旅先のピンチに「乙女のワルツ」を
ちょっとヤバイかもしんない。
(お食事中の方はお戻りくださいね。またのちほどいらしてください)
7月下旬。駅を降りるとまだ朝の8時台だというのにワッシャワッシャとセミが鳴いていた。セミの声がなかなか聞こえてこなかった東の都とは大違いだ。
駅前の通りを渡って閑静な住宅地をひとまわり。
目的地の一駅手前で降りて歩こうと言ったのは夫だ。
線路沿いの道に出るために、これから坂道をのぼらねばならない。
なかなかの急角度。
隣駅までは20分くらいかかる。
聞こえるか、わたしの大腸
もちこたえられそうか、わたしの◯もん
1時間くらい前の自分を呪いたくなる。
ホテルの部屋で、今日もトイレの長い旦那を見て思った。
私は大丈夫。今日は時間を決めない野良◯◯cherになろう。
なのに。まさかコンビニも見当たらないこんな住宅地で訪れるとは。
そのとき脳内に。
テンペストみたいな大河ドラマのあの曲が再生された。
(DTMで作ってる方の動画。勝手に貼らせていただいてます)
2拍子のような3拍子のような。
リズムを刻む低音が、切なくも容赦なく進む時代の足音のよう。
わたしの大腸も容赦なく動きを進めてしまう。
ピアノ協奏曲ぽいところではじわじわ高まる不安。
線路と並走してる道に出た。(うっかり屁いそうと変換しそうに)
よかった。ここは平らな道だ。
。。。あれ?
なーんか大丈夫な感じになってきた。
食あたりじゃないのが不幸中の幸い。
ご一行様、大腸の道の駅で休憩中ね。おけー
例の曲はうろ覚えなので同じところの繰り返しで飽きてきた。
帰ったらサントラ買おう。なんてタイトルなんだろう。
いつもドキドキの急展開!みたいなところで流れてるから、勝手に「乙女の胸騒ぎ」とか「まひろのドキドキ坂」と呼んでいた。
が、いま決めた。
「乙女の緊迫ワルツ」だ。
線路に屁、いや並走してる道に突き当たりが見えてきた。
もうほぼ隣駅。ふぅ〜。
安心した瞬間、ご一行様が動き出すのがわかった。
また脳内にテンペストが。
緊迫ワルツを踊らされる。
突き当たりを右折してゆるい坂をのぼる。
ありがたい!コンビニ風な店構えが。
っと、思ったら
信用金庫だった!(まぎらわしい!)
このときの絶望感といったら。
でも大丈夫。食あたりじゃないから聞き分けがいいの。
駅前のロータリーが見えている。
ありがたや。駅には商業施設があるらしい。
エスカレーターのぼって案内板を探してGO!
。。。
まだやる?もういいよね。
安心してください。
無事に野良◯◯erとしてキメることができました。
(◯と◯には ウ と ンチャ が入ります。)
※野良は固定の場所じゃないってことです。お外という意味ではないですよ!
🎧
旅行から戻って『光る君へ』サントラ買いました。2枚あるみたいですが1枚目の方。
「乙女の緊迫ワルツ」は
『Primavera-花降る日』
というタイトルなんですね。
プリマヴェラはイタリア語で春の意味だそうです。
ご存知の方も多いと思いますが、冒頭がベートーベンのテンペストって曲の3楽章に似てるんです。
この曲、じっくり聴いても不思議。
1・2 1・2 1・2
で3拍子に聞こえるみたいな。
ワルツみありますよね?
いろんな楽器がいろんなことしててとにかく聞き飽きない!
まーでも、
おトイレ関係の切羽詰まったBGMにしちゃって大河ファンの方ごめんなさい。
(まひろさんにも申し訳ない)
いとさん(まひろの弟の乳母でお手伝いしてくれてる女性)ならあの笑顔でこう言ってくれるはず。
「姫様には内緒にいたしましょう」ニコッ(※結婚後は「おかた様」?)
ところで。
この前の33話「式部誕生」ではこの曲は使われませんでしたね。
もしかしてまひろの新たなステージが始まったから?道長様とは恋愛関係から政治の舞台裏での共犯関係へ?
これまでの恋愛繋がりはあの扇子の絵に封印したのでしょうか。
それともずっ友(ずっ恋)的な?
ドラマレビュー漁りに行ってきます♡
(おわり)
タイトル画像は のうとん様 にお借りしました。
賑やかし帯はいつきさんです。