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男の夜職のお話

ごきげんよう、おすみです。

1月17日以来久々にnoteを執筆しようと思ったタイミングが今度は3月11日です。
この日を思い出してPTSDに苦しむ方の事も考えて何とは言いませんが、日本人として忘れてはいけない一日であることに変わりはありません。

まずはそんな3月11日の事を今日は振り返ろうと思います。

実は私、あの当時は風俗店でいわゆるボーイとして働いていました。
業態は無店舗型。
いわゆるデリバリー…の類です。

なぜその業界にいたのかと言うと、単に手っ取り早く働けて給料の日払いもあったからです。
目標や希望は二の次で、とにかくお金でした。

ただ、長く続ける仕事ではないことも内心気がついてはいました。
拘束時間は長く、その間に起きることは理不尽なことだらけで、実際時給に換算すると法的な最低賃金以下。
身体もメンタルもボロボロでしたが、休みもろくに与えられず、病院にすら行けない。

そんな状態が長く続き、実際に退職する一か月ほど前から辞める意思を上司に伝えるも、
「そんなことこの業界で通じると思うな」
と当時の店長に跳ね返され、最終的には飛びました。
そうでもしないとやめられなかったのです。

そんなおすみの過去を知っているリアルな知人からは、
「実はウチの友達がつい最近までホストやってて…」
と相談を今でも受けています。
業態は違えど一応夜職経験者なので話を聞いてはいるのですが、最近の男の夜職はおすみが働いていた当時よりえぐいことになっているとわかり驚きました。
(今回記事にしようと思ったきっかけもこれです)

しかしながら、同じ夜職とは言え風俗店とホストクラブで一つ大きな違いがあります。
それはズバリ、【ノルマ】です。
先ほどの相談主の友人はノルマに苦しめられ、実際給料からノルマの未達成分を差し引かれ閑散日はほぼ毎日無給だったのだとか。
先述の通りで、今も昔も周囲が思っている以上に夜職は稼げません。
本当に稼げている人間は役職が与えられているほんの一握りなのが現実です。
その上ノルマ未達成で実質ただ働きで店に借金をさせている状態…これがその店から辞めることができなくなる悪循環を引き起こしていたのです。

その相談主の友人はついに店を辞める決意を固めたそうです。
おすみと同じように、
「辞めれるものならやってみろ」
的な事を店長に言われて相談主の友人はおすみ同様飛んだそうです。

そんな相談主の友人にさらなる地獄が待っていたのでした。
これは、おすみの時代にはなかったことなので「はぁ!?」となりました。

なんとホストクラブ店長がGPS位置情報共有アプリで相談主の友人の居場所を突きとめてノルマ未達成分を取り立てに来たというのです。

相談主の友人はその後相談主さんとも連絡がつかなくなり行方不明の状態なのだそうです。

おすみはまだ従業員全員に対するノルマとかない店だったので辞めた後はその日に店長から未練たらしい長文メールが送られてきただけでおすみが無視を決めて何とかなりましたが、ノルマがある店でしかもスマホの位置情報を共有できてしまう現代。
怖い以外の感情はありません。

では、実際このようなトラブルに見舞われたらどう対処すべきなのか。
普段お世話になっている相談主さんのために考えて出したおすみの答えはこうなりました。

  1. まず、夜職以外の仕事を探す

  2. 未達成分を計画的に返済する方向で辞めた店側と話し合う

  3. (最終手段)代理人を立てて話し合う

一つずつ解説します。

まず、夜職以外の仕事を探す

夜職の世界ははっきり言って狭く、同じ地方の場合は以前の店の人間に出くわしてしまう可能性がかなり高いです。
なので、夜職からはきっぱりと足を洗いましょう。

「夜職しか経験がない…」
と不安を抱く人も少なからずいますが、最近では夜職を上がりたい人向けの転職エージェントも存在します。
興味があれば調べてみてください。

未達成分を計画的に返済する方向で辞めた店側と話し合う

前述の通りでGPS共有アプリがある限り携帯電話の回線と各アカウントを変えない限り追ってくる奴はどこまでも追いかけてきます。
かといって、そう簡単に携帯電話を再契約できない人は少なからずいますし、相手が追いかけてこないようなエリア(例えば海外)まで逃げるというのは非現実的です。
そこは一つ、腹をくくり誠意を見せることが大切です。
「この度はご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。私は新しい目標を見つけ、○○を辞め△△へ進むことになりました。未収金については毎月少しずつではありますが定期的に返済したいと考えています」
として返済計画表まで作成しておくとベター。
その話し合いの日までに次の仕事場が決まっていればベストです。

(最終手段)代理人を立てて話し合う

しかしながら実際、上記の方法でスムーズに事を進める夜職の店長などほぼほぼいません。
「そんなことどうでもいい。とっとと未収金出せこら」
と恫喝してくる悪徳店長の方が世の中のイメージ通り多いです。

こっちが前向きになっても話し合いにならなければ、間に専門的な第三者を立てるのが最終手段です。
”専門的な第三者“とは、例えば借金問題に詳しい弁護士さんなどがそれに該当します。
弁護士費用の事も含め、一度法テラスに相談しましょう。
あと、上記の事例のように恫喝を受けた時は迷わず110番通報しましょう。

(大抵の悪徳店長は司法機関に対しビビっている人が多いのでそのまま退散する事例もおすみは何度も見てきました)

最後になりますが、実際におすみは夜職を経験しその後精神疾患に罹り障がい者認定を受け今に至ります。
その間にそれまで知らなかった相談する場所やセーフティーネットが思いのほかあることを知りました。
これは夜昼関係なく精神疾患があるとか関係なく、
【一人で抱え込まないでほしい】
とみんなが思っている、ということです。
今回このような記事を長文でしたためたのも、それ以前におすみがnoteを開設している目的も今どこかで一人で何かを抱え込んでいる人におすみの思いを伝えて一人で抱え込む必要はない事を伝えたいという願いがあります。
今回の記事も過去の記事も何か大きな壁にぶつかったあなたに届いているといいなと願うばかりです。

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