したまま、出た時効果で手札を捨てつつカードを引ける《ガヨウ神》などを手札から捨ててゆきます。
「出た時」効果で手札を捨て、さらに「出た時」効果を使う…この時の過程には明確な手順が存在しません。毎試合毎試合アドリブでカードを引いて行きます。ただ、カードを引き続けるといずれ山札が無くなってしまうので、適宜《ポクチンちん》を手札から捨て、自分の墓地のカード(手札から捨てたカード達)を山札に戻します。
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《ポクチンちん》を手札から捨てた後は、《旅路》の<ストック>を使って山札圧縮を再開します。この時、まず《旅路》の<ストック>で追加の《旅路》を手札から捨てて、<ストック>を切らさないようにします。《旅路》→《旅路》→《旅路》と連鎖させると、<ストック>が増え、万が一動きが止まってしまいそうな時でも持ち直すことができます。
それともうひとつ、大事なことがあります。
それは「墓地にカードがない」ことです。
ただ山札を3枚にするだけでなく、墓地にカードがない状態で、山札を圧縮しなければなりません。
これに関しては、《ポクチンちん》で墓地のカードを山札に戻すとき、戻した後ピッタリ3枚になるように、カードを捨てる枚数や引く枚数を調整します。これに関してもほぼアドリブですが、墓地のカードをマナに移動できる《パーリ騎士》が重宝します。
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しかしまぁ、身も蓋もないことを言うならば「習うより慣れろ」ですので、もし実際に見てみたい、やってみたいとなった時は、僕に声をかけてください。やっているところをお見せしたり、デッキをお貸ししたりします。
山札の中身の固定
無事に山札が3枚になったら、次は「山札の中身を特定の3枚にする」作業が必要です。
もう少し具体的に言うと、山札を《旅路》《旅路》《ポクチンちん》の3枚か、《旅路》《ポクチンちん》《ポクチンちん》の3枚のどちらかのパターンにしなければなりません。
そのためには、まず《旅路》効果を使い、1枚引いて手札の《旅路》を捨てます(ここで使っている《旅路》効果は山札圧縮の過程での<ストック>と考えていただいて構いません)。
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《旅路》を捨てることで回復
次に、《旅路》の効果でも《旅路》の効果が使える(ややこしい…)ので、それによりまた1枚引いて、今度は《ポクチンちん》を捨てます(《旅路》の効果で使う分は《旅路》の<ストック>が減らない、という認識をするとよいでしょう)。
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<ストック>が溜まります
最後に、《旅路》効果で《ポクチン》効果を使い(<ストック>が減らない)、今捨てたカードを山札に戻します。
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ともに1回ずつ
この時、戻した後の3枚の山札の中には、《旅路》《ポクチン》がそれぞれ1枚ずつあることがわかります。ですので、山札の残りの1枚を引くまで、上記の「引いて、捨てて、戻して」を繰り返すことで、山札の最後の1枚が何であるかが特定できます。
(余談ですが、この時山札の最後の1枚が《旅路》か《ポクチン》だと少しややこしい事になるので、それを避けるために、《旅路》と《ポクチン》は1枚ずつ絵柄の違うものにするとよいです。)
山札の最後の1枚が特定できたら、あとはそのカードを引いた時に《旅路》か《ポクチン》を捨てることで、山札の中身を《旅路》《旅路》《ポクチン》か《旅路》《ポクチン》《ポクチン》のどちらかにできます。
ループ証明
ここまで来てやっと、お待ちかねのループ証明です。
ジョラゴンループのループ証明には二(三)段階あります。
《ポクチンちん》の効果の無限回ストック
好きなジョーカーズの効果の無限回ストック
です。順に解説していきます。
1.《ポクチンちん》効果の無限ストック
これに関しては、山札の中身の固定とやることはほぼ同じです。
初期状態は、墓地にカードがなく、山札は先述の3枚、手札に《旅路》と《ポクチン》が1枚ずつあること、それと、《旅路》《ポクチン》のストックが1回ずつある状態です。
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《旅路》《ポクチン》ストック1回ずつ
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初期状態から、山札固定の要領で「引いて、捨てて」を2回繰り返します。この時捨てるカードは、1回目が《旅路》、2回目が《ポクチン》です。(ここでは《旅路》《旅路》《ポクチン》のパターンで説明します。)
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《ポクチン》ストック 1
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《ポクチン》ストック 1→2
その後、《旅路》の分の《ポクチン》効果で山札にカードを戻すと、初期状態に戻ります。
この時、《ポクチン》のストックが1増えていることが分かるでしょうか。
この一連の動きを繰り返すことで、《ポクチン》の出た時効果が無限に溜まるというわけです。
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《ポクチン》ストック 2
《ポクチン》が山札の一番下にある時は、次の画像のような手順をふむと山札の中身が《旅路》《ポクチン》《ポクチン》に変わります。その場合でも、山札の中身が変わったあとに上の手順を繰り返していけば、《ポクチン》の効果を無限に貯めることができます。
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2.好きなジョーカーズの効果の無限ストック
これもまたやることは簡単です。
「引いて、捨てて」を2回した後、無限回の《ポクチン》効果のうち1回を使って山札にカードを戻すという流れを繰り返します。
この時、1回目には《旅路》、2回目に好きなジョーカーズを捨てます。好きなジョーカーズを捨てた時、その効果の<ストック>が1回溜まります。
一つ条件があり、それはまず《旅路》の効果を無限回貯める必要があるということです。この時、山札が最後の1枚になる時にも《旅路》を捨てる必要があるのですが、《旅路》の分の《旅路》効果を使うと山札が切れてしまいます。ですので《旅路》の分の《旅路》効果は使わず、<ストック>のみを溜め、《ポクチン》効果で山札を戻します。
その後、《ボルメテウス・モモキング》、《燃えるデット・ソード》、《ザンジェットW7》よ効果を無限回溜めれば、いよいよ相手は終わりです。
フィニッシュ
紆余曲折を経て、いよいよ好きなジョーカーズの効果を無限に溜めることができました。さて、ここからはそれらを使う段階です。
まず《ボルメテウス・モモキング》の効果を無限回使い、相手のシールドを全て墓地に送ります。
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次に《燃えるデット・ソード》の効果で相手のバトルゾーン、マナ、手札を刈り取るのですが、こいつはその後に3枚カード引く必要があります。山札が3枚になっており、このままでは山札がなくなるので、《ザンジェットW7》の効果を3回、先に使いましょう。
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《ザンジェット》で適当なジョーカーズを3枚捨てたあと、《ポクチン》でそれを山札に戻します。これなら、《デット・ソード》で3枚ドローしても、山札が切れません。
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こうして相手のカードが墓地と山札以外どこにもなくなったら、あとは《ポクチン》効果で相手の墓地を戻してやれば、相手の山札は見事、上限枚数の40枚になります。
細かい注意点
《アシッド・テクノ》で山札の中身を見れるのですが、その時に《旅路》が3枚、《ポクチン》が2枚、山札または手札にあることをしっかりと確認しましょう。これより少なければループできません。
また、そもそも山札または手札に《ジョラゴン》がなかった場合、《旅路》を駆使して攻撃していくことになります。その時はなるべく《アシッド・テクノ》で5コスト以上のジョーカーズを出すようにしましょう(5コスト以上のジョーカーズが攻撃する時、《旅路》をタダで出せる)。
3.最後に
この記事、まーーーじで書くのしんどかったです。
それくらいジョラゴンループは難しいです。
ですが、ここに書ききれなかったプレイング等々はまだまだたくさんあるので、もし興味が湧いたら僕、おすしに声をかけてください。
また、これからデュエマ始めたいよーって方も、ぜひお声かけください。一緒にデュエマしましょう。
拙い記事となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。