Maneaterレビューと攻略メモ
サメになって人間を食い散らかすゲーム『Maneater』クリアしたのでレビューしてみる。あくまで個人の感想です。
ちなみにPS4版。
後半はFAQ的なもの
レビュー
面白かった。
「すぐ終わってしまう」「内容が薄っぺらい」等のレビューがよく見られるが、まずサメになって人間を食い散らかすというだけで素晴らしい独自性があり、それに惹かれて買った人には間違いなく面白いと思う。
実際のゲーム性としてはオープンワールドゲームで、クエストをこなして、自分の母親を殺した人間を食い殺すのが目的。
プレイ時間は私の場合20時間ほど。
良かった点
・「サメになって人間を食い散らかす」というゲーム性に全くブレがない
例えばサメに味方する人間とか、サメ側が殺しをためらうとかそんなことは全くなく、どこまでもサメと人間は分かり合えず殺しあう運命にあるストーリー。
主人公のサメに名前はなく、何もしゃべらず、何も思わず、ただ復讐心と食欲だけで何もかも食らい続ける。
単純明快でB級サメ映画によくある感じのもの。
肝心の人間たちも無実の人間が多いが、ゲーム中の説明を見るとまあこれは報復を受けても仕方ないなということを結構やっている奴らなので心置きなく食い散らかしてあげようという気になる。
・水中をメインとする特殊な操作が楽しめる
本作は主人公がサメなのでメインは水中。スティック前で前進、後ろで交代、左右でカーブに、もう片方のスティックで角度の調整、というなかなか特殊な操作を要求される。
しかし慣れると縦横無尽に動いて人間どもを翻弄しながら食い散らかせる。
一方、ある程度適当にやっても終盤まではいける。ラスボスや最後のほうに出てくるボス(シャチやクジラなど)はちゃんと操作しないとかなりきついが。
・鮮やかな海の景色
ゲーム中の海は一部を除いてかなりきれいで、特に洞窟の中は光り輝いている。景色を見るゲームとしてもなかなか優秀。
ちなみに地形もかなり見た目通りに再現されており小さな隙間を通ったりもできる。
・非常に質の高いローカライズと小気味良いジョーク
サメはしゃべらないので、小粋なアメリカンジョークをしゃべるナレーターが司会進行をする。このナレーションは英語だがかなり高精度な日本語訳をされていて、思わずクスリとするような場面が多い。
日本語のダジャレにタイトルを訳していたり(例:アオザメがボスの「アオザメる時」というクエストがある)、丁寧語と砕けた表現の使い分けなどもいい感じ。
やりこみ要素の一つとして各地のランドマークの収集があるが、このランドマークがブラックジョークが効いていて、このジョークもしっかり訳されているのでやりこみも苦ではない。
・高難易度なDLC
PS4のフリープレイ等で買った場合、DLC「真実クエスト」がセットになっている。これは本気を出した人間やサメに負けず劣らず生物離れした進化をしたプレデターたちと戦う話だが、難易度は高め。良くも悪くもやりこみ要素。
悪かった点
・洞窟の中身が非常にわかりづらい
やりこみ要素として「たまり場」や「ナンバープレート」といった海の漂流物(?)集めがあるが、これの一部が洞窟の中にある。
洞窟の入り口自体は〇ボタンのソナーでみられるのだが、洞窟の中はマップが全くない。大体の方向を見てそっちに進む、という感じ。
ファストトラベルがあるので迷っても出られるが…
・レベルのカンストが早い
レベルは30でカンストだが、これが結構早い。特に悪名(人間を殺すほど上がるレベル)をあげていたり、たまり場集めをしていると、悪名レベル8あたりでカンストしてしまう。
カンストすると後は進化に必要な栄養素さえ足りていれば倒しても特に何も得られないので、人間を殺しまくるプレイ以外は特にやることがなくなる
・進化のバランスが偏り気味
進化はボーン、エレクトリック、シャドウの3種類あって付け替えが可能だが、ボーンが強すぎる。特にラスボスや終盤の悪名ボスは船破壊が必須になるので、ボーン系以外あまりお呼びがかからなくなる。
・後半がややだれる
↑のカンスト早い問題と関連して、後半になるとクエストをこなすのが面倒くさくなってくる。敵が倒しにくいところにいるうえ、経験値(栄養)以外集めるものがないため、カンストするとやる意味はほとんどない。
・戦闘がワンパターン
サメなので当たり前だが「噛みつく」「体当たり」「尻尾でたたく」ぐらいしか攻撃はない。竜巻にのったり地面から湧いてきたりはできない。
一応終盤になると電撃をまとったりビーム出したりはできるが…
また、人間側の武器も早い段階で頭打ちするので、悪名ランク後半は飽きやすい。
・エンディングが短すぎ
母親の仇のおっさんがラスボスだが、倒した時の反応がすごく淡泊。わずか2分ちょっとでエンディングは終わる。
最も主人公の生きる目的の一つが仇を食い殺すことで、おっさんは何もかも失うのである意味目的達成でハッピーエンドなのだが…
総評
フルプライスだとちょっと高い気がするが、フリープレイや割引中にプレイするにはかなり満足感のあるゲームだと思う。
攻略のヒント的なもの
・最初にナンバープレートがどうこうとかたまり場がどうこうって言われるけど何
初めにいる場所(クローフィッシュベイ)に再訪したときにできるやりこみ要素なので気にしなくていい。
・ポートクロヴィスってなに?フォーテックバイユーってなに?
ポートクロヴィス:マップ全体の地域の総称。きれいな海ときたない人間が名産。
フォーテックバイユー:母親が殺された後に落ちる沼みたいなところ。過去にサーカスがあったが、いまは放棄されていて人間はいない。
・ゲートがあかない!
ゲートは反対側(赤いスイッチが見えるほう)からしか開けられない。地上を走ってもダメなのであきらめる。
・ワニ強すぎ!人間強すぎ!etc
ワニは(特に最初の「指名手配中アリゲイター」)中盤になってもきついほど強く、相手にしないのが一番いい。
うまいこと上下に動いてかわす。
人間は序盤(子どものとき)は結構きつい。倒し方のコツとしては、ボートの近くによって×ボタンで飛び上がり噛みついて海に引きずり落とすこと。悪名ランク2まで我慢。
・おすすめの進化
悪名ランク2でとれる「強靭な心臓」は絶対取ったほうがいい。HPを大きく上げてくれるため、死ににくくなる。正直これがないと後半のボスは非常にきつい。
また、「ボーンフィン」(中盤の捕食者アリゲーターが持つ)も強い。R1の回避で船に連続攻撃できるようになる。
他に小さな生物に敵対されなくなる「サブリミナル回避」、攻撃でHPが回復する「シャドウティース」も使いやすい。
・操作が難しい
□ボタン(ちょっと上がる)、×ボタン(ちょっと下がる)をうまいこと使うと調整しやすい。
・魚の上についている肉とか青い三角は何?
栄養素。このゲームには4種類の栄養素があり、進化するときにこれらを要求してくる。
黄色い肉:脂質
青い三角:ミネラル
赤い線:タンパク質
緑色の泡:突然変異因子
ゲーム中盤以降に手に入る進化で、これらを少し多めに手に入れられるようになる。
中盤になると余るようになってくるので、あまり意識する必要はない。強いて言えばミネラルがちょっと利用頻度が高い。
・やりこみ要素の報酬何があるの?
標識(ランドマーク):各エリアごとにシャドウ系の進化がもらえる。特に序盤のマップは有用なものが多いためやっておいたほうがいい。
たまり場:4種類の栄養素がもらえる。
ナンバープレート:1個とるごとに全栄養素+100、コンプリートで各地ごとに決まった量の栄養素。
・取れない場所にナンバープレートがあるんだけど
デッドホースレイク等が特に顕著。これらは子どもの時はジャンプ力が低く取れない。「長老」になるとジャンプ力が大きく上がるので、その時に取りにくればいい。
・真実クエストってなに
DLC。クリア後のエンドコンテンツ。ストーリーをクリアしないとできないので無視。
・テールウィップって何に使うの
一部の船には電撃装置がついていて、電撃装置のついた船には近寄れない。これらを破壊するとき、人や魚をつかんでぶん投げるのに使う。
・悪名ランクの効率のいいあげ方
ストーリーを進めボーンフィンを取ったら、ボーンフィンの体当たりで船を破壊できるようになる。この状態でひたすらR1連打してくると勝手に上がる。
・デッドホースレイクに行けない
マップに映らないが、デッドホースレイクとの境目あたりに行くと、水の底に鉄格子がある。そこからいける。