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妄想と現実の硲


何処にでもいる普通のサラリーマン
俺の名前はタダノ、48歳独身

実家に帰省して親のスネをかじって
毎朝起床、親の作った朝ご飯食べて
洗面台に立ち (はぁー)ため息を付く。
顔を洗い歯磨きをして、いつも通りの
地味なスーツを着てネクタイ閉める。
鏡の前に立つ自分の姿が映し出され
俺の人生って何?生きる意味?
俺の存在って・・・ナニ?
俺その物がゴミ以下なのか

なぜなら、タダノは幼少期時代は口数も少なく
友達もあまり出来なく人とのコミニケーションが
苦手で引っ込み思案だった。
中高に入ると、この性格だった俺は友達も少なく
ましてや女性との会話、スキンシップ
なんて何一つ出来ない。

タダノは高校卒業後、某薬品会社に就職した。
出勤日はいつも通りバス停で
バス待ちバスに乗り込む。
ある日、同じ時間バス停に
決まって女性が現れ
その女子姿は、スカートスーツに
薄い茶色の髪、白色のハイヒール
黒色の伊達メガネを付け
目鼻口、共に整ってる(俗に言う美人OL)


タダノは、バスが到着するまで
横に並ぶ女性から漂ってくる甘い(フローリー)な匂いを嗅ぎ興奮を抑えきれない。
バスが到着し、乗り込み走り出す。
タダノはいつも降りる停車場に降りた。
すると、その女性も降りた。
タダノはその女性が気になり尾行し
人通りの少ないトンネルを通り
しばらく歩き続けると
5階建てのビルにその女性が入るのを確認した。
タダノはビルのテナントの看板見て
ピン!っと来た。
そこには、保険会社があった。
タダノはそれを確認し急いで会社に出社した。

それから仕事をし、お昼時間になり
あの女性の事が頭の中から離れない
タダノは仕事終え、足早にあのビルへ向かう
ビルに着いたが1時間近く待ってたが
女性は、現れなかった。

次の日、バス停にはタダノの後辺りに
並んだ女性がいた。
タダノは声を掛けようとしたが
性格的にタダノは声を掛けれずにいた
するとバスが来てしまい車内に入り
椅子にすわり込んだ。
すると、タダノの横に女性がすわった。
タダノはここでも声を掛けれない
なんて俺は、こんなに情けないんだ
それからバスはいつもの停車場に来て
女性は椅子から立ち上がり出口に向かった。
やっぱり俺は、根性すらないだ・・・
立ち上がり椅子を見ると!
そこには女性の財布が置き忘れていた
タダノは慌て財布を渡そうとするが
そこには女性の姿が見えず渡しそびれた。

タダノは財布の中身を確認した
お金は数万円入っていて、カードなども
入っていた、その中に名刺を見つけた。

そこには、あのビルの保険会社の名前が
書いてある名刺だった。
やっぱりあの女性は保険会社の子だと
確信したタダノ(手間が省けたな)
女性の名前を知った。
名前は波多野美月(ハタノ.ミツキ)
タダノは、顔と名前を妄想(ニヤついた)
仕事を早めに終わらせた。
タダノは、またあのビルに向かい待つ事にした。
外は肌寒い息をはくと(白息が出た)
するとミツキがビルから慌て足早に出て来た。

タダノ少し大きめの声で

あのーすいません財布落としませんでしたか?

ミツキがこちらを振り向く!
えっ!と言いながらこちらに近ずいて来る。

タダノ財布朝バスに置き忘れてましたよ。
渡そうしたが姿見えず渡しそこねました

ミツキは、嬉しいそうな顔して
本当にありがとう。何かお礼させて下さいと
言い、外は寒いので近くの
古民家風の喫茶店へ向かう事にした。

喫茶店入り、2人席に座り
定員が来て注文をした。
タダノはホットのブレンドコーヒー注文
ミツキはホットのレモンティーとレアチーズ注文

それから少し気まずい沈黙が続いた。
ミツキお名前教えて貰えます
タダノ僕の名前はタダノです。
ミツキが微笑み顔で
私はミツキです。


するとミツキが、あれ?バス停で
会った事ありますよね?
タダノはい。いつもお見かけします。
なぜあの場所に居たのですか?聞かれた、

タダノはごめんなさい勝手だとは思いましたが
財布を開き中を確認したら数枚同じ名刺が有り
そこに保険会社の住所が書いてあったので
もしかしたらと思い少しでも早くお渡し
したいと思いあの場所で待ってました。

ミツキはそこまでしてくれてたんですね
タダノ君は優し過ぎですよ♡
でも本当に助かりました、ありがとうございます
タダノは言葉がデズ(あっはい)とだけ言う

ミツキはグラスに口付けゆっくりと
レモンティー飲み
美味しいそうにレアチーズを食べている
タダノは既に
ブレンドコーヒーを飲み干してた。
ミツキが好きな物注文して下さいね。
定員が注文を取りに来た。
タダノは緊張もしていたのか不意に生ビール
と言ってします。
ミツキは全然私の事気にしないで
飲んで構いませんよ。
お仕事終わりは、お酒飲みたいですもんね♡

タダノ、でわお構いなく頂きます。
タダノ、なんてかわい(声も顔も性格も満点だ)
勢いが付いたタダノはそれから
生ビール4.5杯飲み干した。
ミツキはレモンティーをもう一度注文した。
それからミツキがおトイレに行き
座席を離れた。

タダノは酔ってる(勢いがあるS男に変身)
するとタダノはポケットからこっそり手に取り
黄色の錠剤カプセルを外し白紙に移し
ミツキのレモンティーに溶かし入れた
タダノは薬品に詳しいのもあり
この錠剤はタダノ、オリジナルブレンド薬
になっていた(ハルシオン.ドラール.高睡眠薬.他)
タダノはこれを飲めばおそらく1時間もすれば
立ち上がるのも難しい程になると予想した
タダノは近くにタクシーを呼ぶ準備をした。

トイレから帰ってきた。
それからミツキはレモンティーを飲む。
タダノは焦ってる
味と色、違和感なくバレないなかと
(落ち着きがない脈打つ音が激しい)
ミツキは何もなくレモンティーを飲み続けた。
5分!10分!


時間が過ぎでいく。
ミツキの様子は全く変わらない

タダノおかしいそんな事はないんだ
そこから
20分!30分!が過ぎた頃・・・


ミツキ、あれ?身体少し暑い(はぁはぁ)
ごめんなさい。頭の中がぼーとすると
タダノ大丈夫?
タダノは素早く会計し
ミツキの肩を支え外に出て
待たせていたタクシーに乗り込んだ。

              つづく






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