日記#141【空気】

　今日は姉が彼氏を家に連れてきてタコ焼きパーティーをした。中学生の時不登校になり、友達もいない姉が彼氏を連れてきたのだ。なんと考え深い物か。

　昔から姉は都合が悪いことを聞かれると黙ったり不機嫌になる。そのせいもあり、深く質問することが、家族全員出来なくなっていた。どこまでが、聞いていい事かを考えていると無鉄砲な母はいつもより喋っている。母はいつでもけんか腰なので、姉と軽い言い争いになり、毎回私がボケて祖母が笑い場が治まる。なんという恥ずかしい家族なのだろうか。彼氏の姿勢も机から90度左の姉の方に向いている。ごはんも牛丼大盛り2杯食ってたと姉から情報があったのに、あまりにも少ない。どう考えても気を使っている。こちらから呼んでおいて気を使わせるとはなんと恥ずかしい事だろうか。

　この気をつかっているのを薄々気づきながらも、特に盛り上がらなかったタコ焼きパーティー。全部顔に出る私の事だからきっと気まずそうでつまらなさそうな顔をしていたのだろう。これがあなたの惚れた女の弟です。なんとか頑張って攻略してください。